第2回:本と暮らす|デザインと料理にかこまれて
暑い日が続いていますね。
涼しい風ふく木陰でごろりと寝転がって本を眺めたいです。
(そのまま寝そうです)
さて、本と言えば料理とデザインの仕事をしているわたしが
ついつい集めてしまうのはやはり料理、デザイン、建築の本です。
数年楽しんだ後、近くの図書館に寄付することもありますが、もう家の一部のような存在になってしまったものは手放せず、わたしの家に欠かせない存在となっています。
だれもが理想の住まいと住まい方があるわけですが、もちろん私にもあって、それは本に囲まれた住まい方です。
掃除も手がゆき届く程度、適度にくつろげるミニマムな家が快適だわ~と思うけれど、そんな小さなお家にあふれかえるのは本、本、本。
もし将来少しでも大きな家に住みたいと思うようになることがあるなら、それはやはり本の収納のためのように思います。
どのお宅にお邪魔させてもらっても絶対あるのが本。
心うばわれるような素敵な装丁の本たちがまるでインテリアのように飾られていると、それだけでそのお家がよりとってもステキに見えてしまいます。
今日はわたしの本棚、そしてお邪魔したお家で見つけたお気に入りの本の紹介です。
まずはphaidonから出ている子どものゲームブック。
タイトルにgameと名のつくシリーズは、ページを開く度に驚きが隠されています。
色と色のまじわり、突然の空洞の出現。
Herve Tulletの絵本シリーズはデザイン性も高く大人が見ても楽しめます。
子ども部屋にこんなおしゃれな本が並んでいるのもまた素敵なインテリアではないでしょうか?
日本のデザインがいろいろと紹介されているのですが、そのデザイン性の高さ、美しさ、曲線のなめらかさ、日本の美しさを再確認させてくれます。
問題はここに登場するすばらしきデザインたちを手にいれたくなることです。(あ~~見るたびに欲しいなぁと溜息が出ます!)
この本は全体的にとても薄い薄い水色でコーディネートされたリビングにポンと飾られていたのが印象的でした。
深緋(こきひ)のような深い紅色が淡い水色の中で浮き立ち、まるで置物のような静かなたたずまいが印象に残っています。
私の家の中で飾り物のように展示されているのはYotam Ottolenghi氏の料理本「PLENTY」です。
わたしが小さい頃から母が無農薬野菜を育てていたこと、インド留学でスパイスに出会い料理に目覚めたことから、だんだんと料理の世界にはいっていったわたしですが、お料理もアートだ、と思い始めたきっかけにはOttolenghi氏の料理からの影響が大きかったように思います。
シンプルながら、野菜の美しさとおいしさを引き出すのはピカイチのように感じます。
リビングの端にあるわたしの小さな書斎コーナー(単に本棚に囲まれた小さなスペースです)の一番上に飾られたこの本を時々眺めては、日々の料理を丁寧に、と思う日々です。
Ottolenghi料理で好きなものは、ズッキーニの花のフリット(てんぷら)。お花の部分にチーズを入れて軽く揚げます。
これを食べるにはズッキーニを育てるしかないなぁ。
そして、最後は、「Living with Books」本と暮らす。
家の場所を問わず、本が美しくディスプレイされているその様子はもう溜息もの(笑)
わたしの夢の住まいです。