【書評】住みたいのはシンプルで美しい空間、ミニマリズムの起源を探る「Minimalism DesignSource」|YADOKARIの本棚

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今回紹介する「Minimalism DesignSource」のタイトルになっている「ミニマリズム」とは余分な飾りをせずにシンプルな機能を追求することだ。美術の分野ではじまったこの考え方が、今では建築・音楽・彫刻・ファッションなどでも採用されている。

本書は単行本よりも少し小ぶりなサイズだが、600ページを超える分厚さが読者の期待を高める。
冒頭部分ではミニマリズムの起源をたどりながら、他分野で広まったミニマリズムがどのように建築業界にどのような影響を与えたのかが紐解かれていく。
中盤からはメインとなる世界各地の多彩な住居や店舗の内装・インテリア写真とその図面が美しく配置されている。掲載されている住空間のバランスの良さは写真の構図によってさらに引き立てられ、この部屋に住みたいと思える1枚が見つかりそうだ。

書名の通り、ミニマルハウスを構想する時にデザインのヒントやきっかけになる内容。豊富な事例を見ることで、あなたにはどんなインスピレーションがわいてくるだろうか。

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