第4回:都会のバリキャリ女子にオススメする島男子の魅力|I LOVE 島男子♡

愛媛県大三島にて。海は毎日のように見ていますが、やはり離島の海は格別で思わずテンションがあがります。
愛媛県大三島にて。海は毎日のように見ていますが、やはり離島の海は格別で思わずテンションがあがります。

こんにちは、SUKI→JAPANの狩野です。
先日、娘が生後3ケ月をむかえたこともあり、産後初の遠出で瀬戸内に行ってきました。生活拠点である鎌倉は自然にも歴史的名所にも恵まれているため、都心で生活していた頃に比べると日常で旅行感覚が味わえたりもします。とはいえ、私にとって旅行の醍醐味は地元の人や異なる文化との出会いであって、近隣の自然や名所をまわることで満たされるものではありません。最後の遠出は4ヶ月前に訪れた高知、そろそろ旅行による新しい出会いや発見を欲していました。

今回、尾道で出会ったデニムプロジェクトが非常におもしろかったです。様々な職種の市民がはいたリアルユーズドデニムが並ぶショップ。大工の方のデニムに惚れました。
今回、尾道で出会ったデニムプロジェクトが非常におもしろかったです。様々な職種の市民がはいたリアルユーズドデニムが並ぶショップ、大工の方のデニムに惚れました。

もともと仕事やプライベートで国内外各地に行くことは多かったものの、数年前までは今ほど「地元の人や文化に触れる」ことを意識していませんでした。美味しいものを食べて、観光スポットをまわって、満足して完結するスタイルです。買ってきたお土産を家で食べる、くらいが訪れた地域を日常で感じる唯一の行動くらいでしょうか。

長崎県五島列島に通うようになって、島に友だちができ、気づいたら東京での日常生活が島の食文化や生活環境に影響され、少しずつ変化していきました。捌かれた魚を買うのではなく自分で捌いてみたり、普段使うだしのレパートリーにあごだしが加わったり、何でも買うのではなく自分で作る、ということを考え始めたり。そして、ほんの少しの変化は日常のスパイスとなって暮らしをゆたかにしてくれることに気づいたのです。

島通いで変わった男性観


美しい手さばきで魚の捌き方を教えてくれる漁師の島男子。一年のほとんどを船のうえで過ごすようです。長崎県五島列島新上五島町にて。
美しい手さばきで魚の捌き方を教えてくれる漁師の島男子。一年のほとんどを船のうえで過ごすようです。長崎県五島列島新上五島町にて。

五島列島での多くの出会いにより、生活だけでなく男性観まで大きく変わりました。ある漁業に携わる島男子と初めて話をしたときのことです。彼は海が好きで、漁が楽しくて仕方ない、仕事の時間以外でもほとんど海に潜っている、という男の子でした。3度のご飯も基本的には潜って自分で獲ったものを自分で捌いて調理して食べている、というのです。

周りに漁業どころか農業や林業といった第一次産業で働く友人が全くいない私にとってはあまりに衝撃な生活でした。そして、純粋にすごくかっこいいなぁと思ったんです。自分の仕事がすごく好きでプライドをもって働いていて、生きるために必要な「食」も自分でなんとかできる力がある男の人ってほとんどいないですよね?

五島列島福江島の場合、思っていた以上に島外から移住してきた独身男子がいました。わざわざ移住してきただけあって、島の自然環境を愛し、明確な目的意識をもって生活している人が多かったです。

長靴を借りて島男子の家でランチ用の野菜の収穫を。裏山を自分で開墾して畑を作ったという凄腕の彼は、料理も得意でランチをご馳走になりました。
長靴を借りて島男子の家でランチ用の野菜の収穫を。裏山を自分で開墾して畑を作ったという凄腕の彼は、料理も得意でランチをご馳走になりました。

もちろん島男子だからといって全員が高いモチベーションで仕事をして、生きる力にあふれているとは言いません。実際、豊かな自然が当たり前になり退屈だから休日はパチンコやゲームばかりしているという人もいましたし、魚捌きどころか魚を触るのが苦手という島男子もいました。私の場合、幸運なことに多くの魅力的な島男子たちに会ったことによって、「生きる力が強い男性ってなんてかっこいいんだろう!」と気づかされたのです。

都会のバリキャリ女子と島男子は好相性?


福江島で養殖業に携わる島男子たち。大学院で養殖の研究をしていて移住してきた、なんて人も。海と家との往復で出会いが少ないようで彼女募集中の人が多いです。
福江島で養殖業に携わる島男子たち。大学院で養殖の研究をしていて移住してきた、なんて人も。海と家との往復で出会いが少ないようで彼女募集中の人が多いです。

島コン開催の背景には都会ではたらくバリキャリ女子に、凝り固まった男性観を島でリセットしてもらえたら、という思惑がありました(連載第1回目より)。お洒落かどうかとか、美味しいお店を知っているかどうかとか、学歴が高いかどうかとか、有名企業に勤めているかどうかとか。そういう条件で恋愛することが自然になっているバリキャリ女子が周りにも多くいます。少しでも条件が揃わないとNGなので、なかなか理想の男性に出会えません。

さらにバリキャリ女子は仕事や恋愛経験を通じてどんどん力をつけ、どんどん強くなっています。でも、本来女子は甘えたいもの。パワフルなバリキャリ女子を甘えさせてくれる、そんな強い男子ってどこにいるのでしょうか。

私は案外、「都会のバリキャリ女子」と「生きる力が強い島男子」の相性はいいのではないかと思います。島コンで、酔った島男子が肩を組んで半ば強引に二次会いくぞ、と女の子を誘うシーンなどがありましたが、意外と普段強い(強がっている)女子ほどそういう強引さに弱かったりするものではないでしょうか?しかも、肩を組まれた女子は所謂高学歴で大手企業でバリバリ働く女子だったので、肩書きに振り回されるような男子だったら畏れ多くてそんな扱いはできないと思うのです。

島男子が獲ってきてくれた魚。幸せです。彼は20代前半で自分の漁船をもつ若きエース。五島列島福江島にて。 
島男子が獲ってきてくれた魚。幸せです。彼は20代前半で自分の漁船をもつ若きエース。五島列島福江島にて。

しかも島男子はとてもピュアで普段は非常に寡黙、お酒を飲まないと女性とうまく話ができないという人も多いです。一方で、都会のバリキャリ女子はコミュニケーション力に長けている人が多いので、そんな寡黙な島男子からでも会話を引き出すことができます。

理想の条件に縛られていい人がいない、と困っているバリキャリ女子は一度離島へ行ってみるのはありかと思います。一度リセットしてフラットな気持ちで旅をすると、ガツンと男性観が変わるようなよい出会いがあるかもしれません。

一方で、SUKI JAPANと一緒に都会の女子に向けたイベントやツアーをしてみたい、という島や地域の方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。

新しい生き方、はたらき方を模索している方へ!


「欲望するインタビュー」はP-VINEから刊行、「旅するカンバセーションズ」は自費出版で2冊同時に発売された対談集です。
「欲望するインタビュー」はP-VINEから刊行、「旅するカンバセーションズ」は自費出版で2冊同時に発売された対談集です。

ここまで島男子を推しているのだから私の夫は島男子に違いない、と思うかもしれませんが、残念ながら違います。島男子の魅力に気づく前に結婚したので…そんな夫が先日書籍を2冊刊行したので紹介させてください。

2冊とも、夫が運営するインタビュアーにフォーカスしたインタビューサイトQONVERSATIONSに掲載された記事を再編集し、未収録の内容を加えた対談集になります。「いま、あなたが話を聞きたい異業種の相手にインタビューをしてください」というお題のもとで行ったインタビューが収められています。

QONVERSATIONSのウェブサイトでは、ジャンルを超えた対談がご覧いただけます。
QONVERSATIONSのウェブサイトでは、ジャンルを超えた対談がご覧いただけます。

「欲望するインタビュー」はアーティスト、写真家、開発者、漫画家、アートディレクターらが聞き手に、「旅するカンバセーションズ」は地方出張版ということで、各地域であたらしい仕事やはたらき方を実践している人が聞き手となっています。個人的に興味ある方へのインタビューということで非常にパーソナルかつディープな内容となっているので、誰が読んでも何かしらの発見があるかと思います。

「旅するカンバセーションズ」の方は自費出版なので、取扱い店舗は限られますがおかげさまで少しずつ増えています。取扱いいただける店舗も絶賛募集中です。Amazonでも購入できますが、こちらの特設ページでは2冊セットがお得に購入できますのでご興味あるかたはぜひご一読ください。