どこでも木工ワークショップ。日産のカスタムEVバンの可能性
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木工職人がやって来て、困ったときにDIYをヘルプしてくれる。そんな可能性を感じさせるのが、日産の発表した木工モバイルワークショップのコンセプト。2016年のカスタム・モバイルオフィスに続く、ゼロエミッションの電気自動車を活用した新しいライフスタイルの提案です。
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2019年1月に、ベルギーのブリュッセルモーターショーで公開された「NV300コンセプトバン」は、日産のヨーロッパにおける主力商用車・NV300のコンセプトモデル。カーゴスペースが、木工専門家のためのモバイルワークショップ用にカスタマイズされています。カスタムデザインを担当したのは、イギリスのデザインスタジオ Studio Hardie。注目を集めた2016年のモバイルオフィス・コンセプトに続く、日産との2度目のコラボレーションとなります。
NV300コンセプトバンには、日産エナジーローム(Nissan Energy ROAM)というポータブルバッテリーを搭載。ルーフトップのソーラーパネルから充電され、オフグリッドな電源環境を実現します。蓄電容量700Wh・最大出力1kWという性能から、電動工具も余裕で使用可能です。
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エナジーロームは、日産リーフから回収された使用済みバッテリーパックを再利用した、エコロジカルな製品です。静音性が高く、防水性もあるのでアウトドアやレジャーでの利用も見込んでいます。2019年春にヨーロッパでの発売が予定されています。
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Studio Hardieは、バンのインテリアに天然材を使用して、ディテールにこだわった仕上げを行っています。エナジーロームの外形に合わせた収納ユニット、木工のワークテーブルに変わる取り外し可能なパーテーションパネルなど、非常に実践的な仕様が目を引きます。
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デスクには、一体型のタッチスクリーンコンピューターが備えられ、フロアレールの上を移動する回転式シートは走行中にも外れることはありません。天井に取り付けられた半透明パネルを通して、LED照明がスペース全体に柔らかなを明かりをもたらします。
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日産はこれまで、商用電気自動車のカスタマイズによる、パーソナライズされたモバイルスペースを提案してきました。2016年には、e-NV200をカスタマイズしたモバイルオフィス「e-NV200 WORKSPACe」を発表しています。
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e-NV200 WORKSPACeは、30分で80%までバッテリー充電が可能。デジタルノマド向けのワークスペースには、折りたたみデスク、タッチスクリーンコンピューター、ワイヤレスインターネット、Bluetoothオーディオ、スマートフォンで調整可能なLED照明、ワイヤレス携帯充電器を装備しています。オーク材のフローリングの上には2脚の椅子があり、デスクワークの際には1つを中央の設置場所に移動させます。
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木製コンソールに収納された引き出し式のミニ冷蔵庫、ポップアップして現れるコーヒーマシンといったチルアウトのための設備も充実。走行中にデバイスを固定する工夫も随所に見られます。
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天気が良ければ、サイドとリアのドアを両方開くことで、開放的な作業環境にすることができます。後部のフローティング・デッキを引き出し、オープンスペースで仕事をしたり、周囲の景色を眺めて一息つくことも可能。
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後部ドアの背面には、ラストワンマイルやサイクリングのために、ブロンプトンの折りたたみ自転車を収納できるようになっています。
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NV300コンセプトバンは、日産エナジーロームのプロモーションのために、木工ワークショップというニッチなカスタマイズを採用したのかも。バンにエナジーロームをいっぱい積んで災害時に派遣すれば、電源ハブとして活躍できそうです。地域住民から、「やるな!NISSAN」と感謝されるんじゃないでしょうか。
Via:
uk.nissannews.com