世界の小さな住まい方

共鳴する現実と鏡の中の世界「見えない小屋」

野原海明プロフィールアイコン | 2014.9.16
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公園の中に不自然に浮かぶ6つの箱。よく目を凝らすと、小屋のカタチが見えてきます。なぁんだ、鏡でカモフラージュした小屋だったのか。
でも、あれ? 小屋にしてはなんだかバランスがおかしくありませんか?

壁に鏡が貼られただけのただの小屋に見えますが、近づいてみると、本当は薄っぺらい「小屋もどき」であることがわかります。

見えない小屋2
小屋のカタチの平らな鏡を置いただけでは、窓やドアを模した部分は箱にはなりません。薄っぺらくても一応は立体なので、まるでそこに本物の小屋が隠れているように見えるのです。

見えない小屋3
さらに、立体だけれど薄っぺらであるために、長方形の向こうに見える景色と鏡に映る景色とが絶妙に重なり合います。本物の景色と鏡の中の世界が共鳴するので、まるで箱が宙に浮いているようにも見えるのです。

stpmjが設計した「見えない小屋」は、ニューヨークソクラテス彫刻公園とThe Architectural League of New Yorkが主催したプロジェクト「Folly 2014」のひとつとして建てられました。若手建築家・デザイナーによる、小屋であって小屋でない、びっくりするような建築の実験です。

見えない小屋4
見えない小屋5
夜になってぼんやりと光を反射する様子は、まるで透き通った本物の小屋のよう。実際に目で見て、ドアの部分をくぐってみたりして、この不思議な錯覚を実感してみたいですね。

via:
http://www.urdesign.it/index.php/
http://www.bustler.net/

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野原海明プロフィールアイコン

Writer 野原海明

世界の小さな住まい方ライター担当。

のはらみあ。小説家。コンテンツライター、図書館司書、ときどき歌手。呑んべえ。

1984年群馬県生まれ。ちょっと変わった高校、尾瀬高校自然環境科の卒業生。利根村の農家にホームスティをして高校3年間を過ごす。お世話になったのは築100年にもなるという茅葺き屋根の家。かつての味噌蔵を勉強部屋と寝室に改築してもらった。

大学進学のため都内へ引っ越し、都市生活を5年間体験したが、海と山がある暮らしが恋しくなって2009年夏、鎌倉へ移住。小さいけど温かいコミュニティと、自然のある暮らしがやっぱりいい、と思う。

2012年、小説「コメリナ・コムニス」Kindle版を出版。文芸喫茶「まるくす」所属。同人に川村力、田村元、湯田陽子。

FB:mia.nohara
TW:@mianohara
HP:醒メテ猶ヲ彷徨フ海

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