世界の小さな住まい方

写真家がとらえた静寂の海水浴場「Leisure」

野原海明プロフィールアイコン | 2014.12.19
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ドイツの海は夏でも冷たい。それでも休暇には海へ行く。短い夏を謳歌するのだ。
ドイツ北部、ザンクトペーターオルディングのビーチで写真を撮り続けている写真家がいる。「Leisure」と名前のつけられた一連の写真は、ハンガリーの写真家 Ákos Major の作品だ。
海水浴場の光景なのに、そこにはなぜか静けさが漂う。2012年から2014年にかけて写された物なのに、過去の写真を見ているような。

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海に立ち並ぶ謎のボックスたちは、Strandkorb(シュトゥラントコルプ)というバスケットタイプのビーチチェアだ。1882年に発明されてから、風が強いドイツの海水浴場では定番となっていて、管理所で使用料を払うと格子を外してもらえる。
下部についている引き出しをひっぱり出すと、脚を伸ばしてくつろげるようにクッションが出てくる仕組み。リゾートらしく、鮮やかな黄色や爽やかなストライプに塗られている。番号が記され、あちこちを向いて砂浜に並んでいる姿は、ロボットの群れのようでユーモラスだ。

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電話ボックスのような青い箱はお店だろうか? それにしてもこんな場所に無人で、ぽつんと?
ザンクトペーターオルディングのビーチはとても広い。距離は12km、幅だけでも1kmある。広い砂浜では、シュトゥラントコルプを借りるのもいいけれど、自慢のキャンピングカーでくつろぐのもまた良い。おや、あのソーラーパネルをたくさん乗せた海の家は、もしかして船なのだろうか。

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ちいさな浜に海の家が肩を寄せ合うにぎやかな日本の海水浴場とは違う、ドイツの海。休暇に訪れた人々の小さな「居場所」が、写真家によって静寂の中に収められた。

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Via:
blog.gessato.com
thisispaper.com

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野原海明プロフィールアイコン

Writer 野原海明

世界の小さな住まい方ライター担当。

のはらみあ。小説家。コンテンツライター、図書館司書、ときどき歌手。呑んべえ。

1984年群馬県生まれ。ちょっと変わった高校、尾瀬高校自然環境科の卒業生。利根村の農家にホームスティをして高校3年間を過ごす。お世話になったのは築100年にもなるという茅葺き屋根の家。かつての味噌蔵を勉強部屋と寝室に改築してもらった。

大学進学のため都内へ引っ越し、都市生活を5年間体験したが、海と山がある暮らしが恋しくなって2009年夏、鎌倉へ移住。小さいけど温かいコミュニティと、自然のある暮らしがやっぱりいい、と思う。

2012年、小説「コメリナ・コムニス」Kindle版を出版。文芸喫茶「まるくす」所属。同人に川村力、田村元、湯田陽子。

FB:mia.nohara
TW:@mianohara
HP:醒メテ猶ヲ彷徨フ海

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