「小さな空間=閉じた空間」はもう古い!テラス付きタイニーハウス「Atlas」

via: Shoeboxdwelling

カフェやホテルでたまに見かける「テラス」は、広いスペースを要する贅沢なスペースというイメージがないだろうか。今回は、そんな規定観念を鮮やかに裏切る、テラス付のタイニーハウスを紹介する。

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20平方メートルもないタイニーハウス「Atlas」は、大学で知り合った4人の建築家の手によってアメリカ・ノースダコダ州に建てられた。車輪が付いて移動できるモバイルハウスでもあり、「旅そのものが目的地(the journey is the destination)」というメッセージを掲げて、移動と住空間に関する新たな可能性を提供する。

斜めにカットされたカバーを広げれば、一瞬で屋根つきテラスと大きな窓が出現する仕掛けだ。

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大きな仕掛けは3つ。

1. ソーラーパネル付きでエネルギーの自給自足が可能である。

2. 屋根に付いたフィルターで雨水を浄化・貯蓄し、タイニーハウス内で使用できる。

3.  一面を屋根から床までのガラス窓にし、さらにテラスを加えることで外部空間との視界的な境界をなくした。せっかく自然の中にやってきても、タイニーハウスの中から外を見渡せないのであれば全く意味がないし、自然の中で閉所恐怖症になるのも避けたいからだ。

さまざまな仕掛けが備わったアイデアを、図面でものぞいてみてほしい。

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素材は主にスチール、ガラス、木材の3つを使用。スチールの丈夫さと柔軟さ、ガラスの軽やかな透明性、ウッドの温かみと、各素材の特徴を上手く引き出しているのもポイントである。あくまでもシンプルに、それでいて居心地良く、をとことん追求したデザインだ。

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4人のチームワークから生まれたデザインは、地域コミュニティの多くの人の手を借りて完成した。

「小さい」=「閉じた空間」という既成観念、もはや完璧に捨て去られるべきではないだろうか?

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