バイオフィリアを意識したスモールハウス。持続可能な「Tiny Home」

via: http://www.maddisonarchitects.com.au/

「世界で最も住みやすい都市ランキング」で、常に上位に入るオーストラリアのメルボルン。そのメルボルンのビクトリア州にあるスモールハウスは、シンプルな切り妻屋根と、黒と黄色のコントラストが印象的な外観で、総面積は19.0平方メートル。

設計・建築を手がけたのはPeter Maddison(ペーターマディソン)で、biophilia (バイオフィリア) という考え方に基づいてデザインされている。「biophilia」とは、人間や動物が後天的に自然を好む様になる前に、先天的に自然界の一部を好んでいるのではないか、という考え方。

via: http://www.maddisonarchitects.com.au/

外壁には持続可能な素材の炭化加工材木を使用していて、黒色がシックな感じを醸し出している。屋根には太陽光パネルを設置して、完全オフグリッドなタイニーハウスになっている。特徴的なファザードは、ひときわ目立つ黄色いグリッド状のパネルが、水圧ラムの力を借りてダンボール箱のように開閉する。日差しの強いオーストラリアでは必要な、日よけ屋根のある玄関デッキになっている。

via: https://www.archdaily.com/

目の覚めるような黄色い入り口から室内を見ると、ビルトインされたキッチンとソファが黒色で、外壁の配色と統一されてセンスの良さを感じる。

via: https://www.archdaily.com/

室内は、リビング、キッチン、寝室、洗面所まで、生活に必要な機能がコンパクトにまとまっている。必要最低限のミニマリズムな暮らしが可能となっている。
木のぬくもりが感じられる内装は、ブラックのキッチンと一体になったソファに、緑や茶色などのいわゆる「アースカラー」をアクセントにして、居心地の良い空間に仕上げている。ベッドの上の黒いネットはおしゃれな収納スペースに。

via: https://www.archdaily.com/

完全オフグリッドのスモールハウスは、屋根の上に設置されている太陽光パネルからの電力使用で、すべてのLED照明、IC調理器、冷蔵庫などの電気をまかなっている。また、余剰電力はバッテリーに蓄えられるようになっているため、電力の無駄遣いがない。

下水、汚水の処理や飲み水などの確保も考えられており、雨水などはシャワーや手洗いの水などに使われており、外部の溝やソーラーパネル、ウォータータンクなどはデザイン上目立たないように、建物内にしっかりと埋め込まれている。

via: https://www.archdaily.com/

持続可能なエコハウスである一方で、テクノロジーの導入にも積極的だ。
音声認証で動作するGoogle Home(グーグルホーム)を採用し、WIFI、セキュリティーシステム、ホームエンターテイメント、照明、サウンドシステム、カーテンの開閉などいろいろな機能が、声をかけただけで自動で作動する仕組みだ。

via: https://www.archdaily.com/

壁や屋根には、7層の「phase change material (フェーズ・チェンジ・マテリアル) 」システムを導入している。
ココナッツオイルや大豆オイルを壁内部に加えることにより、夜間に気温が下がると個体になり、100mmほどのコンクリートの厚い板と同様の効果を生み出し、日中の暑い時間帯は液状になり、断熱効果を高めている。

オープンマインドで、DIY、セルフビルドが盛んなオーストラリアでは、大自然と共存するスモールハウスへの取り組みも、新しいものへのチャレンジ精神が息づいている。

via:

https://www.archdaily.com/

https://brickworksbuildingproducts.com.au/

 

0