ブラジルの象徴として「コルコバードのキリスト像」を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。実は、あの高さ39.6mの巨大な像自体が150人収容できる礼拝堂になっているのだ。そんなエピソードからも、ブラジルが敬虔なキリスト教国であるということがうかがい知ることができる。そのブラジルの崖の上に、プライベートな祈りの空間として個人礼拝堂を建ててしまった人がいるという。熱帯雨林と崖をものともせず佇むその礼拝堂からは、実は思いもよらない絶景が臨めるのだ。

自然の中でシンプルに暮らすツリーハウスでの生活は、多くの人にとって憧れであるように思う。実践にあたり念頭にいれるべきことのひとつは、都市にはない、むきだしの自然とどう付き合うか、という点だ。

せっかく自然に近い場所に家を建てても、そのためにもともとあった自然を破壊したり、外部から遮断された居住空間を作ってしまっては元も子もない。現存する自然を尊重しながら、その美しさと特徴を最大限に活用した家づくりがしたい。

ジャングルから最寄りのまちはとてもきれい。

ジャングルから最寄りのまちはとてもきれい。

ジャングルマラソンからちょうど1年がたち、砂漠を走ってきました。 今年はチリ北部で開催されたアタカマ砂漠マラソンに出場。こちらも1週間で250kmを走るレースです。結果は168人中、日本人最高となる27位でした。 日中は30~35℃、夜間は-3℃という寒暖差に加え、最高標高3000mと高山病にも苦しめられるタフで楽しいレースでした。砂漠話をしたいところですが、帰国してそばを食べてひと心地ついたところでして、今回もジャングル編です。

casa-da-praia12 ブラジル、サンパウロ州の南東部海岸にある自治体であるウバトゥバは雨の多い地域だ。ウバトゥバはUbatubaというスペルだが、ポルトガル語で雨を意味するchubaをもじってUbachubaという呼ばれるほどだ。このように雨の多い気候なので北方の山々には緑深い森が広がっており、この地域には街の83%を占めるほどの広大なセーハ・ド・マール州立公園もある。

自然豊かなウバトゥバはブラジル国内でも有数の観光地でもある。ウバトゥバはラザロ、イタマンブカ、エンシアーダなどを含む100以上ものビーチを有している。サーファーの聖地としても知られる同地は、年間10回以上のサーフコンテストが開催されている。

今回ご紹介するスモールハウス「CASA DA PRAIA DO FÉLIX」はそんな美しい海を見下ろすウバトゥバの森の林冠にそびえ立っている。

名称未設定2ブラジル出身のアーティストHenrique oliveira は、今年(2014年)サンパウロで、それはそれは巨大な作品を作り上げた。作品名は「Transarquitetonica」、普段は地中にあって見えない、木の根っこを丸ごと地上に持ってきたような外見だ。長さはなんと73mもあり、おとぎ話に登場する蛇のような巨大な怪物にさえ見えてくる。

その家はブラジル、サンパウロの大西洋岸を望む熱帯雨林の森の中にひっそりと佇んでいる。 『そもそも「家」の本質的な目的とは何だったろうか。それはまさしく「野生の自然の中で人間を保護する施設」ではなかっただろうか。そんな本質的な「家」の意味を再考させられたのがこのCasa na Mataと名付けられた家だった。』とNITSCHE ARQUITETOSの建築家は語る。

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