
Trek-inは、オランダの競技会で学生チームによって誕生した、ハイカーのためのタイニーハウス。このタイニーハウスは、モジュール型の設計を採用し、複数のモジュールを組み合わせた拡張も可能。自然を楽しむための仕掛けとシンプルでミニマルなデザインが特徴の住まいだ。
姿を変えながらどこにでも設置ができる柔軟性は、自然とのつながりや自由度を大切にするハイカーの住まいにぴったり。
このタイニーハウスでは、どんな時間を過ごせるのだろうか。

ミニマルなデザインと自然の融合
Trek-inは、家とテントの典型的な形を組み合わせたデザインが特徴だ。このシンプルでありながらユニークな形状は、自然環境に溶け込みつつも、個性的で親しみやすい印象を与える。キャビンの前後に配置された大きな窓は、外の自然を室内に引き込み、どの設置場所でも特有の雰囲気を作り出している。

持続可能な素材と再利用の工夫
Trek-inは解体廃材や再利用可能な素材を活用して作られており、新しい材料の使用をほとんど必要としない。木材や断熱材だけでなく、照明スイッチやカーテンレールなどの小さな部品も再利用されている。このキャビンの材料の由来は「原産地証明書」に記録され、それぞれのTrek-inが持つ個別の物語を伝えている。

快適さと実用性を兼ね備えた設備
Trek-inは、シャワー、トイレ、洗面台を備えたバスルームと、2–3口のコンロ、冷蔵庫、流し台、調理器具が揃ったキッチンを完備している。このキャビンは4–6人が宿泊可能で、ダブルベッド2台とソファベッドが配置されている。また、子どもたちのために用意されたキャラクター「オットー・オーイバー」が、楽しく教育的な形で持続可能性について学ぶ機会を提供している。

設計の背景と進化
2010年、オランダのアイントホーフェン工科大学(TU/e)の競技会で誕生したTrek-in。学生チームが設計したこのプロジェクトは、木材を使った革新的なデザインとしてWoodChallengeで受賞し、その後プロトタイプが2012年のオランダ・デザイン・ウィークで公開された。このキャビンの開発はKristel Hermans ArchitectuurとMoodWorks Architectureによって続けられ、よりコンパクトな「Trek-in Junior」というバージョンも登場している。

モジュール設計と持続可能な未来
Trek-inはモジュール型の設計を採用しており、工場でプレハブとして製造され、現地で最小限の環境影響で組み立てられる。このキャビンは単体で利用することも、複数のモジュールを組み合わせて拡張することも可能だ。Trek-inとTrek-in Juniorは、自然キャンプ場のネットワークに組み込まれ、今後さらに多くの場所で展開されるという。世界のどこかで出会えることを期待したい。


Via:
archdaily.com
architizer.com
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姿を変えながらどこにでも設置ができる柔軟性は、自然とのつながりや自由度を大切にするハイカーの住まいにぴったり。