今までにない「贅沢な孤独」を味わえば、毎日はもっと楽しくなる。
孤独といえば、なんだか悲しいイメージがつきもの。誰もいない部屋で、一人でぽつんと座っている…こんな図が浮かぶ人も多いかもしれない。
孤独にならないように、誰かと付き合ったり、友達を増やしたり、コミュニティに参加しようとしている人も多いだろう。
しかし、実を言うと、孤独は生きていくうえで必要な要素でもある。なぜなら、孤独とは「全てを自分で決められる自由な状態」であるからだ。
自分のしたいようにできるのは、孤独だから
友だち、カップル、家族…どれだけ親密な関係の2人だったとしても、それぞれが自分のしたいようにできるわけではない。
10年来の親友でも、愛し合って結婚した2人でも、意見が異なるのは当然だ。
わたしはスパゲッティを毎日食べられるほど好きだが、友だちは毎日スパゲッティなんてありえないという。わたしは中学受験は必要ないと思うが、パートナーはある程度学歴を重視したほうが良いという。
誰かと一緒にいることは、楽しさや充実感といったメリットはもちろん、好きなようにできないというデメリットも存在することを覚えておきたい。
対して、孤独でいる場合。あなたは毎日スパゲッティを食べていいし、子どもには好きな学校に行けばいいと伝えることができる。誰にも相談できないというデメリットは、誰にも相談せずに決めていいというメリットにもなるのだ。
誰かといても、孤独を感じることはある
2人でいれば孤独を感じないか?そうとは限らない。なぜなら、孤独とは個人の想いが作り出すものだからだ。
例えば、カップルの一方がずっとゲームをしていて、もう一方がつまらなさそうにしているとき。2人は一緒にいるが、つまらなさそうにしている方は孤独を感じているかもしれない。カフェで一言も話さずお互い別々の本を読んでいる2人は、それぞれ孤独を感じているかもしれない。
大事なのは、誰かと一緒にいることが、孤独を癒す方法だと思わないこと。そして、孤独はデメリットだけではないことを知ることだ。
つまらなさそうにしている方は、案外、ぼーっとする孤独な時間を楽しんでいるかもしれない。カフェで一言も話さない2人は、それぞれの本の世界に没頭する孤独を同じ空間で楽しんでいるのかもしれない。
自分が感じる孤独を否定する必要はないし、誰かが感じているであろう孤独をとがめる必要もない。孤独でいることを避ける必要はなく、孤独を楽しめるようになることが大事なのだ。
「贅沢な孤独」で心身ともに回復しよう
毎日を機嫌よく過ごすには、1日の大半の時間を占める孤独な時間を克服する必要がある。(※常に誰かと一緒にいるような人でも、心が孤独であればそれは孤独だ。)
1人でいるときも、2人でいるときも、大勢でいるときも、わたしたちは常に孤独になる可能性がある。だからこそ、いつどの瞬間に訪れる孤独でも、「わたしだけの贅沢な孤独」だと捉える。孤独はご褒美。そうすれば、孤独を恐れるどころか、歓迎できるようになる。
ぼーっと景色を眺める。木々のざわめきや、人の話し声、足音に耳を澄ませる。夕食のメニューを考える。
お金を払っても手に入れられない「贅沢な孤独」は、誰にも邪魔されない、あなただけの時間だ。
なぜあのとき怒ってしまったのだろう。朝起きて何となくけだるいのは何のせいかな。しばらく会っていないあの人、元気かな。
スマートフォンを使えば一瞬で全世界とつながれる現代において、何者からも遮断された孤独と言う空間にいられることは、文字通り贅沢だ。
誰にも邪魔されず、好きなことをしよう。学生の頃にハマッた漫画絵を再開してもいいし、アニメを見まくったっていい。スポーツが苦手でもランニングしていいし、好きなものだけで夕食のメニューを埋めてもいい。
孤独を「贅沢な孤独」と捉えなおすことで、あなたの人生はさらに豊かになるはずだ。
参照元:
DIAMOND online”「ひとり」でいるほうが良い3つのメリット”
https://diamond.jp/articles/-/134969
リチャード・テンプラー.”The Rules of Love 上手な愛し方”.2011-2-15.Discover文庫