自由に身軽に生きる。ノマドから学んだシンプルライフ「TRAKKE JERO PORTABLE YURT」
ぱっと見て、何を思いますか?白いキャンバス地とナチュラルウッドから構成された円形のデザイン。シンプルで新しい?いいえ、これは遥か昔から3000年も続くノマドの人々が暮らすゲルからインスピレーションを得て、人々から学んだ生き方の表れでもあるのです。
余分なものを削ぎ落として人生を簡素化する、簡素化された人生は無駄な労力を必要としない。自然主義者、エドウィン・ウェイ・ティールの唱えるシンプルライフを自ら実践するスコットランドのクリエイターJeroとTRAKKEから生み出されたプロジェクト。「家ごと各地を転々と移動しながら暮らすノマドの身軽さを現代に」というコンセプトをもとにデザインされました。
円形の天井部はウォータープルーフキャンバス。中央部分は煙突の設置が可能なように設計され、専用のカバーを利用すると雨天でも利用可能になっています。壁の部分はマリングレードプレイウッドと呼ばれる合板でできていてとても軽量、防腐加工も施されています。そしてとてもコンパクトにまとまるのでもち運びにも便利で、移動するのも容易。それぞれのパーツは道具を使わずに組み立てが可能なようにデザインされていて、一人での設置も問題ありません。でも、できれば友達と一緒に組み立てるのが楽しそうです。
そして自らこのYURTに暮らしているJeroはこのプロジェクトを「Living in circle」とも表現します。これは単に形だけのことではないのでしょう。仲間と一緒に組み立てたYURTの中でまん中に設置されたストーブを取り囲み語りあう。人と人とのつながり。シンプルでありながら温かい。この円形の空間から生まれる輪が、わたしたちの心とくらしを自由に豊かにしてくれる、そんな気がしませんか?