自然保護区の森奥で、漆黒のミニマル・エリジウムを体感せよ「Refugium of a Forester」

スウェーデン、グリムトン自然保護区の崖っぷちに佇む一軒のミニマルハウス。建築会社Petra Gippが2007年に建てた「Refugium of a Forester」です。タールで黒く塗られたそのシックな外観は、突如として墜落した隕石のよう。エッジの効いた台地にひっそりと建つこの小屋は、将来、森林管理署として使えるように建てられました。

室内には、厳しい冬を乗り切るためのスタイリッシュな暖炉も完備。使用者はこの小屋で業務もできるし、ゆっくり景色を楽しんで気晴らしをすることもできます。

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林業活動が行われている区域と原生林との狭間に立地しているため、この地点を境に森が開けるというわけ。眺望が冴えないわけがありません。

ちなみに自然保護区内で家を建てるには、原生林の生態をよく理解し尊重する必要があるとか。たとえばこのキャビンでは、地面との接地面積を多くとらない設計にするなどして配慮しています。

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なにより美しく、耐久性があり、希少価値もあるこの家。その姿は、もはや焦げた隕石というより、一塊のダイヤモンドのよう。リフジウム(避難小屋)というより、むしろエリジウム(理想郷)といった方がよいかもしれませんね。自然保護区の中で、最小の、そして最高のエリジウム体験があなたを待っています。

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Via:architecturenewsplus.com