【海外事例】ホテルのような極上トレーラーハウス。夫婦のコラボで生まれた「Drake」
自宅、ラグジュアリー、ダウンサイジング、アドベンチャー。これらのキーワードを全部かなえてくれる極上のトレーラーホームがアメリカ産の「ドレイク (Drake)」。2012年からトレーラーでの暮らしを続けてきた夫婦の実体験からの知恵と愛情が、その美しいデザインにたっぷりと注ぎ込まれている。
ドレイクは、ブライアン・ブザルデとジョニ・ブザルデの夫婦が結成した、ランドアークRV (Land Ark RV) というチームが製造するトレーラーホームの最新作。2人がつくった最初のトレーラー(現在はコロラド州マーブルのロッキー山脈の村に常駐)は、過去にYADOKARIでも取り上げた。
カップルがつくった、旅するトレーラーハウス「Trailer Home Woody」
黒い波状メタルのエクステリアが包む、ドレイクの非対称な台形の輪郭は、機能に従った結果の産物。前面と背面のすそ広がりの壁は、同じ床面積でより広い空間を作り出すだけでなく、箱型の閉塞感をなくして開放感を与えるスペースデザインによって決定された。
「タイニースペースに住んでいる時には、心理学的あるいはエモーショナルな反応が大きな役割を果たします。そのため、ちょっとしたディテールの変更が大きな影響を与える可能性があるのです」と研究者のように語るジョニ。自分たちを「実験台」として、長年に渡るトレーラー暮らしを続けて得た知見には説得力がある。
ドレイクには正方形と長方形の14カ所の窓が設けられ、幾何学的な機能美を構成しています。豊富なウィンドウからの自然光が、白塗りされたパイン材で内装された室内を明るく満たしている。
33平方メートルの空間には、住宅に必要なすべてのエッセンシャルな要素をハイセンスにキュレーション。キングサイズのベッドとクイーンサイズのベッドを備えた2つのロフトで、最大6人が宿泊可能だという。3メートルの余裕の天井高に、洗濯乾燥機、フルサイズのバスタブとシャワー、十分な収納スペースが用意されています。ロフトはオプションで、フレックスルームとして自由にカスタマイズすることが出来る。
カウチソファの下にも収納引き出し。全体の白いインテリアに黒のフレームがアクセントになっている。
クローゼットの扉は上下2段式と、細かい生活の知恵が。
壁に固定された梯子は取り外して、ロフトのベッドルームと天井収納スペースのどちらにもアクセスできる。ズドンと長いカウンターテーブルが使い勝手良さそうだ。
ロフトの出っ張りの下のスペースには、洗濯乾燥機が隠されている。
広いキッチンには、3バーナーのクッキングトップにガスオーブン、ステンレス製冷蔵庫、ステンレスシンクにはマットブラックの蛇口と、非常にお洒落で充実の内容。女性目線のデザインセンスだ。
ドレイクの価格は、エアストリームより少し安い、139,900米ドル=19,586,000円(1ドル=140円)。モダンな外観ながら、スキーリゾートの積雪量や険しい地形にも耐えられるように、ヘビーデューティに構造設計されているのも特徴だ。
ディテールまでこだわったデザインに加えて、夫婦で地道に積み重ねてきた経験が活かされた、住む人にやさしいトレーラーホームという印象だ。
Via:
landarkrv.com