【海外事例】ポルトガルの田園に佇む、ふたりのアーティストのトレーラーハウス「Pego House」

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ポルトガル・アレンテージョ地方の田園風景に、ひっそりと佇む「Pego House」。このトレーラーハウスは、ただ住むだけの空間ではない。ふたりのアーティストのために設計された、“創造”と“生活”が同居する可動式のアトリエである。

建築を手がけたMadeiguinchoは、移動可能であることを前提にしながらも、空間に一切の妥協を許していない。最大の特徴は、シャワールームに設けられた大きなドア。開け放てば、まるで屋外でシャワーを浴びているような感覚が得られるという大胆な設計だ。これは“自然に没入するように暮らす”という、この家の思想を象徴している。

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アーティストの感性を満たす、ディテールと素材選び

「Pego House」のもう一つの魅力は、その素材と空間構成の緻密さにある。内装にはバーチ合板をベースに、フレンチオークのアクセントとポルトガル産パイン材の床材を組み合わせ、木の質感が織りなす繊細なグラデーションを生み出している。これはまさに、日々を過ごす中で目や手がふれる“背景”としての空間デザイン。まさに感性を刺激するアーティストのための舞台装置だ。

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キッチンやソファベッドがコンパクトに収まるリビングには、上部に高窓があり、自然光がやわらかく降り注ぐ。ソファの背面には大きな窓が設けられ、視線はそのまま外の風景へと抜けていく。ここでは“閉じる”のではなく、“開く”ことで心が整うような空間づくりが意識されている。

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グリッドから自立して暮らすことも、作品の一部になる

「Pego House」は、完全オフグリッドでの運用が可能だ。ソーラーパネルとバッテリーによる電力供給、雨水の回収システムなど、環境と共存しながら暮らせるよう設計されている。便利さや効率だけではなく、“自立して自然の中で生きる”という選択そのものが、まるで一つの作品のようにも感じられる。

アーティストがその土地に「一時的に根を下ろす」ための住まい。創作、思索、休息、そのすべてを小さな空間の中で完結できるようにデザインされた「Pego House」は、従来のタイニーハウスの枠を超え、暮らしのあり方そのものに問いを投げかけている。

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