工業クレーンを改造。奇抜すぎるオランダのホテル「Faralda Crane Hotel」
オランダの首都アムステルダムの北側に、かつての工業用地を再活用した、NDSMという場所がある。毎月、EU最大規模と言われるフリーマーケットが開催されたり、演劇の劇場やスケートパークも設けられたりと、文化の発信地として再発展しつつある注目のエリアだ。そんなNDSMに、他では類を見ない奇抜なホテルがオープンし話題を呼んでいる。
これが、そのホテルを上から撮影したもの。更地に工業クレーンが建っているようにしか見えないが、このクレーンはれっきとしたホテルなのだ。
クレーンの足元には「FARALDA KRAANHOTEL」と書いてある。英語で「Faralda Crane Hotel(ファラルダ・クレーンホテル)」とも表記される。要するにクレーンを改造し、2014年にオープンしたばかりのホテルなのだ。
地上につながる螺旋階段を上って、レセプションエリアから手動開閉ドアのエレベーターに乗り込む。すると地上35〜50mにかけて3つあるスイートルームへとアクセスすることができる。
工事現場のクレーンのようなハードな外見とは裏腹に、スイートルームはそれぞれに個性のあるラグジュアリーなインテリアが楽しめる。
しかもスイートルームの上部には、屋外ジャグジー・バスタブが設置されている。アムステルダムの風景を眺めながらのひと風呂は、格別なのではないのだろうか。ただし、あなたが高所恐怖症でなければだが。
このジャグジーのある階からクレーンのアーム部分に出られるのだが、そこからバンジージャンプも楽しめるという。まさかアムステルダムでバンジージャンプができるなんて驚きだ。
このオリジナリティあふれるホテルはオープン直後から世界中で話題になり、ホテル経営に関する賞(Hotelier of the Year)のみならず、テクノロジーに関する賞(Best use of Technology)やイノベーションを評価する賞(Innovation in Service of the Year)まで数々受賞している。
ちなみに毎月一度このホテルのすぐ真下で行われるフリーマーケット「IJ-Hallen」には、魅力的なモバイルハウスがたくさん展示されている。世界にひとつだけの奇抜なクレーンホテルに宿泊しながら、モバイルハウスも見学できるのは一石二鳥の眼福だ。
旅行で非日常を味わいたいなら、こんなに奇抜で世界にひとつだけのホテルがうってつけなのではないだろうか。
Via:
faralda.com
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