2025年バンライフの未来。HYMERのコンセプトキャンパー「VisionVenture」

via: hymer.com

“Made in Germany”。欧州モーターホームの最高峰HYMER(ハイマー)と、150年の歴史を持つ世界最大の総合化学メーカーBASFがコラボ。2025年のバンライフのビジョンを表現した、キャンピングカーコンセプト「VisionVenture」を発表しています。3Dプリントや新素材満載のラグジュアリーなデザインに、世界中のブロガーが注目しました。

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独HYMERは、2025年のバンライフのコンセプト「VisionVenture」を2019年9月に公開。「European Innovation Award 2020」で、インテリアデザイン、エクステリアデザイン、ブロガー部門で三冠を達成しました。メルセデス・ベンツ スプリンターを大胆にカスタマイズした革新的なコンセプトには、製品化を希望する声が数多く寄せられています。

「VisionVenture」のエクステリアは、メルセデス・ベンツ スプリンターのフロントガラスを再設計してさらに前方にシフト。ピラー、ボンネット、ルーフライトも再デザインされています。3Dプリントパーツ、赤外線反射塗料、空気圧式ポップトップルーフや、BBQコンポーネントを備えたリアテラスなど、BASFの20を超える革新的な素材が採用されています。オフロードで使用するための四輪駆動も装備。

「VisionVenture」プロジェクトは、実際のキャンピングカーコミュニティの声からインスピレーションを受けて設計され、デザイン、自給自足、軽量化にフォーカス。ホイールパネルとボディパーツのいくつかは3Dプリントを使用し、非常に堅牢でゴムのような品質を実現しています。

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エクステリアのダークグリーンには、BASFの温度調整とエネルギー効率の高いChromacoolテクノロジーによる新しい超弾性ペイントを採用。これにより、車両の表面温度を20°C低下させ、内部の表面温度を最大4°C低下させます。デザイン的にも、ホワイト以外の個性的なボディカラーが可能になります。

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「VisionVenture」では、メルセデス・ベンツ スプリンターのコンパクトなボディサイズの中に、多機能でオープンなフロアプランを使用。タイニーハウスのような省スペースのアイデアを詰め込んで、ラグジュアリーで余裕の室内空間を実現しています。

上下にオープンする後部ドアは、ルーフトップとテールゲートに、ランドスケープを望める小さなプライベートデッキスペースを提供します。

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空気圧で作動するポップアップトップには、2人用のベッドがあります。後部に向かって開くことができる膨張式のスリーピングルーフは、厚さ約7cmのハニカム構造のおかげで、非常に優れた断熱性能を実現します。フレームに取り付けられたソーラー発電システムにより、旅行中の自給率を高めることができます。

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インテリアには、温かみのある竹やグレーのフェルト、高級感のあるレザーを採用。リビングは室内の後部にあり、2つの白いソファと折りたたみ式テーブルでダイニングスペースを形成します。パノラマ式の大きなサイドウィンドウが屋外に向かって開き、開放感を高めます。

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キッチンは、ユニークな階段構造でスペースを節約。ベッドルームに通じる大きな階段はLEDで照明され、内部には収納スペースや、ヨットの構造からインスピレーションを得た引き出し式冷蔵庫があります。

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バスルームは可変でコンパクトになるように設計され、ローリングウォールは広げることができます。洗面台は横に折りたたみ可能で、レインシャワーを備えた広いシャワールームを完備。

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壁材には、天然石の薄いレイヤーとプラスチックを組み合わせた、BASFのVeneoSlate®を使用しています。わずか1ミリの薄さのため軽量で曲げることができ、自然素材の豪華な風合いを実現しています。

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「VisionVenture」コンセプトは、その反響が非常に大きかったため、HYMERが実際にプロトタイプを製作する可能性はあるかと思います。2025年のバンライフのトレンドが、自給自足と快適な居住性から大きく変化することはないでしょう。ただし、消費者はよりサステナブルな素材の採用を希望するかもしれません。

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