プレハブとコンテナの合わせ技「Vivienda Minima de Descanso」
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ここは北米、メキシコの首都であり、アメリカ大陸屈指の都市、メキシコシティ。
そんなメキシコの大都会に拠点を置く、STUDIOROCA(スタジオ・ロカ)のRodrigo Alegre(ロドリゴ・アレグレ)と Carlos Acosta(カルロス・アコスタ)という2人の建築家により設計された。
この家の名前は「Vivienda Minima de Descanso(ビビエンダ・ミニマ・デ・デスカンソ)」といい、日本語に訳すと「小さな休暇ハウス」とも言える。
メキシコシティと言えどもここは木々に囲まれとても静かでまさに休暇ハウスと呼ぶのにふさわしい。
この正方形のスモールハウスはなんと99日間の間に建設可能で、現地での設置期間は1週間程度で終了する。
さらに、カスタマイズ可能でサイズとしてはまちまちだが約30平方メートルとその倍の60平方メートルから選ぶことができるのだ
メイドインメキシコのこのスモールハウスは船のコンテナをベースとして環境に優しい素材を使って作成されている。
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長方形のスモールハウスによくありがちなフォルムを正面からみれば、船のコンテナを使っているというのがそのまま見て取れる。
しかし、もちろんただ単にそのまま使ったわけではない。
外壁を外のコンクリートで覆うようにして、元のコンテナとコンクリートの2重構造になっている。
こういった一工夫を入れることで、スモールハウスがモダンとなり、デザインも一段と洗練された印象になる。
コンテナ部分の外壁はオランダに本社があり、アルミ製品を中心とし、世界100カ国以上に展開している大手ブランド企業のHunter Douglas(ハンター・ダグラス)社のQuadrolineというアルミ材を使用している。
縦線の入ったシックなブラックがかっこいい。
グレーのコンクリート部分は建築資材、パネルの会社Valchromat社のVirocセメントを採用しており、コンクリートなため、防水、防火、防音特性があり、有毒物質も使われていない。
また、これが断熱材としての役割を果たすので、家の温度変化を防ぐことができる。
ただ単に、見た目がスタイリッシュだからこのような作りを採用したわけではなく、このような建築材を使うことで、メンテナンスの必要を最低限にまで抑えることができるというメリットがある。
セカンドホームとしてスモールハウスを持つ場合、買ったはいいがその維持が返って大変になってしまうケースもあるが、この家ならその心配もない。
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中に入ってみても、外見からの期待を裏切らない、スタイリッシュさとモダンさが同居した印象を受ける。
Vivienda Minima de Descanso(以下VMD)はスモールハウスながら、寝室が一つ、ダイニングエリア、リビングスペース、キッチン、洗面所など、生活に必要な部屋、昨日は一通り揃っている。
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小さなキッチンも付いているが、オープンキッチンを採用し、壁を作らないことで、あらゆる場面で狭さを感じないような設計にしていることがわかる。
床はオーク材を使ったフロアで、クールさの中に暖かさを演出している。
スモールハウスの入り口にテラスもあるため、天気のいい日はここで食事をしたり、椅子に腰掛けて日光浴をするなどの楽しみ方ができる。
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コンテナとコンクリートなので、耐久性があり、どこにても設置できるため、非常に柔軟な住まい方が可能だ。
普段の忙しい日常生活から離れて、休息をとるのにちょうどいいスモールハウス。
ただ単純にコンテナだけだと、すでにありきたりでチープな印象が出てしまうが、外装をコンクリートを用いてリデザインしたことで、一気にスマートさを出すことに成功した良い例と言えるだろう。
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