【動画&レポート】地域と関わりながら、自分の暮らしを豊かにする。
~マルシェがある街の仕掛け人とこれからの未来を考える~(ゲスト:青木隆一・鈴木美央)

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地域と関わりながら、自分の暮らしを豊かにする。~マルシェがある街の仕掛け人とこれからの未来を考える~

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YADOKARIさんの投稿 2020年1月18日土曜日

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あなたも、地域でマルシェを開催してみたいですか?

世界でも日本でも、今やいたる所でさまざまな「地域のマルシェ」が開かれています。テクノロジーの発達や、働き方・暮らし方の価値観の変化を背景に、DIYやものづくりは私たちの日常にずいぶんと身近なものになり、自分がつくったものをマルシェで人と交流しながら販売することを、生きがいや仕事にする人々も増えています。

今回のイベントは、そんなマルシェを自ら主催し、地域とつながりながらまちの暮らしを豊かにしている青木隆一さんと鈴木美央さんがゲスト。茅ヶ崎市の工務店 松尾建設株式会社 の代表取締役である青木さんは、自社の敷地で「茅ヶ崎ストーリーマルシェ」を2013年から開催。一方、建築を学んだ工学博士であり、マーケット研究の第一人者でもある鈴木さんは、お住まいの志木市で「Yanesegawa Market(柳瀬川マーケット)」を2016年から開催しています。

イベントでは、マルシェ実践者であるお2人に、運営し続けているからこそ感じている地域へのプラスの影響や、開催・継続にあたっての現実的なポイントなどをお話しいただきました!

建築会社がなぜマルシェを?

青木隆一(あおきりゅういち)さんは、茅ヶ崎で70年以上続く工務店 松尾建設株式会社の3代目。湘南を中心に家族が幸せになる家づくりを提案している。2013年7月より「茅ヶ崎ストーリーマルシェ」を始め、開催回数は40回を超える。これから活躍を目指す人たちのための、コンテナハウスを利用したトライアルキッチンなど新たな展開にも挑戦中。

青木さんは、茅ヶ崎で地元に密着した建築会社を営んでいます。「家は建ててからが物語の始まり。オーナーさんと家と、末長いお付き合いをする」というのが青木さんの家づくりのモットー。昔から海辺の別荘地として人々がゆったりとした暮らしを楽しんできた茅ヶ崎に生まれ育った青木さんは、そのまち並みやライフスタイルが失われないように、長く愛していただける注文住宅をメインに事業を行っています。

そんな青木さんが、なぜマルシェを始めたのでしょう?

青木さん:「もともとは、家を建ててくださったオーナーさんとの関係を大事にするために、会社の駐車場でBBQなどをしていたんです。そしたら前を通る近所の人が『何してるの?』なんて聞いてくる。それで、地域の人たちと何か一緒に楽しめたらなと思っていたある日、奈良の工務店がマルシェをやっていることを知ったんです。すぐに見に行きアレンジをして、2013年7月に第1回を開催しました。『体と心がよろこぶ小さな朝市』がコンセプトです」

1店1店、丁寧に面談。ストーリーのあるお店を

Via:http://www.matsuo-story.com/

青木さんは「やり続けることにコミットしよう」と決意して、このマルシェを始めました。一過性の催しにはしたくなかったからこそ、始めた当初から今も変えずに貫いているポリシーがあります。

開催月は奇数月の第2土曜日。始めた頃は9:00〜12:00の3時間の開催でしたが、出店者やお客さんの要望に応えて、現在は9:00〜14:00で行っています。地域の他のイベントと重なる時もありますが、開催日時は変えずに行っているそうです。

茅ヶ崎ストーリーマルシェが始まってから現在7年目、開催回数は40回を超えました。2、3年目くらいから自ら問い合わせてくる出店希望者が現れ、最近は出店者を募集するというより、希望者でブースが埋まってしまうようになりました。しかし、やたらとお店を増やすのではなく、いまだに青木さん自身が1店1店、丁寧に面談して出店者を決めています。

青木さん:「やはり儲け第一主義じゃなくて、想いやこだわり、ストーリーがあるお店かどうかを大事にしています。マルシェで1日を共にする他の出店者の方々とも仲良くして、今後の良いつながりをつくっていただける方が良いなと思ってます」

コンテナキッチンとウッドデッキを新設

Via:http://www.matsuo-story.com/

そんな青木さんのマルシェでは、2018年1月に車両の付いたトレーラー型のコンテナキッチンとウッドデッキを新設しました。

青木さんが以前からチェックしていたという、可動産の可能性を提案しているYADOKARI との出会いがあり、コラボレーションしてコンテナキッチンでマルシェをさらに盛り上げようという動きになりました。

コンテナキッチンのメインの対象者は、料理の腕前は抜群なのに自分でお店を始めるのを尻込みしている人や、飲食店をやりたいけれど店舗を持つには資金や経験値が少なくまだ難しいという人。そういった「これからの人」をサポートしたいという想いが青木さんにはあります。

このコンテナキッチンとウッドデッキによって、茅ヶ崎ストーリーマルシェ には、新たな機能と独自の景色が誕生しました。また、今後まちを楽しくするであろう人たちに光を当てて成長を応援するという、まちづくりへの連動性も生まれました。

青木さん:「このコンテナキッチンは、マルシェ開催日以外でも、土日などにいろいろな人に使ってもらいたいと考えています。思えば、このコンテナキッチンとウッドデッキは、うちのマルシェの転機だったかもしれないですね」

マルシェがもたらした変化

Via:http://www.matsuo-story.com/

茅ヶ崎ストーリーマルシェの規模はどちらかと言うと大きくはありません。今までの最高出店数は24店舗、平均20店舗でやっています。規模を大きくすることよりも、マルシェのクォリティやアットホームな雰囲気を保つことを大事に考え、続けることを第一にしています。

そんなストーリーと温度感のあるこのマルシェは、次第に茅ヶ崎の人々に知られるようになり、第1回は100人ほどの集客しかなかったのが、人が人を呼び、今では何倍ものお客さんで賑わうようになりました。

青木さん:「マルシェに来るお客さんに、『地元でこういうことをやってくれてありがとう』と言っていただけた時はうれしかったですね。この規模だからこその良さもあるんだと思います。最近、マルシェでいろんな人が再会しているシーンをよく見かけるんですよ。お年寄りがマルシェで待ち合わせしていたり、息子の同級生が来てくれたり」

茅ヶ崎ストーリーマルシェが地域をつなぎ、多世代の交流が生まれ、それはやがて未来のこのまちの豊かな活気へと続いていきそうです。

まちの幸福へ、建築からアプローチ

鈴木美央(すずきみお)さんは早稲田大学理工学部建築学科卒業後、ロンドンの建築設計事務所Foreign Office Architects ltdにて世界各国で大規模プロジェクトを担当。帰国後、慶應義塾大学理工学研究科勤務を経て、同大学博士(工学)取得。現在は建築や都市の在り方に関わる業務を多岐に行う。2児の母でもあり親子の居場所としてのまちの在り方も専門とする。著書『マーケットでまちを変える~人が集まる公共空間のつくり方~』(学芸出版社) が、第9回不動産協会賞受賞。

鈴木美央さんは、大学で建築を学んだ後、横浜の大桟橋の設計で知られるロンドンの建築設計事務所「エフ・オー・アーキテクツ」で活躍していました。この事務所を選んだ理由は、大桟橋で思い思いに寛ぐ幸せそうな人々を見て胸を打たれ、「都市はこんなふうに、もっと人が使いこなして良いはずだ。建築は人を幸せにする力がある」と思い、その可能性を追求してみたかったからです。

ところが渡英中に起きた経済危機によって、設計プロジェクトが次々と頓挫する事態に直面。まちの幸福に対して建築だけでアプローチすることの難しさも感じ、再び学術的な研究をしたいと帰国しました。

そんな鈴木さんが、博士課程で選んだ研究テーマが「マーケット」でした。

街の景色を変えるマーケットに嫉妬

鈴木さんが滞在していたロンドンには、昔からマーケットの文化があります。ふだんは何の変哲もない住宅街の通りが、マーケットの日にはまるで魔法がかかったように華やぎ、人々で賑わって、がらりと様子が変わります。それを体験した鈴木さんは、大きな建築物に引けを取らないくらいまちの雰囲気や人の動きを変えてしまう「マーケット」に、建築家として嫉妬を覚えたそうです。

こうして鈴木さんは「個の集合体によってまちが変わっていくこと」に興味を持ち、研究し始めました。

マーケットは都市のインフラ

Via:https://www.w-tokyodo.com/neostall/about/

鈴木さんによると、そもそもマーケット/マルシェは西洋からの輸入ではなく、日本にも昔から「朝市」や戦後の「闇市」などの市場があったのですが、高度経済成長期に一気に進んだモータリゼーション(自動車化)によって一掃され、日本の市は衰退してしまったという特殊な事情があるそうです。

そんな時代の流れの中、2003年に大手町に「ネオ屋台村」が発足します。都心のビルで働くオフィスワーカーたちに、気持ちの良い屋外で専門店の手づくりの温かいランチをと始まったこの動きは、都会のビル群の中に新たな景色と賑わいを創り出し、いまや多くの場所で展開されるようになっています。

鈴木さん:「マーケットは日常の営みなんですよね。ロンドンのマーケットは行政が主催して行なっているんです。ということは、そもそもまちに必要なもの、都市のインフラストラクチャー(基盤)なのではないかと思います。

マーケットはまちの日常を豊かにするためのツールとも言えます。それを使いこなすには、マーケットが生み出す効果を知ること。私がロンドンと東京で100のマーケットの事例を調査した結果から言うと、主に、地域の生活の質の向上、経済の活性化、環境負荷の削減といった効果が期待できます」

志木市で「柳瀬川マーケット」を始める

写真提供:鈴木美央さん

鈴木さんが、研究成果の証明も兼ねて「自分でもやってみよう!」と、お住まいの志木市でママ友達の1人と始めたのが「Yanasegawa Market(柳瀬川マーケット)」です。

志木ニュータウンは、1970年代〜1980年代にかけて開発された、大規模住宅団地のまちです。時代と共に住民の高齢化が進んでいるのはこの団地に限ったことではありませんが、志木ニュータウンには近年、子育て世代も流入し始め、新たな住人による活性化の兆しも感じられます。

鈴木さんは「このまちにくらすよろこびをつくる」という思いを起点に、2016年から柳瀬川マーケットを年に2回のペースで開催し始め、現在の開催回数は10回を超えました。マーケットを年に2回以上行うと、まちの店舗や人を知るきっかけとなり、マーケットのあるまちとしてマーケットがまちの日常になるという手応えがあるそうです。

「このまちにくらすよろこび」をつくる3つのコンセプト

写真提供:鈴木美央さん

鈴木さんが柳瀬川マーケットで中心に据えた「このまちにくらすよろこび」をつくるための3つのコンセプトは、これからマーケット開催に挑戦したいと考えている他の地域の人にも大きなヒントとなるものです。

①場所の魅力を引き出す
②余白を設計する(関与する余地を残す)
③日常と非日常を楽しむ

資料提供:鈴木美央さん、写真:Googleマップより

①場所の魅力を引き出す

鈴木さんは、柳瀬川マーケットの会場となっている団地の中の公園(中央に芝生の広場があり、周囲を樹々に囲まれている)に、お店をどう配置するかを工夫しています。ふつうなら中央の広場を埋めるようにお店を並べたくなりますが、鈴木さんはこの広場こそお客さんが好きなように振る舞える居場所だと考え、広場の縁に一列にお店を配置しています。

樹々を生かし、かつ出店者間の関係性やお客さんの流動性も鑑みながら、「景色として」印象的になるような配置を毎回苦心しているそうです。

②余白を設計する(関与する余地を残す)

柳瀬川マーケットでは、あまりいろんな物を用意しすぎないようにしているそうです。もちろん主催者として必要不可欠な設備などは手配しますが、あくまで出店者の工夫やお客さんの使いこなしの余地を残すようにしているそう。そのおかげで、各店が個性を生かして思い思いのディスプレイで会場を彩り、多彩で楽しげな雰囲気になります。

また、ベンチなどを用意しなくても、花壇の縁にクッションを並べておくだけで人が座ったり、お客さん自らャンプ用の椅子を持ってきてくつろいでいたりします。こうした自由な空気感も、心地よい居場所・コミュニティを感じさせてくれます。

③日常と非日常を楽しむ

柳瀬川マーケットは、野菜などを買える日常的な体験と、D Jの音楽を聴けるなどの非日常な体験の両方ができる場所です。年に2回という開催回数から考えてもある種のイベント性(非日常性)があり、地域の人もそれを楽しみにしています。また、出店者にとってはマーケットは「舞台」であり、自己表現の場でもあります。

こうした非日常性に対する欲求も満たしながら、買い物や近所の人とのコミュニケーションもできるという日常性も同居させることで、幅広い世代・志向の人々が無理なく、何度も参加したくなる場所になると言えます。

マーケットがまちの魅力を発見させ、シビックプライドを育む

写真提供:鈴木美央さん

柳瀬川マーケットでは、回を重ねるうちに、今まで見かけなかったおしゃれな人やファミリーの姿をたくさん見かけるようになったそうです。参加者が思い思いにマーケットを使いこなすようになり、1回目と10回目では明らかに集客数も増えました。

鈴木さん:「マーケットに来てくれた中学生の男の子や、子育て世代の女性、男性からも『この街に住みたい』という声が聞こえてくるようになり、まちが変わり始めていると感じています。

マーケットを開催することによって、みんなが地域の魅力を発見し、魅力がビジュアル化され、人が集まって交流・体験が生まれ、地域が自分ごと化されて、やがてシビックプライド(まちへの誇り)を育んでいく。まちの担い手づくりへもつながっていきます。

この流れはマーケットに限ったことではなく、公共空間を使いこなしていくこと全般において当てはまるのではないかと思います」

鈴木さんの研究成果が確かなものであることは、柳瀬川マーケットが志木のまちに創り出したこの景色によって、証明されているのではないでしょうか。

第2部 パネルディスカッションと質疑応答

第2部では、提示されたお題の下、会場の参加者と青木さん、鈴木さんとでディスカッションを行いました。そのハイライトをご紹介します。

地域の巻き込み方について

青木さん:「巻き込んでいる感覚はないですね、巻き込まれた人がかわいそう(笑)。自分たちが無理をしないでやっていくうちに、自然と人が集まってくるようになったという感じです」

鈴木さん:「それがいちばん良い形ですよね。私が柳瀬川マーケットでまず気を付けたのは、怒られないこと。駐車禁止区域に参加者が車を停めていないか、という類のことです。マーケットを続けるうちに、まちの重鎮も来てくれるようになったんですが、その方から『地域の祭りもあるのに何やってんだ、と最初は思った』と言われたんです。こちらはそんなつもりはなくても地元の人は構えてしまうんですよね。最初から無理に巻き込もうとするのは危険なのかなと思います」

会場レイアウトのコツについて

Via:http://www.matsuo-story.com/

鈴木さん:「どういう空間づくりをするかは重要な考え所です。あの公園の魅力を生かすために、マーケットの手前は花や野菜などテントを使わず樹々を見せるようにしています。例えば女性のお店ばかりになりそうな時は、特定の界隈性が出ないように男の子のコーヒーのお店を挟んだり。農家とレストランなど、仲良くなってほしいお店を隣同士にしたり。毎回悩んで、その都度やり切ることですね」

青木さん:「初めての出店者を前面でアピールします。発電機など設備が必要なお店は必然的に位置が決まります。中には行列のできるお店がありますが、会場全体のお客さんの流れが滞らないように、心地よく回遊してもらえるように、行列の位置も考慮して決めます」

行政への根回しや許可について

Via:http://www.matsuo-story.com/

鈴木さん:「市が管理している公園であれば、まず使えるのか使えないのかを確認ですね、自治体によって違うので。志木市の場合は使用料は1㎡あたりいくら、という形で貸してくれて、やがて無料にしてくれました。

お酒はOKだけど火気はNGとか、発電機も使用できる所とできない所があります。保健所にも申請が必要ですね。イベント保険にも入っています。個人でやっているのでリスクヘッジはしておきますが、役所の規定よりも主催者のポリシーの方を厳しく設定します。そもそも自由にやりたくて始めたので、根回しやスポンサー、後援などは一切取っていません。」

青木さん:「キッチンカーなら保健所の許可が車に対して降りているので、それを確認します。また、出店者と主催者の間で誓約書を交わします。コンテナは運営側が許可を取っています。出店する方や近隣の方と日頃からコミュニケーションを取って信頼関係を築いておくのが大事かもしれません」

鈴木さん:「そうですね、苦情は関係性に起因している場合も多いですよね。音にしても、音の大きさじゃなくて信頼関係ができていないから、ということが多いんです」

お金について

写真提供:鈴木美央さん

鈴木さん:「柳瀬川マーケットは出店料700円プラス売上による歩合ですが、上限3000円で、それ以上は頂いていません。儲けが目的でやっているわけではないので。収益はフライヤーの印刷代や、発電機のレンタル料、手伝ってくれる人へのお礼などに使っています」

青木さん:「うちの出店料は売り上げの10%です。そのお金はフライヤーの印刷代などに充てます。建築の本業があるので、マルシェで利益を取ろうとは思っていないんです。テントなどは全部貸し出ししています。最初の3年間はまちの補助金でスタートしたので、その時に必要な備品を購入し、その後は自走しています。マルシェの場では家を売ろうとはしていませんが、マルシェを通じて出会った人から、いずれ紹介などにつながれば」

1人1人の活躍の機会を増やすために

最後に、青木さんと鈴木さんに、今後チャレンジしていきたいことを尋ねた所、お2人とも、個人の力を自分の立場から応援・サポートしていきたいという点が一致していました。

鈴木さんは、設計という立場から1人1人の力を生かせるサポートをしつつ、行政と共にマーケット推進都市の活動もスタートさせるそうです。また、日本のマーケットの仕組みを、これからまちづくりをしていく海外の国々に輸出していきたい、と語りました。

青木さんは、マルシェの規模はそのままに開催回数を増やし、新規出店者への機会をつくりたいと考えています。また、3〜4店ほどの小規模な出張マルシェを茅ヶ崎のいろいろな場所で行い、まちの中に人の居場所をつくっていきたいそうです。

マルシェ/マーケットは、個人の自発的な活動を触発するきっかけにもなっているようです。賑わい創出、とはよく言われることですが、そのもう一層深い所にある1人1人の幸せに生きたいという欲求やクリエイティビティをいかに活性化し、発露させていくか。マルシェ/マーケットは、1人1人が自分らしく、自分ごととして人生を生きる喜びを知る、始まりの場所なのかもしれません。

(取材・執筆/角舞子)

◎今回のスペシャルゲスト

ゲスト:鈴木美央
博士(工学)、建築家、マーケット(市・マルシェ)専門家

O+Architecture(オープラスアーキテクチャー合同会社)代表社員。早稲田大学理工学部建築学科卒業。卒業後渡英、Foreign Office Architects ltdにてコンセプトステージから竣工まで世界各国で大規模プロジェクトを担当。帰国後、慶應義塾大学理工学研究科勤務を経て、同大学博士後期課程、博士(工学)取得。現在は建築意匠設計から行政・企業のコンサルティング、公共空間の利活用まで、建築や都市の在り方に関わる業務を多岐に行う。二児の母でもあり親子の居場所としてのまちの在り方も専門とする。著書「マーケットでまちを変える~人が集まる公共空間のつくり方~」(学芸出版社)、第九回不動産協会賞受賞。

ゲスト:青木隆一(あおきりゅういち)

1974年4月15日。茅ヶ崎市生まれ茅ヶ崎育ち。地元茅ヶ崎で70年以上続く小さな工務店の三代目 湘南を中心に家族が幸せになる家づくりを提案しています。2013年7月より「茅ヶ崎ストーリーマルシェ」を立ち上げ開催回数は40回を超えました。規模は小さい朝市ですがこだわりの品を集結させ笑顔と会話が楽しめる地域の方々に愛される朝市の運営も行っております。
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