
アメリカ・ワシントン州のメソウ・バレー。その雄大な山並みと四季折々の自然に囲まれたこの地に、まるで風景の一部のように佇む小さなキャビンがある。「Tiny Leaf Cabin」は、山の斜面にそっと埋め込まれるように設計された、約15フィート×22フィート(約6.7坪)のコンパクトな住まい。マウンテンバイクやクロスカントリースキーを楽しむアウトドア愛好家のために、季節を問わず自然とつながれる“ベースキャンプ”のような存在だ。

敷地との関係を築くための第一歩として
建築設計を手がけたのはシアトルを拠点に活動する建築スタジオGO’C。大きな建物を建てる前段階として、まずはこのキャビンを敷地内の先発基地として計画することで、土地の活用を一足早くスタートさせるという柔軟なアイデアから生まれた。

外とつながる開放的な構造
南側のファサードには大きなスライド式のガラス戸を採用し、外の風景を大胆に取り込む設計にしている。屋根はフラットで、冬には積雪を受け止めることで断熱性を高め、夏には屋上テラスとしても活用できる。外壁は現場打ちのコンクリートとスチール材で構成されており、斜面の岩肌や周囲の景色と調和するような色合いを持つ。時間とともに変化する素材の表情が、このキャビンを自然に溶け込ませていく。


まるで船のよう。無駄のない機能美
室内はコンクリートと木を基調にしたシンプルで温かみのある空間だ。まるで船のキャビンのように、限られた空間に収納や機能を巧みに埋め込んだ設計が特徴的。キッチン、バスルーム、ベッドルームは最小限のスペースにコンパクトにまとめられ、それぞれが収納を介してゆるやかに仕切られている。引き出し式の収納ベッドや、壁の厚みを活かしたパントリーやユーティリティスペースなど、使い勝手と美しさを両立させた工夫が随所に見られる。

光とともに過ごす小さな空間
光の取り込みにも細やかな配慮がされており、大きな窓からは自然光が差し込むほか、背面の壁にはスリット状の天窓が設けられ、室内全体を柔らかく照らしている。ベッドヘッドに設けられた本棚は、小さな読書コーナーとしても活躍する。

タイニーハウスの新たな可能性
四季を通じてアウトドアを楽しみながら、自然の中で静かに過ごすための場所。素材の経年変化までもがデザインの一部として織り込まれた「Tiny Leaf Cabin」は、暮らしと環境の境界を溶かすような、新しいタイニーハウスだ。

via:
archdaily.com
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大きな建物を建てる前段階として、まずはこのキャビンを敷地内の先発基地に。
土地の活用を一足早くスタートさせるという柔軟なアイデアから生まれた。