
英国の建築ユニット Invisible Studio が手がけた「Trailer」。
この小さな移動式住居は、わずか2万ポンド(約370万円)という低コストで、建設現場の廃材と地元の森で伐採した木材を使い、自分たちの手でつくられた。
「Trailer」は、公道を走って運搬できるだけでなく、本格的な住まいとしても、短期の仮住まいとしても利用できるよう設計されている。
移動の際は、車輪付きのフレーム(ボギー)を土台に取り付けた状態で現地へ運ぶ。
家を構成する木の骨組み(工場で事前に製作されたパーツ)も、このフレームを使って現地に運び込まれた。

外壁は波板、内装は使い終わったベニヤ–素材はすべて「もったいない」の精神から
外壁には、リサイクルされた波型のグラスファイバーとスチールを使用。内装には、建設現場でコンクリートの型をつくるために使われていた使い終わったベニヤ板を洗って再利用している。階段や棚などの細かい部分も、すべてベニヤの端材でつくられている。手すりには、以前の建築ワークショップで余った青いロープが活用された。


光をたっぷり取り入れるために、家の両端には透明感のある軽量な素材(ポリカーボネート)を使った大きな窓のような壁があり、室内をやわらかい自然光で満たしている。断熱材は回収されたものを再利用し、ドアは廃棄されそうだったものを見つけて再使用。天窓も、キズがあるなどの理由で通常の販売から外れた「B級品」をうまく活かしている。

森の中で、森の木を使って──木と暮らしの新しい関係を探る
使用された木材はすべて、同じ太さ・幅にそろえたサイズのものを採用。製材の効率が良く、必要に応じて貼り合わせて強度を高めている。
木材はすべて、Invisible Studioのスタジオのまわりに広がる森から伐採されたもので、彼らが自ら管理している資源。以前建てたスタジオ(Visible Studio)でも同じ森の木が使われており、「建築」と「森の循環」をつなぐ試みとして注目されている。

via:
archdaily.com
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小さなスタジオのまわりには、広大な森。
自ら管理する資源からつくった住まいが、木と暮らしの新しい関係を映し出す。