【海外事例】それぞれに異なるカタチと風景を。森と星空に包まれるタイニーハウス「Terra 1・2・3」

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ポルトガル南東部、アレンテージョ地方。その大地に広がる再生型農場の敷地内に、3棟のタイニーハウスが点在している。舞台はアルケヴァ。ヨーロッパ有数の巨大ダムとモンタードの森が交差し、星空保護区としても名高いこのエリアは、土地の力強さと静けさが共存する特別な場所だ。

この地に建てられたのは、「Terra 1・2・3」と名付けられた3棟の小さな家たち。それぞれに異なる風景が与えられ、それぞれに異なる暮らしの物語が宿る。それぞれの空間を見ていこう。

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Terra 1|水辺をめぐる家

アルケヴァ湖の小さな入り江に沿って建てられた一棟。キッチンを中心に、廊下、リビング、階段、テラスへとぐるりと巡る回遊式の間取りが心地いい。屋上テラスへはスカイライトからアクセス。ベッドはテラス下の空間に配置されていて、こぢんまりとした隠れ家のような安心感がある。静けさの中に、空間を歩く楽しさが息づく家だ。

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Terra 2|森に浮かぶ隠れ家

少し奥まった湖のほとりに建つこの家は、木々に包まれるような佇まい。高い窓から北側のやわらかな光が入る室内で、森と同じリズムで呼吸を始めるような感覚になれそうだ。ハシゴで上がるロフトベッドは、ちょうどコルク樹の梢と同じ高さにあり、葉の揺れや鳥の声がすぐそこにある。別のハシゴを使えば、三角形の窓から屋上へ出られるのも面白い。

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Terra 3|円と空にひらかれた家

入口から細長い廊下を抜けると、大きな円形の窓が空間を迎える。視線がそのまま外へ流れ、森の風景がひとつの絵画のように広がる。窓の先には半円形のテラスがあり、腰を下ろせば風と光がそっと包んでくれる。水まわりは廊下にうまく隠され、生活感を感じさせない設計になっている。自然を“眺める”のではなく、“一緒にいる”という感覚を味わえそうだ。

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自然と建築が混ざり合う設計

外壁には、周囲の森に自生するコルク樹の樹皮を使用。断熱性に優れ、景観とも溶け合う素材だ。室内は白塗装された木の仕上げで統一し、床には伝統的なポルトガル松を用いた。日射や風を考慮したパッシブ設計も随所に取り入れられており、南面は閉じ、東や北に大きな開口部を設けている。

全体の設計には、古代の巨石遺跡や伝統住居に通じる「時間の積層」が意識されていて、今を生きながらも、過去と未来の間に浮かぶような、不思議な安心感を覚える。

日々の時間を、もう少しだけ丁寧に味わってみたくなる。
そんな暮らしの入り口が、この3棟にはある。

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