現代風にアレンジされた農家の美学「House Unimog」

この美しくてユニークな住宅は、ドイツが誇るGerman studios Fabian Evers Architectureと、Wezel Architectureによってデザインされた。

一階部分にはメルセデスが製造、販売をする農作業車(多目的作業用自動車)である“ウニモグ”が納まる。作業場と住居スペースをスタイリッシュに合体させたいというクライアントの思いを汲み取った彼等は、“農家の美学”を現代風にアレンジした。

景色を楽しめる南の方角に設えられたオープンスペース、その奥は縦長に続くリビング。コストと床面積は最小限に抑え(17000ユーロ、現在のレートで約2300万円)、農家の為のスタイリッシュな生活空間は提供された。

一階のワークスペースの壁は半透明の素材を用いているため、日中には太陽光に満ちた穏やかな温度を放ち、夜になると周囲を柔く明るく照らし出すライトボックスとなる。二階の住居スペースの外観は黒、一階のワークスペースは白。このスタイリッシュなモノトーンが、一階部分の半透明の中に何が身を隠しているのか、と通りすがりの人々の好奇心を掻き立てる事だろう。

民家や農場が建ち並ぶ一角に表れた、この”現代農業のスタイル”を反映したかのようなデザインは、これからの食の生活を守っていく、若者達の間で静かに流行の兆しを見せるだろう。

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via: dezeen.com