【アフターレポート】\移住の先輩と地域拠点を巡る旅/ 二拠点居住とやまなし 体験ツアー 〜また行きたくなる”やまなし”との関係をつくろう〜

移住・多拠点居住に関心がある方へ向けて、やまなし暮らしを身近に感じてもらうためのイベントシリーズ「二拠点居住とやまなし」。2021年より多数のオンラインイベントを開催し、やまなし暮らしを実践する人々のリアルな声を届けてきました。

2022年11月19日(土)には、初のオフラインイベントとして現地ツアーを開催!やまなしと繋がる最初の一歩となるよう、過去のイベントに登壇されたゲストの方々や地域を盛り上げている拠点を巡り、参加者とゲストがリアルな場で交流することで、やまなし暮らしの魅力を体感していただく1日となりました。

ツアーは、甲府・韮崎コースと富士吉田コースの2つに分かれ、定員各10名で実施。コミュニケーションをサポートするコミュニティビルダーが同行することで、初対面の方、お一人参加の方が多い中でも、皆さん積極的に言葉を交わしていました。そんなツアー当日の様子をレポートします。

今日はどうして山梨に?

甲府・韮崎コースは甲府駅、富士吉田コースは大月駅に集合し、ツアーがスタート。それぞれ最初の目的地で、自己紹介がてらツアーに参加した理由を話し、アイスブレイクを行いました。

参加の理由は十人十色。定年を前に今後の人生について考えるようになり参加したという方、多拠点生活に憧れがあり生の声を聞くために岡山から参加してくださった方、「住むところを決める前にまず不動産屋に行く感覚で来ました」と相模原からご家族で参加してくださった方、コロナ禍で仕事がリモートワークになったことをきっかけに自然豊かな場所での移住・二拠点居住を検討している方、パートナーの実家がある笛吹市で就農を検討しているが、東京と二拠点居住をするか完全に移住をするか迷っているという方など、皆さん様々な理由でイベントに参加していました。

商店街の中にある、まちと繋がるシェアスペース「TO-CHI」

甲府・韮崎コースがアイスブレイクを行ったのは、甲府駅より歩いて15分ほどの銀座通り商店街の中にあるシェアスペース「TO-CHI」。2022年7月に、創業100年以上の歴史を持つ本屋「春光堂書店」横の空き店舗にオープンした施設です。

TO-CHIを運営するのは、ブランディング支援を通して地域社会を豊かにすることを目指す「株式会社DEPOT(以下、DEPOT)」。そんなDEPOTが運営するTO-CHIは、コワーキングスペースとして使用したり、カフェのように利用したり、スペースを借りてイベントを開催したり、地域と繋がる拠点として活用することが可能です。

アイスブレイク後は、山梨県のプロデュース会社にUターン就職し、後に独立してDEPOTを設立した宮川史織さんにご登壇いただき、なぜ東京の企業の内定を蹴り山梨へのUターン就職を選んだのか、地方でクリエイティブな仕事に挑戦する意義と難しさ、そして一児の母として子育てをしながら、地域密着型の企業を経営する日々についてお話ししていただきました。

老舗郷土料理店でランチ&まちあるき

宮川さんのお話の後は、TO-CHIを出てすぐのところにある甲府を代表する老舗の郷土料理店「銀座江戸屋」に移動。「二拠点居住とやまなし」のオンラインイベントに過去2回登壇している多拠点居住実践者のワタナベルカさんのお話を伺いました。フリーランスのデザイナーとして活躍しながら、実家のある山梨、パートナーと暮らす千葉、おばあ様の家がある石川の3拠点を行き来するワタナベさんの生活に、参加者の方は興味津々。お話の後は、ワタナベさんも交えて、ランチタイムを楽しみました。

ワタナベさんが登壇したオンラインイベントのアーカイブはこちら!
https://yadokari.net/uncategorized/72618/

銀座通り商店街

 

ゑびすや

 

お腹を満たした後は、ワタナベさんと共に甲府のまちを散策。ジュエリーの工房とショップ機能を兼ね備えた「TO LABO」、築70年の古民家をリノベーションした宿泊施設&シェアキッチン「ゑびすや」、甲府の人々に愛される「寺崎コーヒー」をはじめ、甲府市役所、舞鶴城公園、甲州夢小路、オリオン・スクエア商店街など、甲府のイケてるスポットを巡りました。

生まれ変わった韮崎のシンボル「アメリカヤ」

甲府のまちを楽しんだ後は、バスに乗り、韮崎市のシンボル的存在である複合商業ビル「アメリカヤ」へ。1967年に建設されて以来、韮崎市のシンボル的存在だったアメリカヤ。オーナーさんが亡くなり廃墟となっていましたが、空き家や空きビルのリノベーションに特化した建築会社であるIROHA CRAFT(株式会社アトリエいろは一級建築士事務所)が、地域の方々の力も借りながら、リノベーションに着手。2018年4月に「新生アメリカヤ」としてオープンし、レストラン、作家の工房やショップ、IROHA CRAFTの事務所などが入居しています。

この日は5階にあるシェアスペースにて、韮崎周辺エリアで移住・多拠点居住を実践するゲストの方々のお話を伺いました。こちらのシェアスペースは、普段はどなたでも自由に利用可能で、晴れた日には富士山が見えるんだとか。

まずはIROHA CRAFTの代表である千葉健司さんより、高校時代に憧れていた「アメリカヤ」ビルを再生することになった経緯、アメリカヤができたことによる韮崎駅周辺の変化、移住者が増え賑わいが生まれている韮崎のまちについて話をしていただきました。

千葉さんが登壇したオンラインイベントのアーカイブはこちら!
https://yadokari.net/uncategorized/72731/

続いてお話いただいたのは、山梨県韮崎市出身で、東京との二拠点居住を実践する保坂沙央里さん。大学進学と同時に上京し、東京・京都でキャリアを重ねた後、2021年8月に山梨県にUターンし、株式会社アッセンブルを設立しました。Uターン起業をすることになった経緯、地域の活性化や社会課題解決を目指す株式会社アッセンブルの事業内容、東京と山梨を行き来する現在の生活についてお話をいただきました。

最後に登壇いただいたのは、山梨県北杜市出身で、東京のリノベーション団地と山梨のご実家で「里帰り二拠点居住」を実践する辻麻梨菜さん。辻さんも保坂さん同様、大学進学を機に上京。都内で6年間の会社員生活を経て、里帰り二拠点居住を開始しました。所属する会社の事業を地域と紐づけること、そして暮らしと密に関わる”複業”を行うことで、バランスの取れた働き方、二拠点を実現している辻さんのお話に、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。

保坂さん、辻さんが登壇したオンラインイベントのアーカイブはこちら!
https://yadokari.net/uncategorized/75027/

ゲストトークの後は、1日を振り返り感想をシェア。最後は韮崎のまちへ飛び出し、IROHA CRAFTが空き家を改装して作った施設や、移住者が開いたお店、昔からまちにあるお店が共存する黄昏時の韮崎を散策しました。

富士山駅直結!サテライトオフィスの一大拠点「ドットワークPlus」

両コースとも、ゲストトークの前に、やまなし暮らし支援センターの職員によるやまなし暮らしの紹介(交通アクセス、エリアの特徴・気候、ライフスタイルの例、職場環境や住環境について)が行われました。

 

同じ日に並行してツアーを行った富士吉田コースは、大月駅に集合。40分ほど観光バスに揺られて、富士吉田市内にあるコワーキング施設「ドットワークPlus」に向かいました。ドットワークPlusは富士山駅ビルショッピングセンター「Q-STA」の2階にあり、「東京一極集中を避けるためのサテライトオフィスの一大拠点」として、富士吉田市内のワークスペース、人、宿泊場所、娯楽施設、飲食店などの情報が集約するコワーキングスペースとなっています。

富士吉田コースのゲストトークは、ドットワークPlusの他、富士吉田市内に複数のコワーキングスペースや中長期滞在施設などを運営するキャップクラウド株式会社の北田萌さんのお話からスタート。岩手県出身の北田さんが山梨に移住した経緯、海外の2つの大学院で地域活性化やMBAを研究しながら、富士吉田でフィールドワークと仕事を両立する日々について、そしてご夫婦揃っての移住、やまなし暮らしについてお話しいただきました。

▼北田さんが登壇したオンラインイベントのアーカイブはこちら
https://yadokari.net/yadokari-job/72954/
https://yadokari.net/event/75302/

再興した山梨を代表する飲み屋街「新世界乾杯通り」

ランチタイムは、富士吉田市を代表する飲み屋街「新世界乾杯通り」にある「イタリアンレストラン かぎしっぽ」へ移動。新世界乾杯通りのマネジメントと、新世界乾杯通りがある西裏エリアのコーディネートを行う「合同会社新世界通り」代表の小林純さんにお越しいただき、笛吹市出身で大学進学を機に上京した小林さんが山梨にUターンすることになった経緯や西裏エリアの活性化事業についてお話いただきました。

▼小林さんが登壇したオンラインイベントのアーカイブはこちら
https://yadokari.net/uncategorized/72731/

ランチタイムの後は、小林さんの案内のもと、富士吉田エリアを散策。新世界乾杯通りから、昭和24年創業の老舗「月の江書店」、昭和9年に太星家具店として創業した「雑貨と家具の店 LONGTEMPS」など、歴史あるお店を中心に、富士山にほど近いまちの風景を楽しみました。

地域の人々が繋がり、共に生きる場所「ソーシャルハウス宝島」

約1時間弱まちあるきを楽しんだ後は、再びバスに乗り、「ソーシャルハウス宝島」に移動。2022年4月にオープンした、一軒家を地域に開放するまちのサードプレイスです。毎週水曜日には誰でも参加可能な「地域サロン」、火曜日と木曜日には不登校児やその家族の居場所・子育て支援の場となる「こどもサロン」などを開催し、「人との繋がり」をキーワードに、社会課題、福祉課題の解決を目指しています。

ソーシャルハウス宝島を運営するのは、山梨県南アルプス市出身の上田潤さん。大学進学を機に上京し、都内の企業で経験を積んだ後、富士吉田市の地域おこし協力隊として山梨県にUターンしました。この日は宝島の和室で参加者の方々とテーブルを囲みながら、上田さんがUターンすることになった経緯や、宝島をはじめとするご自身の活動についてお話いただきました。途中、いつも宝島を利用しているご近所の方がフラリと顔を出す場面もあり、宝島の日常を垣間見ることができました。

参加者のなかには、「人と繋がってボランティアをするのが好きだから、誰かの役に立つことができて、かつ自分の生活を成り立たせることのできる環境があれば良いなと思って参加しました。宝島のような場所で何か活動ができたらなとビジョンが具体的になりました」と上田さんに伝えている方もいらっしゃいました。

▼上田さんが登壇したオンラインイベントのアーカイブはこちら
https://yadokari.net/event/75302/

ソーシャルハウス宝島を後にし、最後はふじよしだ定住促進センターが運営するギャラリー兼ワークスペース「FUJIHIMURO」へ移動。「富士製氷」の跡地をリノベーションして作られた作られた施設で、移住・定住支援、空き家や仕事の紹介、イベントサポートなどを行っています。この日は移住定住課担当者さんから、全体のまとめとして富士吉田市の概要や、移住・二拠点居住に関する取り組みなどをお話いただき、参加者の皆さんは「ふじよしだ暮らし」のイメージをより具体的に描くことができたようでした。

最後は、「ツアーの中で気付いたこと」、「移住・二拠点居住を始めるなら何年後?」、「どのくらいの頻度で山梨に来たい?」、「自分の二拠点生活のコンセプトは?」といった質問が書かれた振り返りシートを記入し、イメージするやまなし暮らしを言語化。シートをもとにツアーの感想を皆さんでシェアしました。FUJIHIMUROの1階にあるブルワリー「BRIGHT BLUE BREWING」のビール片手に、大月駅に向かうバスに乗り込む参加者さんも多くいらっしゃいました。

理想の暮らしへ、最初の一歩

「新しいことをどんどん取り入れチャレンジされて、まちが活性化しているのを感じました。皆さんの山梨愛、地元愛を感じました。」

「若い方達が活き活きと活動されていると感じました。山梨を盛り上げたいと思っているだけでなく、行動していることに感動しました。」

「富士山が、意識せざるをえない大きさで、まちのひとたちが大切にしてきたのがとてもよく分かりました。東京から意外と近い、空が大きいなど、実際に足を運んで気付いたことがいろいろありました。」

「二拠点居住の候補地の1つとしてこれからも見ていきたいし、西裏に遊びにも来たいです。」

「今回訪問した施設にまたお伺いしてお話させていただいて、移住を目指して動いていきたいです。」

など、参加者の皆さんは実際にやまなしに足を運び、移住・二拠点居住の実践者のお話を聞くことで、都心との距離感や自然の豊かさ、そして移住支援が充実し、活動的なプレイヤーが増えているやまなしの盛り上がりを肌で感じていただけたようでした。

このツアーでリアルなやまなし暮らしの日常を垣間見ることで、移住後のビジョンがより鮮明になり、新しい生活へのはじめの一歩となっていたら幸いです。今回のツアーで結ばれたご縁が、再びやまなしの地で繋がる日を楽しみにしています!

【やまなし二拠点居住・移住総合WEBメディア 「Y-charge」 公開!】

二拠点居住・移住の地としての山梨の魅力を様々な角度からご紹介するWebメディア「Y-charge」が公開されました!是非、こちらも合わせてチェックしてください!
URL:https://www.nikyoten.pref.yamanashi.jp/