
タイニーハウスとは「小さな家」のこと。私たち「YADOKARI.net」ではざっくりと、「延床面積はおおむね20㎡以内で、本体価格は1000万以内(ローンは組まないまたは最小限の期間)、セルフビルドや移動ができること」。加えて、「大切なものと向き合うきっかけとなること」と定義しています。
実はこのタイニーハウスには、機能別に大きく分けて以下の3つの種類があるのです。
・基礎付きの「スモールハウス・マイクロハウス」
・車で牽引できる「トレーラーハウス」
・車を改造した「キャンパー」
この記事では、種類別のタイニーハウスの特徴と、国内の販売事例、国内外の活用事例をご紹介します。
①最もスタンダードな「スモールハウス・マイクロハウス」

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種類その①は「スモールハウス」。一般的な家と同じく基礎が付いていて、平均的なサイズは10〜15㎡ほど(これより大きいものや、ロフト付きのものもあります)の小さな家です。マイクロハウスと呼ばれることもあります。
スモールハウスには、より簡素で小さい「小屋」も含まれます。
基礎が付いているので動かすことはできませんが、本邸として利用したり、母屋に併設する形で建てて「書斎」や「子ども部屋」として利用したりできる、一番スタンダードなタイニーハウスです。
■スモールハウス「mocoYA」

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4.5帖の小さな小屋mocoYaは、本体価格98万円から買えるスモールハウス。大きさは4.5帖と6帖の2タイプがあり、外壁が15色から選べるのが特徴です。
家の庭に建てて、離れにしても良いですし、小さなお店や簡易ガレージとしても使えます。使い方はオーナー次第。あなたはどう暮らしますか?
■【海外事例】遊ぶ子供を見ながら仕事。裏庭のタイニーハウス「Garden Studio」

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世界の主要都市では地価の上昇が続く一方で、広い住まいを手に入れるのがますます難しくなっています。そんな状況の中、ロンドンやニューヨークでは、ユニークな方法で住宅の増築や拡張に関心を持つ人が増えているそうです。
今回の事例も、建物全体を大規模に改築するのではなく、限られたスペースを工夫してリビングやワークスペースを広げようとする試みのひとつ。高い木の壁に囲まれたコンパクトな仕事場と、そのすぐそばにある子どもたちの遊び場は、まるで家族のための小さなオアシスのようです。
仕事と暮らしを家族と共に楽しむための、かけがえのない空間です。
▶【海外事例】遊ぶ子供を見ながら仕事。建築家が裏庭につくったタイニーハウス
②移動もできる「トレーラーハウス」

種類その②「トレーラーハウス」は、車で牽引できる移動可能な家です。
一般的に「シャーシ」と呼ばれるタイヤの付いた土台の上に建てられ、自動車で牽引することで移動することが可能。
たとえば、仕事の転勤や移住に合わせて、家ごと引っ越しすることもできるのです。
トレーラーハウスは通常は土地に固定して住むことが一般的ですが、すぐに動かせるようにするなど一定の基準を満たせば不動産として扱われず、固定資産税がかからないこともポイント。
トレーラーハウスは、家のようで家ではない、なんとも不思議で魅力的な住まいなのです。
■YADOKARIオリジナルトレーラーハウス


YADOKARIのトレーラーハウスは、シャーシだけではなく上物も含めた一体型車検、シャーシだけの車検のどちらも取得が可能で設置後の車検更新も可能なナンバープレート付きのトレーラーハウスです。
様々なサイズ展開や、海浜エリアへの設置に適した塩害対策モデルなど様々なタイプをもつTinys INSPIRATIONから、木のあたたかみを大切にした自然に溶け込むデザインを採用したROADIEシリーズ、木造トレーラーや、太陽光パネル搭載モデルのあるMIGRAなど、多種多様なトレーラーハウスを展開しています!
▶トレーラーハウスの専門サイトYADOKARI.net プロダクトページ
■amagearトレーラー

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簡易キッチンとトイレ、シャワーが付いたamagearトレーラーは、車で牽引可能な国産トレーラーハウス。
余裕を持ってふたつ設けられたロフトは収納や寝室として使えます。生活に必要な設備を備え、スペースをゆったりと使えるので、「移動もできる本邸」としておすすめです。
■エアストリーム〈16’BAMBI SPORT〉

世界中に根強いファンがいるエアストリーム社によるトレーラーハウスです。キャンピングトレーラーのビルダーとして1936年にアメリカで設立されました。
デザインは、80年以上に渡りアルミの外板パネルをリベット止めする独特のスタイルを貫き、 宇宙船のように見える外観は唯一無二の存在で見るものを虜にし、世界中の熱狂的なファンから支持されています。
エアストリームは、大型のSUVやピックアップトラックなどで牽引するタイプのキャンピングカーで、全長が5m弱から7mを超えるモデルがラインナップされています。最も人気のあるモデルは小型トレーラーのエアストリーム〈16’BAMBI SPORT〉。小型なので比較的容易に牽引ができる他、ちいさいながらもキッチン、シャワー、トイレの設置が可能。移動式のホテルやお店として使うこともおすすめです。エアストリームを公道で走らせるためには、牽引免許が必要になります。
■【トレーラーハウス利用事例】海辺のグランピング施設

福岡を拠点に構える運送会社「西小倉運輸様」の新規事業として、絶景の海辺のロケーションで開業するグランピング施設の宿泊用のトレーラーハウスをYADOKARIの「Tinys INSPIRATION」を10台活用していただきました。
絶景のロケーションではありますが、こちらは市街化調整区域のため建築不可となっている場所。しかしトレーラーハウスを活用することにより、快適な宿泊空間を作り出すことができました。
広大な海に向かって大きなFIX窓を設け、まるで絵画のような絶景を縁取りました。
ダブルベッドと2段ベッドの2種類を設け、カップルからファミリーまで楽しめる仕様となっております。
▶Tinys INSPIRATION|グランピング施設利用ページ
■【トレーラーハウス利用事例】”移動する”センサリールーム

一般財団法人トヨタ・モビリティ基金主催の、誰もが自由に移動し自分らしくいられる世界を目指すアイデアコンテスト、「Mobility for ALL 2023」に採択された株式会社へラルボニー様によるモバイル式センサリールームの実証実験にて、YADOKARIのトレーラーハウス(Tinys INSPIRATION、STORK)をご利用いただきました。
センサリールームとは落ち着いた空間で自己表現や自己認識を深めるための環境を提供し、一時的な休憩場所となる空間のこと。不安やパニック症状などが発生した場合には、帰るという選択肢を選ぶしかなかったという屋外イベントに「センサリールーム」で時間を過ごすという新たな選択肢を提示することができました。
▶Tinys INSPIRATION&STORK | イベント 利用ページ
③車+家のハイブリッドな住まい「キャンパー」

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種類その③「キャンパー」は、車の内部を改造して居住可能にした家のこと。
キャンパーは、キャンピングカーのようにあらかじめ居住可能な設備が付けられて販売されているものや、バスやバンを改造して作られたものなど様々。
常に移動することを想定して作られているので、内部の設備はベッドやキッチンが中心で、シャワーやトイレは付いていないことがほとんどですが、工夫次第で取り付けることも可能です。
国内で販売しているものは、キャンピングカーや、バンを改造したもの、軽トラの荷台に乗せるタイプなど様々。旅をしながら暮らしたい人にはぴったりの拠点になってくれるでしょう。

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国内で購入する場合は、キャンピングカーなどを買うか、DIYで自作するかのどちらかになるキャンパー。
アメリカではDIYでモバイルハウスを作り、旅をしながら生活している人も数多くいます。
VAN DOG TRAVELLER.comは、これらのモバイルハウスの事例を紹介しているWebサイト。
全文英語ですが、写真も多くモバイルハウスのイメージがつかみやすいので、モバイルハウスを自作する場合は参考にしてみましょう。
その他のタイニーハウス
タイニーハウスにはさまざまな種類があり、その中には「コンテナハウス」や「ツリーハウス」も含まれます。
コンテナハウスは、貨物用コンテナを改造して作られた住まいです。丈夫で耐久性があり、移動や増設が比較的容易なため、個性的な住まいを求める人に人気があります。一方、ツリーハウスは木の上に建てられた小さな家で、自然と一体化した暮らしを楽しめるのが魅力です。子どものころに憧れた秘密基地のような空間が、大人になってからの新しい住まいになるのも素敵ですね。
それぞれ違った魅力を持つタイニーハウスですが、小さな空間で自由に暮らすという点ではどれも共通しています。
まとめ
どのタイプのタイニーハウスが最適かは、人それぞれのライフスタイルや価値観によって異なります。たとえば、自然を身近に感じながら暮らしたいなら、森や山の中に設置できるタイプが魅力的かもしれません。一方で、コンパクトながらも機能的な空間を重視するなら、設計や素材にこだわったタイプが適しているでしょう。さらに、住まいに柔軟性を求めるなら、移動が可能なものや、多用途に活用できるタイプが選択肢に入るかもしれません。
大切なのは、自分にとって「心地よい暮らしとは何か」を考えること。日々の過ごし方や大切にしたい価値観を見つめ直しながら、自分にぴったりのタイニーハウスを選んでみてはいかがでしょうか。
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