High Camp Teardropは、アメリカ・オレゴン州ポートランドのHigh Camp Trailersが一台ずつ手がける、ティアドロップ型のトレーラーハウスだ。銀色に光るアルミの外皮に、クイーンサイズの寝室と、後部ハッチの下の屋外キッチンをおさめている。
涙のしずくのようなこのかたちは、1930年代から続く古典的なスタイルだ。High Camp Trailersはそれを、シンプルで丈夫な道具として磨き直した。標準でリチウムバッテリーと太陽光に対応した電気システムを備え、電源のない場所でのキャンプにもそのまま出かけられる。
塗らないアルミが纏う、道具の美しさ
外皮はクリアアルマイト仕上げのアルミニウムだ。塗装をしていないから、剥がれることも色褪せることもない。
それを支えるのは、グレーのハンマートーン粉体塗装を施したフレーム。フェンダーにはRhinoライニングが施され、跳ね上がる石や砂利を気にせず走れる。
前方の牽引バーにはスチール製の荷台があり、キャンプ道具とともに、コンロ用の10ポンドのアルミ製プロパンタンクを積んでいる。屋根のラックには自転車やボート、収納ボックスも載せられる。
各ドアの上にはポーチライトがあり、夜、焚き火から戻るときの目印になる。窓にはサテン仕上げのアルミのシェードがスライドし、外からの視線をやわらかく遮る。
トレーラーハウスの後ろに、木の台所
多くのティアドロップと同じく、キッチンは外にある。曲線を描く後部ハッチを持ち上げると、温かみのある木のギャレーが現れる。
冷蔵庫や食器、食材を置くスペースがあり、12ボルトのコンセントと、小型家電に使えるGFCI付きの110ボルトコンセントも備わる。
いちばんの見どころはコンロだ。鋳鉄のゴトクを載せた家庭用スタイルのステンレス製3口コンロが、専用のトレーごとスライドして出てくる。使い終われば、ステンレスの蓋の下へすっと収まる。
一口のキャンプ用バーナーではない、本物のコンロ。キャンプ場の仲間みんなの朝ごはんだってつくれる。カウンターの下には深い収納があり、鍋やフライパン、日々の食材をしまっておける。
眠るためだけの、やさしい小部屋
室内は、眠ることに徹している。床いっぱいにクイーンサイズのキルトトップマットレスが敷かれ、壁と丸みを帯びた天井は温かな木で仕上げられている。
ドアは左右両側にある。隣で眠る人を乗り越えずに、自分の側から出入りできるのはうれしい。
頭上の棚には服や道具をしまい、ベッドの上をすっきり保てる。リモコンで操作する12段階のMaxxairルーフベントが、暑い夜にも新しい空気を通してくれる。読書灯と12ボルトのコンセントがあり、眠る前にスマートフォンを充電しながら本を開ける。
眠る場所と料理する場所。暮らしをそこまで削ぎ落とすと、残りはすべて外の景色になる。このトレーラーハウスは、そんな割り切りの心地よさを教えてくれる。
縁側で季節を感じてきた日本の感覚にも、きっと通じるものがある。ハッチを開けて木の台所に立ち、朝の空気のなかで湯を沸かす。小さな住まいの豊かさは、案外そんな時間のなかにあるのだろう。
High Camp Teardropのデータ
- 物件名:High Camp Teardrop
- ビルダー:High Camp Trailers
- 国:アメリカ
- 地域:オレゴン州ポートランド
- 完成:2026年10月時点
- 写真:High Camp Trailers
High Camp Teardropのよくある質問
Q. High Camp Teardropはどこのビルダーがつくっている?
A. アメリカ・オレゴン州ポートランドのHigh Camp Trailersが、一台ずつ製作している。
Q. High Camp Teardropのベッドの大きさは?
A. 室内の床いっぱいにクイーンサイズのキルトトップマットレスが敷かれている。左右両側にドアがあり、乗り降りしやすい。
Q. High Camp Teardropのキッチンはどんなつくり?
A. 後部ハッチの下に屋外キッチンがあり、鋳鉄ゴトク付きのステンレス製3口コンロがトレーごとスライドして出てくる。12ボルトのコンセントとGFCI付きの110ボルトコンセントも備える。
via: https://tinyhousetalk.com/high-camp-teardrop-trailer-portland
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