Off-Gridは、ポーランドのビルダーCraft Houseが手がけたトレーラーハウスだ。全長6メートルの小さな家が二軸のトレーラーに載り、屋根には太陽光パネル、室内には本物の薪のクックストーブを備えている。
どこへでも行ける小さな家は多い。けれど、行った先でそのまま暮らせる家となると、ぐっと少なくなる。電源につなげない場所でも灯りをともし、夕食を温かく保てる。Off-Gridはその珍しい一棟として、名前どおりの自立を目指してつくられている。
四季に向き合うトレーラーハウスのかたち
サイズは長さ6メートル、幅2.5メートル。SYMA製の二軸トレーラーに載り、公道を走れるタイニーハウスの範囲にきちんと収まっている。
片流れの屋根は、見た目のためだけのものではない。太陽光パネルを載せる角度を確保しながら、雨や雪を一方向へ流す。四季を通して暮らすための、理にかなったかたちだ。
外壁は、チャコールのアルミ製立平葺きと、縦張りのサーモパインの組み合わせ。モダンさと素朴な力強さが同居していて、手入れの行き届いた庭にも、森の奥にもなじみそうだ。
太陽と薪、ふたつの火で暮らす
屋根一面の太陽光パネルは、220Vの電気系統へ電気を送る。ヒーターやガスボンベ、ウォーターポンプは専用の設備ボックスにまとめられ、居住空間に機械が散らばらない。整備もしやすい配置だ。
照明も冷蔵庫も家電も、外部電源につながずに動かせる。そのうえで室内の主役を担うのが、クリームとブラックの薪のクックストーブだ。オーブンとコンロを備え、ダークなタイルの壁を背にしている。
このストーブは、バッテリーの電気を使わずに部屋を暖め、料理もこなす。太陽が頼りない日にも、もうひとつの火がある。その備えが、オフグリッドの暮らしを危ういものから現実的なものに変えている。クラシックな佇まいは、モダンな室内に山小屋のような落ち着きも添えている。
スプルースに包まれた10平方メートル
ガラスの両開き扉を開けると、小さな木のステップベンチがあり、光がたっぷりと室内に入る。壁と天井はスカンジナビアンスプルース張りで、10平方メートルのメインルームは無機質にならず、やわらかな温かみに満ちている。
長い壁には黒枠の大きな窓が並ぶ。光を招き入れ、外の景色を切り取ることで、小さな床面積を広く感じさせている。
キッチンは高強度合板のL字型キャビネットに黒いカウンター。ガスコンロ、シンク、アンダーカウンター冷蔵庫、電子レンジまでそろい、ペンダントライトの群れが手元を照らす。広さよりも配置の工夫で、日々の台所が成り立っている。
奥のダークな扉の先には、2.6平方メートルの浴室がある。トイレや洗面台、換気扇、電気ラジエーターを備え、お湯はガス給湯器がまかなう。コンポストトイレやシャワーへの変更・追加もできる。
内装の仕上げや窓の色を選べるほか、スマートエアコンやテラス、ガーデンファニチャーなども加えられる。週末の小屋にも、通年のオフグリッドの拠点にも、庭の離れにもなる余白が残されている。
電気を太陽に、ぬくもりを薪に託す。Off-Gridは、どこにでも行ける自由を、どこででも暮らせる自由へと一歩進めたトレーラーハウスだ。
木に包まれた小さな部屋で、火を眺めながら季節をやり過ごす。限られた空間を丁寧に使ってきた日本の暮らしにも、どこか通じる心地よさがあるのかもしれない。
Off-Gridのデータ
- 物件名:Off-Grid
- ビルダー:Craft House
- 国:ポーランド
- 面積:10平方メートル(メインルーム)、2.6平方メートル(浴室)
- サイズ:6メートル×2.5メートル
Off-Gridのよくある質問
Q. Off-Gridの大きさは?
A. 全長6メートル、幅2.5メートル。メインルームは10平方メートル、浴室は2.6平方メートルだ。
Q. Off-Gridはどこのビルダーのトレーラーハウス?
A. ポーランドのビルダーCraft Houseが手がけている。同社が展開する複数のモデルのひとつだ。
Q. 電気や暖房はどうしている?
A. 屋根の太陽光パネルが220Vの電気系統に電気を送り、外部電源なしで照明や冷蔵庫、家電をまかなえる。暖房と調理には薪のクックストーブも使える。
via: https://tinyhousetalk.com/off-grid-craft-house-tiny-house
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