自宅をトレーラーハウスにするメリット・デメリット

トレーラーハウスに住むならば、知っておきたいのがメリットとデメリット。受け取る側によってどちらにも転じるものですが、ここでは、「TINYHOUSE ORCHESTRA」が考えるメリット・デメリットをご紹介します。

「数百万円から買える家、トレーラーハウスの価格とは？」でもご紹介しましたが、トレーラーハウスの魅力は、その価格にあります（価格はおよそ400〜800万円＋土地代が目安）。

トレーラーハウスは、一般的な新築住宅よりも低価格で家が手に入るので、長期のローンなどに悩まされることはありません。そのほか、居住面積が小さいので、一般的な住宅に比べて固定資産税も抑えられます。

トレーラーハウスは空間が限られるため、必然的に所有するモノを少なくする必要があります。結果、モノを維持する空間や時間、費用のストレスから開放され、思考や生活スタイルがよりシンプルになるでしょう。

住宅は買ってしまうとその場から動かせませんが、トレーラーハウスのなかでも、コンテナハウスやトレーラーハウスは移動することができます。

これなら、転勤や老後の移住だけでなく、旅をするように家ごと気ままに移動することも可能。地方移住が注目されている昨今にトレーラーハウスは最適の住居かもしれません。

居住空間が小さいトレーラーハウスは、多くの照明を必要としない家です。天井も比較的低く、部屋数はほぼひとつなので冷暖房にかかる電気代も抑えられます。

もっと光熱費を抑えたい場合は、太陽光発電を行って自家発電をすると日々の電気代を抑えることができるでしょう。

ただ安く建て、暮らすということだけがトレーラーハウスのメリットではありません。大きな家だと断熱材、内装材、建具などを上質なものにしたり、デザインにこだわると費用がかさんでしまいます。

小さい空間ならば、そこまで大きな負担にならず、思いきりこだわった空間に住むことができます。

トレーラーハウスに住んでいる方に不満を聞いてみると、出てくるのが「収納が少ない」ということ。居住空間が限られたトレーラーハウスに住むならば、それほど多くのものは所有できないでしょう。

この問題を解決する方法は、所有するものを本当に必要なものだけに絞るほか、ロフト・階段下・ベットの中に収納を作る。外に物置を置く。机などを折りたたみ式にして空間を広く取る。時々しか使わないものは、友人や地域の人とものをシェアする。など様々な方法が考えられます。

約10㎡のトレーラーハウスに住むことができる人数は、スペースの都合上「大人2人＋小さな子ども1〜2人」が限度。子どもが大きくなり「一人部屋が欲しい」と言い出したら、増築が必要になるかもしれません。

そんな時は小屋のキットを買って、子供部屋を建ててしまうのもおすすめです。家族全員で協力して小屋を建てれば、良い思い出作りになると思いませんか？

パーソナルスペースがとりづらいのもトレーラーハウスのデメリット。
居住面積が少なく、部屋がひとつだけという場合も多いので、独り言や物音はつつ抜けになってしまいます。

たとえ家族と一緒に住んでいても多少のプライバシーは欲しい人は多いはず。パーテーションやロフトを設ければ、パーソナルスペースを確保することができます。

パーソナルスペースがないということは、家族が顔を合わせる機会が多いということでもあります。
ケンカをすることも増えてしまうかもしれませんが、一緒に食事をしたり、本を読んだり、楽しい思い出もたくさん増えるかもしれません。

ここまでトレーラーハウスのメリット・デメリットをお話ししてきましたが、冒頭でもお話ししたように感じ方は人それぞれ。

トレーラーハウスで過ごして、デメリットが気にならなかったという人もいれば、「やっぱり狭いかな」と感じる人もいるでしょう。
トレーラーハウスを販売しているメーカーがモデルルームを設置していたり、トレーラーハウスを使った宿泊施設などもありますので、購入する前に訪ねてみても良いかもしれません。

トレーラーハウスに感じるメリット・デメリットは人それぞれ。実際に「小さな暮らし」を体験して、あなたの答えを出してみましょう。

【画像引用】
①②③：tumbleweedhouses.com