ポルトガル・アレンテージョ地方の田園風景に、ひっそりと佇む「Pego House」。このトレーラーハウスは、ただ住むだけの空間ではない。ふたりのアーティストのために設計された、“創造”と“生活”が同居する可動式のアトリエである。
建築を手がけたMadeiguinchoは、移動可能であることを前提にしながらも、空間に一切の妥協を許していない。最大の特徴は、シャワールームに設けられた大きなドア。開け放てば、まるで屋外でシャワーを浴びているような感覚が得られるという大胆な設計だ。これは“自然に没入するように暮らす”という、この家の思想を象徴している。
アーティストの感性を満たす、ディテールと素材選び
「Pego House」のもう一つの魅力は、その素材と空間構成の緻密さにある。内装にはバーチ合板をベースに、フレンチオークのアクセントとポルトガル産パイン材の床材を組み合わせ、木の質感が織りなす繊細なグラデーションを生み出している。これはまさに、日々を過ごす中で目や手がふれる“背景”としての空間デザイン。まさに感性を刺激するアーティストのための舞台装置だ。
キッチンやソファベッドがコンパクトに収まるリビングには、上部に高窓があり、自然光がやわらかく降り注ぐ。ソファの背面には大きな窓が設けられ、視線はそのまま外の風景へと抜けていく。ここでは“閉じる”のではなく、“開く”ことで心が整うような空間づくりが意識されている。
グリッドから自立して暮らすことも、作品の一部になる
「Pego House」は、完全オフグリッドでの運用が可能だ。ソーラーパネルとバッテリーによる電力供給、雨水の回収システムなど、環境と共存しながら暮らせるよう設計されている。便利さや効率だけではなく、“自立して自然の中で生きる”という選択そのものが、まるで一つの作品のようにも感じられる。
アーティストがその土地に「一時的に根を下ろす」ための住まい。創作、思索、休息、そのすべてを小さな空間の中で完結できるようにデザインされた「Pego House」は、従来のタイニーハウスの枠を超え、暮らしのあり方そのものに問いを投げかけている。
via: archdaily.com
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持続可能な建築とは何か? そんな問いに真正面から向き合った小さな家が、ドイツ・コーブルク応用科学芸術大学のキャンパスに建っている。
Circular Tiny House CTH*1は、同大学の「DESIGN and MAKE sustainably」プログラムにおいて、大学院生たちが実際に設計・建築した実験的プロジェクトだ。
教授であるライナー・ハース氏の指導のもと、建築が地球環境に与える影響を学びながら、「本当にサステナブルな住まい」を目指して開発された。
廃棄ゼロを実現する、素材と構造の選択
建物の延床面積は19㎡。居住に必要な最低限の要素──ベッド、ワークスペース、ミニキッチン、収納、そして4人まで対応可能な柔軟な家具──を備えたコンパクトな設計だ。小さいながらも光と開放感を重視し、建築としての美しさも追求されているという。
使用された建材はすべて自然素材か再利用品。たとえば、害虫被害で市場価値が下がった木材、近隣の解体現場から回収した窓や建具、地元産の藁や粘土、チョークなどだ。接着剤や釘を使わず、電動ドライバー一本で解体可能な構造とし、使用後の建材はすべて再資源化されるか、自然に還元される設計になっている。
自立型エネルギーと水循環の導入で完全オフグリッドへ
建物は太陽光発電と大容量バッテリーにより、約10.5ヶ月間にわたって完全オフグリッドで運用される。雨水はろ過され、生活用水として再利用。建設から運用、解体・再利用までを一貫してデザインするという挑戦的なプロジェクトであり、循環型社会における新しい住宅のモデルを提示している。
CTH*1は現在、大学のゲストフラットとして使用され、春から冬の終わりまで利用される。これは単なるタイニーハウスではなく、「未来の建築の可能性」を実際の暮らしの中で問い直す場でもあるのだ。
via: archdaily.com
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ドイツのデザイナー、ニルス・ホルガー・ムーアマンが手がけた「Walden(ウォールデン)」は、自然と共に生きるシンプルな暮らしを提案する屋外型のタイニーハウス。
1854年に発表されたヘンリー・D・ソローの『森の生活(Walden; or, Life in the Woods)』から着想を得てデザインされており、壁にはアウトドアの時間を楽しくしてくれる工夫がぎゅっと詰まっている。
庭仕事をしたり、外の空気を感じながらのんびり過ごしたり──そんな自然のそばで過ごす時間を心地よくしてくれる空間だ。
使う人の暮らしに寄り添う、遊び心と機能性
この小さな空間には、薪や庭道具、じょうろ、バーベキュー用品などを収納できるボックス型収納が組み込まれているほか、ブランコのように揺れる焚き火用の鍋や、鳥の巣箱、花鉢のためのスペースも確保されている。
中央にはレトロな馬車スタイルを思わせる切り抜き空間があり、ベンチとテーブルが設置されているため、食事やカードゲームを楽しむこともできる。引き出し式のシェードを使えば、夏の日差しを避けてのんびりと過ごすことも可能だ。
星を眺めるひとときが、暮らしをもっと豊かに
「ウォールデン」には上階へと続くハシゴがあり、その先には星空を見上げながら身体を伸ばしてくつろげるスペースが広がっている。作業と休息がひとつにまとまったこの屋外空間は、物置や遊び場といった単機能にとどまらない。自然の中で過ごす時間を日常に取り入れる、“現代版・森の生活”としてのあり方を体現している。
屋外に自分だけの居場所を持つことができれば、自然との距離はぐっと近づく。風や光、空の色をもっと身近に感じたとき、世界の見え方がきっと少し変わるはずだ。「Walden」は、アウトドアをもっと日常に引き寄せたいと願う人々に、新しい暮らし方のヒントを与えてくれるだろう。
via: design-milk.com
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via: ①
トレーラーハウスは、自由なライフスタイルを実現し、費用を抑えながら住居を持つことができる選択肢として注目されています。しかし、トレーラーハウスを住まいとして使用する場合、特有のデメリットが存在しているので、十分な検討が必要です。ここでは、「YADOKARI.net」が考える、検討中の方が「後悔しない選択」をするために、デメリットを詳細に解説し、それを乗り越える方法を提案します。
トレーラーハウスを自宅にすることのデメリット

① 収納スペースが限られる
トレーラーハウスは、一般的な住居と比較すると室内の面積が限られており、収納スペースが少ない点がデメリットとして挙げられます。特に家族で利用する場合や長期間住む際には、衣類や日用品、趣味の道具など何を所有するかが限られ、そしてどこに収納するかが課題となります。また、食品のストックや掃除用具、季節物の収納スペースも限られるため、快適さを確保するための工夫が必要です。

via:③
解決策:
-
- ロフトやベッド下の活用:トレーラーハウスの限られた空間を最大限に活用するために、ロフトスペースやベッド下を収納として使う工夫が求められます。カスタマイズによって、折りたたみ式のベッドや壁面収納を導入することで、収納スペースを増やすことが可能です。トレーラーハウスの限られた空間を最大限に活用するために、ロフトスペースやベッド下を収納として使う工夫が求められます。カスタマイズによって、折りたたみ式のベッドや壁面収納を導入することで、収納スペースを増やすことが可能です。
- 外部物置を活用:トレーラーハウスの外にウッドデッキや専用の物置を設置することで、使用頻度の少ないアイテムや工具類を安全に保管することができます。設置場所に余裕がある場合は、こうした収納設備を取り入れることで、住空間をより快適にすることができます。
- ミニマリストな暮らしを目指す:トレーラーハウスでの生活は、持ち物を厳選し、必要なものだけを持つミニマリストなライフスタイルへ移行するきっかけにもなります。整理整頓を徹底することで、限られたスペースでも快適に過ごすことができます。
- 収納付き家具の導入:内装の設計を工夫することで、スペースの有効活用が可能になります。例えば、ソファの下に収納スペースを設けたり、折りたたみ式のテーブルや壁面収納を取り入れることで、トレーラーハウスの室内をスッキリと保つことができます。
トレーラーハウスの住環境をより良くするためには、こうした収納の工夫が重要になります。収納計画をしっかりと立て、購入前にどのような工夫が可能かを検討することが大切です。

via:②
② パーソナルスペースの確保が難しい
トレーラーハウスは基本的に一室空間のため、音や視線が共有されやすい設計になっています。特に家族と一緒に暮らす場合や、仕事とプライベートの空間を分けたい場合には、生活音や他者の動きが気になることも。プライバシーを求める方にとって、これは大きな課題になるでしょう。
解決策:
- パーテーションを設置:簡単に設置できる仕切りを活用し、視覚的・聴覚的なプライバシーを確保しましょう。折りたたみ式のものを選ぶと、必要に応じてスペースを柔軟に調整できます。
- 家具配置の工夫:ソファや本棚を仕切りとして活用し、生活空間を区切ることで、プライバシーを向上させることが可能です。
- ゾーニング:キッチン、リビング、寝室といったエリアを機能ごとに分けることで、空間を有効に活用できます。視覚的な区切りを作るために、カーペットや照明の配置を工夫するのも効果的です。

③増築の難しさ
トレーラーハウスは、その構造上、一般的な住宅のように簡単に増築ができるわけではありません。家族の人数が増えたり、生活の変化によりスペースが不足する場合、別途建物を追加する必要が出てきます。
解決策:
- 小屋やプレハブの追加設置:収納スペースや子ども部屋を増やすために、小規模なプレハブやウッドデッキを追加する方法があります。特にウッドデッキを設置することで、屋外の活用範囲が広がり、生活空間をより快適にすることが可能です。
- モジュール型トレーラーハウスを選ぶ:後からユニットを追加できるモジュール型トレーラーハウスを選択することで、将来的な増築に柔軟に対応できます。
- トレーラーハウスを複数台活用する:生活空間を広げるために、もう一台のトレーラーハウスを追加する方法もあります。例えば、寝室とリビングを分けたり、オフィス用のスペースとして活用したりすることも可能です。

④ トレーラーハウスの導入に関するインフラ設備の課題
トレーラーハウスは、柔軟な設置が可能である一方、インフラ設備の確保に注意が必要です。上下水道や電気、ガスなどのインフラ設備を整える必要があります。しかし、設置場所によってはこれらの設備の導入が困難な場合や、高額な費用が発生するケースもあります。これらの点を十分に理解し、適切な対策を講じることで、快適な住環境を整えることができます。
注意点:
【コラム】シャワー・トイレ付きのトレーラーハウスの価格はどれくらい?間取りや実際の商品を紹介
- 事前に土地の条件を確認:設置予定の場所に電気や水道を引き込めるかどうかを、不動産業者や自治体に確認しましょう。特に、中古物件を選ぶ場合は、既存のインフラ設備の状態もチェックすることが重要です。
- オフグリッドシステムの活用:ソーラーパネルや雨水タンク、プロパンガスなどを活用することで、インフラ整備のコストを抑えることが可能です。特に、断熱性能を向上させることで、エネルギー消費を抑えつつ快適な住環境を維持できます。
- 費用の見積もり:インフラ整備にはどの程度の費用がかかるのかを事前に調査し、設置後のランニングコストも考慮した計画を立てることが大切です。

⑤ 法的制約と維持費
トレーラーハウスは、法律上の扱いが地域によって異なります。住宅として認められる条件や、用途地域、防火規制などを確認し、適切な手続きを行うことが必要です。また、固定資産税や自動車税といった税金、長期的な維持費についても事前に把握しておきましょう。
対策:
- 自治体に相談:トレーラーハウスが住宅として利用可能かを確認しましょう。トレーラーハウスを住居として使用する場合、地域によっては法律上の制限があるため、事前に自治体へ相談し、設置に必要な手続きや許可を確認することが重要です。
- 税金と保険の見積もりを事前に計算:トレーラーハウスは一般的な建築物とは異なり、車両として扱われるケースが多いため、固定資産税がかからない場合があります。一方で、車検や自動車税が発生する可能性もあるため、税制上のメリット・デメリットを理解し、長期的なコスト計画を立てることが大切です。
- メンテナンスの計画:トレーラーハウスは定期的なメンテナンスが必要です。特に、外装や内装の劣化、タイヤの摩耗、断熱材の劣化など、住環境を快適に維持するために必要な点検を定期的に行いましょう。

デメリットを乗り越える工夫
トレーラーハウスに住む場合、スペースの制約や住宅環境の違いによって、快適な生活を送るために工夫が求められます。しかし、適切な対策を取り入れることで、デメリットを軽減し、より良い暮らしを実現できます。以下では、トレーラーハウス生活の課題を克服するための具体的な工夫を紹介します。
- 多目的家具の採用:トレーラーハウスの限られた空間を有効に活用するためには、家具の選び方が重要です。例えば、ベッド兼収納が一体化したものや、折りたたみ式テーブルを活用することで、スペースを効率的に使用できます。また、キッチンやリビングの設計を考慮し、コンパクトながらも快適な環境を整えることが大切です。さらに、壁面や階段の下を活用し、収納スペースを確保することで、生活動線を妨げずに整理整頓しやすい環境を実現できます。
- 地域コミュニティとの連携:トレーラーハウスは、一般的な建築物と比べると生活スペースが限られるため、地域コミュニティとの連携が大きなポイントとなります。例えば、共有スペースやウッドデッキを活用することで、リビングやダイニングの代わりとなる広い空間を確保できます。特に、市街化調整区域や地方の別荘地に設置する場合、周囲の環境を最大限に活用しながら、共同利用できる施設を上手に使うことが重要です。こうした工夫により、住居の狭さを感じることなく、快適な暮らしを送ることができます。
- 生活スタイルの見直し:トレーラーハウス生活では、シンプルで機能的な暮らしが求められます。所有するものを厳選し、不要なものを処分することで、収納スペースの確保が容易になります。特に、移動が可能な住まいであるため、持ち物を最小限にすることで、引っ越しや配置変更の際の負担も軽減されます。また、ミニマリズムの考えを取り入れることで、日々の生活をスムーズにし、ストレスを感じることなく過ごすことができます。

トレーラーハウスで快適に暮らすために
トレーラーハウスには、気軽に移動できる自由度や、コストを抑えられるメリットがある一方で、収納不足やプライバシーの確保、インフラ設備の整備などの課題も存在します。しかし、多目的家具の活用や、地域コミュニティとの連携、生活スタイルの見直しを行うことで、これらの問題を解決しながら快適な生活を実現できます。
まずは、宿泊施設や展示会などで「小さな暮らし」を体験し、自分にとって適した選択かどうかを確認することをおすすめします。トレーラーハウスは、その自由度の高さから、多くの可能性を秘めています。最適なプランを立てることで、理想のライフスタイルを実現できるかもしれません。
トレーラーハウスに感じるメリット・デメリットは人それぞれです。ぜひ実際に体験し、自分に合った暮らしを見つけてみてください。
【画像引用】
①②③:tumbleweedhouses.com
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ロンドン南部のクロイドンに暮らすグラフィック/UX/UIデザイナー、マティアス・ブライソルツ氏は、2022年の引っ越しを機に、ひとつの大きな決断をした。「生活空間と仕事空間を分けたい」という長年の思いを形にすべく、庭に独立したワークスペースを設けることにしたのだ。
多くの人が在宅勤務に切り替える中で、住まいと仕事の線引きは新たな課題となっている。マティアスも例外ではなく、集中できる環境を求めて複数の選択肢を比較検討した結果、最終的に選んだのが英国のプレハブブランド「Okopod」だった。
デザイン性と実用性を両立した空間
彼が設置したユニットは、内部を左右に分け、片側はワークスペース、もう片側は読書やリラックスのための空間として設計されている。仕事に集中できる一方で、息を抜く場所も確保されており、オンとオフの切り替えが自然にできる構成だ。
建築としての美しさも大きな魅力となっている。片流れ屋根によって内部空間には高さと広がりが生まれ、大きな折戸や天窓からはたっぷりと光が差し込む。開放的で、かつ落ち着きのある空間は、外の庭との一体感を感じさせる。
環境への配慮と経年変化を楽しむ素材
外装には、環境配慮型の木材「ケボニー材」を使用。これはノルウェーで開発された改質木で、熱と植物由来成分による処理によって高い耐久性を備える。熱帯産ハードウッドの代替として注目されており、メンテナンスフリーで経年変化を楽しめる美しさが特長だ。
内装にはバーチ合板、床にはハードウッドを使用し、素材の温もりが空間全体に広がる。木の香りと光に包まれた空間は、心と身体を整える場所としても機能している。
一棟一棟がフルカスタム。環境負荷も最小限に
Okopodは、完全オーダーメイドでユニットを製作するプレミアムブランドだ。まず基本となる「クラシックポッド」などのスタイルを選び、そこからサイズや仕様、仕上げをクライアントと一緒に決めていく。
また、施工の効率性と環境負荷の軽減にも配慮されている。同社独自の「Okobase」基礎システムは、コンクリートを使用せず、施工期間は最短1日。敷地を大きく掘り返す必要がなく、短期間での設置が可能だ。
小さな建築がもたらす、大きな変化
マティアスにとってこのユニットは、単なる“部屋”ではない。自分の仕事と生活を見つめ直し、それぞれに集中しながら過ごすための大切な「切り替えの場」だ。庭というプライベートな場所に設けられた小さな建築が、暮らしに新たなリズムと深みを与えている。
Okopodが提案するのは、ただの離れ小屋ではなく、「個人の暮らしに寄り添う住まい」そのものである。
via: dwell.com
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険しい山の中や、船でしか行けない離島。そんな場所にも、美しく機能的な住まいを届けることができたら──。Kotoが手がけるタイニーハウス「Niwa(ニワ)」は、その願いを現実のものにする小さな住まい。
トラックだけでなく、船舶、飛行機、さらにはヘリコプターでの輸送も可能な構造を採用しており、これまで建築が難しかった山間部や島嶼部にも設置ができるという。
Koto誕生の背景──自然に寄り添う空間を求めて
Kotoは2017年、建築家ジョナソン・リトルとその妻ゾーイ・リトル、デザイナーのセオ・デイルズによって設立された。ジョナソンはノルウェーの建築事務所Snøhettaでの勤務を通じ、北欧のミニマリズムや自然との共生に強く影響を受けた。家族のために設計した小さな屋外ルームや読書スペースをきっかけに、大人も過ごせる静かで洗練された空間づくりへと発展し、Kotoの設立につながった。
Niwaの特徴──設置場所を選ばない柔軟な設計
Niwaは、部材があらかじめパネル状に加工されており、コンパクトに梱包された状態で出荷される。そのため、トラックだけでなく、船舶や飛行機、ヘリコプターなどさまざまな手段で運搬が可能で、従来は建築が難しかった山間部や島嶼部などでも設置が可能となった。
Kotoの共同創業者ジョナソン・リトルは、「建築を通じて人と自然をつなぐことが私たちの使命です。Niwaによって、これまでアクセスが難しかった場所にもKotoの空間を届けることができるようになりました」と語る。
用途と広さに応じて選べるプラン構成
Niwaは使用目的や設置環境に応じて複数のタイプが用意されている。必要に応じて複数棟を組み合わせることで、拡張性のある空間づくりも可能だ。
Small:スタジオまたはサウナ向け
Medium:スタジオ、サウナ、またはスリープキャビン(宿泊用)
Large:スタジオまたはスリープキャビン
いずれのモデルも、Kotoを象徴する焼杉仕上げの外装、大きな開口部による採光、特徴的な切妻屋根を備えており、周囲の景観に美しくなじむ。使用される木材はすべてFSC認証を取得した持続可能な資源で、室内には自然光が心地よく差し込み、居住性と環境配慮を両立している。
小さな住まいが生む、新しいライフスタイル
都市の喧騒の中でも、豊かな自然の中でも、自分らしく過ごせる場所を持つこと。それはこれからの時代に求められる新しい住まいのかたちなのかもしれない。Niwaは、そんな想いに応える柔軟なデザインと確かな思想を備えた空間だ。住む場所に縛られず、心地よく、そして自然とつながる。Niwaは、私たちの暮らしに新たな選択肢をもたらしてくれる。
via:
ek-mag.com
dwell.com
koto.co.uk
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「日々の喧騒から離れ、自然の中で心と体を癒したい」「最低限のものだけに囲まれた空間で、ミニマルな暮らしを体験してみたい」。そんな思いを抱く方々にぴったりの、新しい旅の形として注目を集めているのが「タイニーハウスホテル」です。
コンパクトでありながらも個性的なデザイン、そして自然に包まれた空間は、まるで秘密基地に足を踏み入れたかのよう。これまでに体験したことのないワクワク感を与えてくれます。
この記事では、全国各地に広がる個性豊かなタイニーハウスホテルを厳選してご紹介します。次の週末、あなたも小さな空間の中で特別なひとときを過ごしてみませんか?
1.「YADOKARI VILLAGE 北軽井沢」【群馬県・嬬恋村】
2024年12月、群馬県嬬恋村にオープンした「YADOKARI VILLAGE 北軽井沢」は、「あはひを暮らす」をテーマにした、誰もが宿泊可能な新しい暮らしの拠点。
浅間山を望む豊かな自然の中、静かに流れる川や鳥のさえずりに包まれながら、大切な人や愛犬とともに特別な時間を過ごすことができます。
6棟あるタイニーハウスには、MIGRA棟とROADIE棟の2種類。どちらの棟にも、キッチン・バス・トイレ、ロフトも備えられ、まるで自分だけの小さな別荘のよう。MIGRA棟には、広さ約90m2のプライベートヤードがあり、ROADIE棟には共有のガーデンがあるので、焚き火を楽しんだり、愛犬と遊んだりと、自由なひとときが広がります。

MIGRA棟は、ペットとの宿泊もOK。地元の食材を使ったフードやドリンクを味わえるミニバーもあり、夜は満天の星空の下で静かに語らう時間も格別。日常の延長にある、小さな発見と豊かさに出会える場所です。MIGRA棟は、1棟につき、3名様未就学児をお連れの場合は4名まで)まで、ROADIE棟は4名(未就学児をお連れの場合は5名まで)ご宿泊可能。ぜひ、大切な方と一緒に宿泊されてみてはいかがでしょうか。
名称:YADOKARI VILLAGE 北軽井沢
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村プリンスランド内
定員:大人3~4名/添い寝幼児1名
価格帯:35,000円~(3名様1棟利用時)
HP:https://village.yadokari.net/
2. TENAR【長野・安曇野 / 山梨・南アルプス】

via: tenar.jp
長野・安曇野と山梨・南アルプスに展開する「TENAR(テナール)」は、タイニーハウスと広大な自然空間がセットになったアウトドアホテル。名前の由来にもなった“10a(テンアール)”=1,000㎡の敷地にぽつんと佇むモバイルハウスには、目の前の自然を切り取る大きな三角窓があり、そこから望む朝焼けや満天の星空は格別です。
安曇野拠点は森に囲まれたリゾートホテルの庭に設置され、渓谷ビューとホテル自慢の朝食バイキングが楽しめます。ボタニカルキャンドルづくりや、流木スプーン作りなどのワークショップ、早朝ウォーキングと森の散策などのオプショナルツアーもあります。
南アルプス拠点では、ウッドデッキでの焚き火や専用露天風呂も。静けさと解放感を大切にした設計で、日常から解き放たれるようなひとときを味わえます。自然の中で、心と体をゆったりほぐしたい人にぴったりのスポットです。
名称:TENAR 穂高ビューホテルフィールド
住所:長野県安曇野市穂高牧2200-3
定員:1~2名
価格帯:14,280円~/人(2名様1室利用時)
名称:ALPS LAPS withTENAR
住所:山梨県南アルプス市築山561
定員:1~2名
価格帯:25,000円〜/人 ( 2名様1室利用時 )
HP:https://tenar.jp/
3. allbeans 【高知県・香美市】

via: allbeans.jp
「allbeans」は、日常を離れて心と体をそっと解きほぐす、小さな静寂をお楽しみいただける施設です。
タイニーハウスは電線や水道に頼らないオフグリッド型で、太陽光や雨水を活用した自給自足の暮らしを実現。その他、環境にやさしいコンポストトイレなど、持続可能なライフスタイルを肌で感じられるのも魅力です。
木のぬくもりあふれるタイニーハウスは「ASEBI」と「TSUTSUJI」の2棟。湖を望む開放感あふれるTSUTSUJIと、森に包まれた静かなASEBI。それぞれ異なるロケーションで、自然の豊かさに身を委ねることができます。ウッドデッキや焚き火台も備え、野外でのひとときも格別。一日2組限定で、忙しい日常からそっと離れ、「何もしない」という贅沢を静かに味わえる空間です。
名称:allbeans
住所:高知県香美市香北町五百蔵古川1881−1
定員:1~2名
価格帯:
TSUTSUJI : ¥25,780~/人
ASEBI : ¥23,780~/人
HP: https://allbeans.jp/
4.BLANC 【沖縄県・宮古島市 / 山梨県・富士吉田市】

via: 株式会社BLANCプレスリリース
「BLANC」は、宮古島の離島・来間島と富士山の麓・富士吉田に展開する、自然との調和を大切にしたリトリート型ホテルです。
BLANC MIYAKOJIMAは、周囲に民家すらない手つかずの自然の中に佇む、静寂と開放感に満ちた宿泊施設。4人用と2人用のCABINがあり、グループ旅行にも一人旅にも最適です。各棟にはルーフトップとウッドデッキが備わり、星空や潮風を感じながらくつろぐことができます。併設のレストランでは、プロの焼き師によるグリル料理を堪能でき、SUPや星空ナイトツアーなど南の島ならではのアクティビティも充実しています。
一方、BLANC FUJIは、富士山と清流・桂川に寄り添うようなロケーション。全室に露天風呂やプライベートサウナを完備し、薪火料理やデッキBBQを通じて、山梨の恵みを五感で味わうことができます。慌ただしい日常を離れ、自然の中で自分を取り戻す -そんな贅沢な時間が流れています。
名称:BLANC MIYAKOJIMA
住所:沖縄県宮古島市下地来間156−71
定員:1~4名
価格帯: 1泊朝食付き・税別29,700円(1人あたり)から
名称:BLANC FUJI
住所:山梨県富士吉田市上吉田東9-6-25
定員:1~4名
価格帯: 1泊朝食付き・税別10,800円(※Standard Villa -Spa-1人あたり)から。
HP:https://blan-c.com/
5.KURKKU FIELDS【千葉県・木更津市】

via: kurkkufields.jp
千葉県木更津市、東京から車でおよそ1時間。「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」は、人と自然が共に生きる未来の暮らしを提案する、サステナブルな体験型施設です。
30ヘクタールもの広さを誇る敷地には、「FARM」「EAT」「ART」「NATURE」「ENERGY」「PLAY&STAY」の6つのテーマが点在し、自然や地域資源とのつながりを多角的に感じられる場が整っています。
注目したいのは、廃材やアンティーク素材を用いた全5棟のタイニーハウス。あえて水回りを共用スペースに設け、ミニマルな暮らしの中に心地よい交流が生まれるよう工夫されています。夕方には農場スタッフによるファームツアーや収穫体験も開催され、いのちの循環を五感で感じられるひとときに。タイニーハウスでの滞在体験に加えて、普段の生活では見落としがちないのちのつながりを、あらためて感じられる施設です。
名称:KURKKU FIELDS
住所:千葉県木更津市矢那2503
価格帯:1棟1泊¥25,000~
定員:1~4名
HP:https:https://kurkkufields.jp/
6.㐂Kinomats 【兵庫県・淡路市】

写真提供:㐂Kinomats
「㐂Kinomats」は、淡路島の豊かな自然を五感で堪能できるタイニーハウスホテルです。目の前に広がるのは、オーシャンビューと『日本の夕日100選』にも選ばれた播磨灘に沈む美しい夕景。なかでもぜひ体験してほしいのが、プライベートで楽しめるバレルサウナ。波音をBGMに、星空を見上げながら“ととのう”時間は、心身を深く癒してくれます。
室内は、北欧の洗練と和のぬくもりを融合させた“ジャパンディ”スタイル。落ち着いた空間で、ゆったりとくつろげます。周辺には淡路牛や新鮮な魚介が楽しめるグリルレストランやカフェも充実。ジェットスキーやSUPなどのマリンアクティビティも体験できます。ゲーム機など、室内で楽しめる仕掛けも用意されており、大人も子どもも思い思いに楽しめる魅力あふれる施設です。
名称:㐂Kinomats
住所:兵庫県淡路市育波字大谷18-1
価格帯:1名様料金 ( 1名様1室利用時 ) 8,000円 ~
定員:1~4名
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/awaji_kinomatsu/
7.里沼リゾート Hotel KOMORINU 【群馬県・館林市】

写真提供:里沼リゾート Hotel KOMORINU
2024年4月、群馬県館林市にオープンした「里沼リゾート Hotel KOMORINU」は、日本遺産・城沼のほとりに佇む宿泊施設です。
施設内の2棟のタイニーハウスは豊かな自然に囲まれ、春には桜、夏には花蓮、秋は紅葉、冬は白鳥と、四季折々の風景が訪れる人を迎えてくれます。敷地内ではBBQや花火を楽しむことができ、自然の中で心も体も解き放たれるようなアウトドア体験が楽しめるのも大きな魅力。
各タイニーハウスには洗面台・シャワー・トイレを備え、広々とした二段ベッドで最大4名まで快適に宿泊できます。2棟を同時に予約すれば、広い敷地をまるごと貸し切ってプライベート空間として利用することも可能。ファミリーやグループでの滞在にもぴったりです。
ホテルの快適さと自然とのふれあいが両立した、“里山ステイ”を体験してみてはいかがでしょうか。
名称:里沼リゾート Hotel KOMORINU
住所:群馬県館林市花山町2916−4
定員:1~4名
HP:https://www.hotel-komorinu.com/
8.TOMORROW COAST【福岡県北九州市】

写真提供:TOMORROW COAST
福岡市内から車で約1時間半。喧騒を抜けてたどり着く「TOMORROW COAST」は、絶景の海辺に佇む全10棟のタイニーハウス型リゾートです。
大きな窓から海を望みながらくつろげる客室は、選ぶロケーションごとにサウナ付き、ドッグラン付き、サンセットビューなど多彩な魅力を備えています。
最大大人4名まで(添い寝の乳幼児のお子様2名と合わせて最大6名まで) 宿泊可能で、家族旅行やグループ利用にもぴったり。ドッグラン付きのお部屋では小型〜中型犬2匹まで一緒に泊まれるのも嬉しいポイントです。
朝のピラティスや季節限定イベントもあり、心身ともにリフレッシュできる仕掛けが満載です。企業研修や貸切イベントにも対応しています。リピートしたくなる魅力が満載の施設です。
名称:TOMORROW COAST
住所:福岡県北九州市若松区大字安屋2843
価格帯:12,930円~(大人4名様ご利用時、1室1名様あたり)
定員:1~4名
HP:https://tomorrow-coast.com/
9.「Mole &Otter`s Tinyshouse Hotel」【神奈川県・横須賀市】

via: airbnb.jp
「Mole &Otter’s Tinyshouse Hotel」は、神奈川県横須賀市にある、1日1組限定の貸切タイニーハウスホテルです。
11㎡+ロフト4㎡の小さな空間には、木の温もりがあふれ、キングサイズベッドやソファベッド、ミニキッチン、シャワー、トイレなど、快適に過ごすための設備がしっかりと整っています。
最大3名まで宿泊可能で、友人同士の旅行や小さな家族での滞在にもぴったり。オーナーのセンスが光るインテリアや書籍、ギター、スピーカーも揃っており、滞在そのものが心を癒すひとときになること間違いなしです。
窓を開ければ、季節のうつろいを感じられる森の風景。運が良ければ、リスや鳥たちが顔を見せてくれるかもしれません。都心からアクセスしやすく、海も徒歩圏内。暮らすように過ごす心地よさを、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
名称:Mole &Otter`s Tinyshouse Hotel
住所:神奈川県横須賀市津久井
価格帯:11,000円~宿泊人数、時期により変動
定員:1~3名
HP:airbnb.jp
10. 自在堂 【千葉県・南房総市, 勝浦市/ 栃木県・宇都宮市】

写真提供:自在堂
「自在堂」は、“ほどき、澄ます”をテーマに、仏教とタイニーハウスを融合させたリトリート型の宿坊です。
南房総・勝浦・宇都宮の3拠点に展開されており、いずれも提携するお寺のそばに設置されたタイニーハウスに滞在することができます。杉の無垢材に包まれた室内は、ぬくもりに満ちたやさしい空間。キッチンや調理器具も揃っており、地元の旬の食材を使って自炊を楽しむのも魅力のひとつです。
自然に囲まれた静かなお寺の中で、朝の瞑想や写経、住職さんとの対話など、心を澄ませるためのプログラムも充実。宿泊のみのシンプルな滞在も可能なので、忙しい日常から少し離れたいときにもぴったりです。立ち止まり、自分を見つめ直すきっかけをくれる施設です。
名称:自在堂 南房総 妙福寺
住所:千葉県南房総市富浦町南無谷122-16
価格帯:15,800円~(大人1名 1室)
定員:1~2名
HP:https://jizaido.jp/
以上、日本国内で体験できるおすすめのタイニーハウスホテルをご紹介いたしました!
以前は関東エリアに集中していたタイニーハウスホテルも、今では全国各地に点在し、多くの人が気軽にその魅力を味わえるようになりました。
どの施設も個性豊かで、間取りや設備、デザイン、ロケーションに至るまで、学びやヒントがたくさん詰まっています。その土地ならではの食やアクティビティ、人とのふれあいを楽しめるのも醍醐味のひとつです。
面積だけを見ると「本当に住めるの?」と感じるかもしれませんが、実際に泊まってみると意外な心地よさに驚くはず。
タイニーハウスの購入や自作を考えている方にも、まずは宿泊体験から始めてみるのがおすすめです。まずは旅行も兼ねて、その暮らしをちょっとだけ覗いてみてはいかがでしょうか?
トレーラーハウスやタイニーハウスの販売購入、レンタル、中古、投資はトレーラーハウスの専門サイトTINYHOUSE ORCHESTRAへ
【WHAT IS TINY トレーラーハウスを買う前に、読んでおきたい記事一覧】
◎小さくて豊かな暮らしのベース、タイニーハウスとは?
◎【タイニーハウス】マイクロハウスやトレーラーハウスなど、日本で買える小さな家の種類とは?
◎数百万円から買える家、タイニーハウスの価格とは?
◎トレーラーハウスで宿泊施設を開業するメリット・デメリットとは?法律上の注意点も交えてご紹介!
オーストラリア・ヴィクトリア州の高地地帯「High Country」。マウントブラーのスキーリゾートにも近い、自然豊かな森林の中にひっそりと建つのが「Sawmill Treehouse」だ。建物を大きくする誘惑に抗い、必要最小限にとどめるという美学のもとに設計されたこのタイニーハウスは、自然との距離感を大切にする姿勢そのものを体現している。まるで木の上に浮かぶ彫刻のようなこの小さなキャビンは、メルボルンを拠点とするデザイナー、ロビー・ウォーカー(Robbie Walker)によって設計された。
高地の森にひっそりと佇む小さな住まい
このプロジェクトの依頼主は、日常から離れて静かに過ごせる場所を求めていた。敷地は雪の多い森に囲まれた急斜面にあり、さらに過去に近隣の住宅の排水が流れ込んでいた谷も抱えていたため、設計には工夫が求められたという。ウォーカーは、建物全体を地面から持ち上げて、4本の細い柱の上にキャビンを設置。人や車、雨水が下を通り抜けられる構造とすることで、自然の流れを妨げない設計を実現した。
鉄と木でつくる森との調和
キャビンの外装は、長さ12メートル×幅4メートルの直方体をベースに、スラット状の茶褐色の耐候性スチールで包み込んでいる。これにより直射日光を柔らかく遮りつつ、通気性も確保。まるで木々の葉が光を透かすように、周囲の景観と優しく溶け合う仕上がりになっている。外部設備をさりげなく隠す役割も担っており、全体として「彫刻のような建物」という印象を強めている。
穏やかな木の空間が広がる室内
内部は、穏やかで温もりのある空間に仕上げられている。素材には、地元のビクトリアンアッシュ(トネリコ材)を使用し、壁、天井、床を包み込むように仕上げた。造作のソファや通気口カバー、内部の扉やキャビネットも同じ木材で統一され、控えめながら豊かな質感を生み出している。
小さな工夫が生む快適な暮らし
間取りはシンプルで、中央の廊下を軸に寝室とバスルーム、そして奥にキッチンとリビングが続く構成。リビングの北側には全面ガラス張りの開口が設けられ、谷を抜けて遠くの森を見渡すことができる。建物は山火事のリスクが高い地域にあるため、防火基準にも対応。通風用のガラス部分には、通常の網戸を使わず、下部のガラスを傾けて隠れた換気口を設けるという独自の工夫が施されている。
最小限で豊かに暮らす選択
敷地の下部には、車でアクセスできるガレージ棟も設けられており、屋外キッチンとランドリースペースも備えている。
「もっと大きな家にすれば、将来的な売却にも有利だ」といった誘惑に抗いながら、あえて小さくつくることを選んだこのキャビン。ウォーカーは「建てすぎないこと、欲張らないことは、素材選び以上に大切だと思う」と語る。
自然の中で過ごすことの本質を、静かに、美しく表現した「Sawmill Treehouse」。それは、森の中にひっそりとたたずむ、木々と調和する静かな彫刻のような存在だ。
via: dezeen.com
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◎\ひと記事でまるわかり/トレーラーハウスとは?事務所や住宅などの使用用途や価格、メリット・デメリットなど
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心地よい自然に包まれ、穏やかな暮らしが広がるまち、東京都青梅市。そんな青梅市を舞台に開催されたのが、「青梅市わがままライフコンテスト」。
せわしない日常から少し離れて、今の暮らしに「だったらいいな」を加えた自分らしい暮らしを思い描いてみる。そんな「わがまま」なアイデアを募集するコンテストです。
2回目の開催となる今年度は、実在する物件を元にアイデアを募集。まちに根付いた、オーナーさんの思い出が詰まった物件で、これまでのヒストリーや立地の特徴を活かしたアイデアが集まりました。
集まった作品数は143件。たくさんのアイデアのなかから最優秀賞に選ばれた作品とは?3月中旬に行われた審査会の様子をレポートします。
審査員&審査方法

青梅市内外、多様なフィールドでご活躍される6名の方々に審査員として協力いただき、それぞれのご経験からなる知見や視点を交えて審査を行いました。1次審査・2次審査の2段階で作品審査を行い、最後は審査員同士のディスカッションを通して入賞作品を決定しました。
【審査員一覧】(敬称略)
渡邊享子(株式会社巻組 代表取締役)
馬渕かなみ・大橋麻紀((仮称)コーミンカン!館長・共同運営)
伊東由宥子(ボランティア団体「あすくり青梅」代表)
山本幹太(株式会社HIDANE 共同代表)
清水有二(株式会社MOPTOP 代表取締役社長・大工)
田中 志緒利 (一般社団法人こーよ青梅)
対象物件「草庵」— 長年愛される、青梅の老舗うどん屋

青梅市内にある、築90年ほどの木造1階建ての長年愛されているうどん屋「草庵」さん。北東それぞれ道路に面しており、やや高台にあるため眺望は良好で、JR青梅駅から車で10分、バスで15分、徒歩25分というアクセス環境。長淵山ハイキングコースが近く、自然が近くにある住宅街に位置しています。
※審査員の皆様のプロフィール・対象物件についての詳細は、青梅市わがままライフコンテストの公式HPをご覧ください。
すべての作品と真摯に向き合った1次審査

1次審査では審査員全員がゆっくり時間をかけて、すべての応募作品に目を通し、2次審査へ進む作品を数の制限なく選出。審査ポイントをもとに良いと思う作品を選んでいきます。
ひとつひとつの作品に時間をかけて向き合い、審査の終盤には、「救いの1票!」と2次審査に残したい思い入れのある作品に票を投じる審査員の姿も。
41作品が1次審査を通過し、審査員は1次審査を終えての感想を共有しました。
「草庵さんにたくさん向き合って考えたんだろうなという作品ばかり。応募者のみなさんをとても尊敬します。」
「みなさんプレゼンテーションがとっても上手。作品の中身をしっかりと見て選ばせていただきました。」
「ハイキングなどアウトドアなアクティビティができる場所だからか、温泉・足湯のアイデアが多い。こういう場所が求められているんだなと気づかされますね。」
「審査をする立場として、個人の熱い思いと、実現可能性のバランスに、とっても悩まされました。」
多様な視点で対話が交わされた2次審査

2次審査では、最優秀賞に相応しいと思う作品を選びます。審査員それぞれの視点や、以下の審査ポイントを元に、各審査員が4つの作品を選出し、議論していきました。
①敷地・建物の特徴を活かしたアイデアであること。
②青梅の特徴や地域問題に取り組んでいること。
③既存の概念にとらわれない、自由な発想であること。
④人の交流が生まれやすい提案であること。

「草庵のご主人と奥様の思い出がしっかりと受け継がれたアイデアが素敵です。」
「こんな場所が青梅にあったら私もぜひ訪れたいですし、移住者や遊びに来てくれた人にも必ず紹介したいです。青梅への移住者を増やすためには、このような施設が必要だと思いました。」
各審査員はそれぞれの視点から選出作品へのコメントを述べ、他の審査員の選考理由を聞いたうえで、別の作品へ票を移す場面もありました。その後、多くの票を集めた4つの作品について再度議論を行い、最優秀賞を決定しました。
【最優秀賞】「創作でひらく窓辺 〜「格子」で組む産業デザイン交流の場〜」

最優秀賞に選ばれたのは、青梅市在住、原友望実さんの「創作でひらく窓辺 〜「格子」で組む産業デザイン交流の場〜」。対象物件の特徴のひとつである「格子」を生かした空間デザインや、まちに根付くさまざまな産業に着目したアイデアの総合力が評価されました。以下に、審査員のコメントの一部をご紹介します。
「格子を作ることができる人って今はもうあまりいないと思うんです。そんな状況を踏まえ、今ある建物を維持しながら新しい施設をつくるというアイデアに感銘を受けました。」
「建物を壊して何かするのではなくて利用しながら、移住者と地元の人の交流を作るという姿勢がすごく素敵だなと感じました。」
「格子をつかったプロダクトのデザインはもちろんですが、空間の使い方にも一貫性があって腑に落ちました。産業デザインを通して交流を生むというコンセプトも、ユニークで面白い。」

最優秀賞が決まった後は、その他の入賞作品の選定を行いました。改めて作品を見返しながら、各賞ごとに入賞候補作品を選出していきます。作品からあふれ出す熱い思いに「こんなことができるなんてすごい!」、「一緒に仕事をしたい!」、「個人賞を贈りたい!」と感動する審査員の姿も。
審査基準と照らし合わせながら、それぞれの専門的知見を交えてディスカッションを行い、5つの入賞作品を選出しました。

【優秀賞①】「おぎな衣あいらいふ」

優秀賞に選ばれたのは、「おぎな衣あいらいふ」。
青梅市在住で、同じ大学の研究室に所属する学生チーム『ワカシャ』の皆さんによる作品です。
「織物のまちである青梅の特色をよく活かしたアイデアだと感じました。」
「私自身は裁縫が苦手なのですが、この作品を見て、裁縫は唯一誰かと話しながらできる家事なのかもしれない、誰かと話しながらやるとすごく楽しいのではないかと想像しました。家族だけでなく、地域の人々と分かち合いながら活動できる良い拠点になりそうです。」
「『布』に焦点を当て、みんなで洗ったり染めたりといった様々な活動を行うというテーマが非常に分かりやすく、継続性がありそうで良いと思いました。」
暮らしに身近な布をテーマとし、新しい交流や家事のあり方を提案するアイデアに、多くの審査員の心が動かされた作品でした。
【優秀賞②】「森と街のオードブル」

2つ目の優秀賞に選ばれたのは、東京都杉並区在住の伊奈恭平さんと飯田嵩洋さんによる「森と街のオードブル」でした。青梅のごちそうでおもてなしをする宿泊可能なカフェという心のこもったアイデアや、青梅の食材を使ったとても美味しそうなメニューに、多くの審査員から感動の声が寄せられ、コンテスト終了後も会場では話題が絶えませんでした。
「このアイデアからは、紙一枚に書かれている以上に、多くの考えや思いが込められていることが伝わってきました。実際にこの方々がお店を開いたら、遊びに来るたくさんの人々や、野菜のおすそ分けに訪れる地域のおばあちゃんたちの姿が想像できます。思いに溢れた素敵なアイデアに、心打たれました。」
「このお店にぜひ行ってみたいです!対象物件であるうどん屋さんはなくなってしまったけれど、こんな美味しそうなお店ができたら、みんなが食べに行こうと思う気がします。メニューも非常にこだわって考えられていることに感銘を受けました。」
「青梅に移住したいと思ってくれる方を増やすためには、まず青梅を知ってもらい、青梅の人々と出会い、交流してもらう必要があると思っています。こんなお店があれば、青梅に遊びに来てくれた人や、移住を検討している人にぜひ紹介したいです。」
【コミュニティ賞】「青梅駄菓子広場 まちの子どもステーション」

最も活発な議論が行われたコミュニティ賞。最後に3つに絞られた候補作品の中から選ばれたのは、岡山県在住、中谷梨乃さんの「青梅駄菓子広場 まちの子どもステーション」です。以下に、審査員のコメントの一部をご紹介します。
「駄菓子屋が少なくなっている今、改めて駄菓子屋を作るという視点がいい。」
「駄菓子屋って、全く話したことない同じぐらいの世代の子たちとの交流の場でしたよね。駄菓子屋に加えて、託児所とか休憩の空間が誕生したら、大きなコミュニティになりそう。」
「コミュニティ賞にも、対象物件の草庵さんの雰囲気にもぴったりなアイデアだなと思いました。」
【青梅LOVE賞】「梅追プレイス 〜梅追い人が集う、暮らしと創造の交流拠点〜」

青梅LOVE賞に選ばれたのは、千葉県在住の学生さんによるチーム「チームYDL」さんによる、「梅追プレイス 〜梅追い人が集う、暮らしと創造の交流拠点〜」です。
「空き家を交流拠点として活用する上で、誰がどのように継続していくかという点が課題になりやすい中、梅仕事と結びつけるというアイデアが非常に素晴らしいですね。この活動がこの空間の中で周期的にしっかりと続いていく様子が想像できましたし、現実性の高いアイデアだと感じました。」
「きっとここでは、梅だけでなく、お餅つきやお味噌作りなども行われるのではないでしょうか。わからないことがあれば、○○さんに聞いてみようというコミュニケーションが活発に行われる様子がリアルに想像できました。」
「青梅は本当に梅が盛んな地域で、誰もが当たり前のように梅を買って漬けたりします。よく考えられていますし、この場所がきっと人々の輪や産業を生み出していくのだろうと思いました。」
このように、梅仕事という青梅の暮らしに根付く行事を通して、地域の交流が活発に行われる未来が想像できるアイデアとして、高く評価されました。
【古民家活用賞】「蒼庵」

古民家活用賞には、京都の大学に通う学生チーム「小籠空」による作品「蒼庵」が選ばれました。
「草庵のご主人と奥様の思い出が飾られており、そこに地域の人の『青』を集めるというアイデアが非常に素晴らしいと思いました。お二人のものだった空間が、地域のものになっていく様子や、重ねていく年月が想像できるアイデアです。」
「オーナーの思いや、元の草庵らしさが大切にされているアイデアですね。作品タイトルにもこだわりが感じられて面白いですし、人々が集まりそうな場所だと感じました。」
このように、草庵の歴史や、持ち主の方への深い敬意が感じられるアイデアとして、高く評価されました。
【ユニーク賞】「DJ × 茶室 SO-AN」

アイデアが最もユニークだった作品に贈られるユニーク賞には、満場一致で「DJ × 茶室 SO-AN」が選ばれました。青梅市在住、田村裕里さん、田村聡さんによる作品です。
「草庵さんからこのDJ空間はなかなか思いつかない。まさにユニークなアイデアだなと感じました。」
「応募者の『やりたい』という思いが本当にたくさん詰まってますよね。」
「現実性だけではなくて、たくさんの妄想をしてくれたアイデア。わがままライフコンテストらしいアイデアだなと感じました」
「ユニークさだけではなくて騒音対策への視点もあり、実現化への意識も高い点も好印象です。」
アイデアのユニークさはもちろんのこと、周辺地域への配慮など、細部までしっかりと考えられた完成度の高い作品である点が評価されました。
審査を終えて
多様な場所・領域で活躍する審査員の皆さんが集まり審査を行った青梅市わがままライフコンテスト2024。審査員の皆さんから、総評をいただきました。

馬渕さん: 「私たちも普段、古民家を活用した場所を運営しているので、皆さんのユニークなアイデアや熱い思いに、すごく刺激をもらえました。」

渡邊さん: 「こんなにも魅力的な方々がいらっしゃり、これほど多くの素晴らしいアイデアが集まる青梅は本当に素晴らしいと思いました。実現可能性だけでなく、想像や発想を大切にした面白いアイデアが集まることは、このコンテストの良いところのひとつ。このような流れは、ぜひ来年以降も続けていただきたいと思いました。」

田中さん: 「当初は、青梅に実際にある物件を使って自由にアイデアを考えることは難しいのではないかと考えていました。しかし、青梅をより良くしたい、こんな場所があったら良いなという熱い思いがこれほど多く集まったことに驚いています。7つに絞ることは心苦しくもありましたが、最終的に選ばれた作品を見て、本当にこの場所にあれば良いなと思えるアイデアがすべて選ばれたと感じています。」

大橋さん: 「作品のアイデアや審査員の皆さんの評価の基準も、自分にはない視点が多く勉強になりました。応募してくださった方々の中には、実際にお会いしてみたいと思う方が多く、皆様が一堂に会する機会があれば、素晴らしい時間になるだろうと思いました。」

山本さん: 「青梅のことをこれほど真剣に考えてくれる方々がいらっしゃること、またこれほど多くの方々が関わってくださっていることに、大きな価値を感じました。そのような素晴らしい方々の思いを感じられるこのコンテストは、本当に素敵な取り組みだと思います。」

清水さん: 「今年は対象物件がありテーマが絞られていたため、ユニークなアイデアは少ないのではないかと考えていましたが、作品を見て驚きました。人々の思いの強さを測り知ることができ、感動しました。素晴らしい賞が決まったと思っています。来年もコンテストが開催されることを願っています。」

伊東さん: 「コンテストに参加するにあたって、参加者の方々は本当にたくさんのことを考え、想像して挑んでいただいたのだと思いますが、それを紙1枚に凝縮しなきゃいけないということは、本当に大変なプロセスだったと思います。
もし、ご本人からのプレゼンテーションを聞けたとしたら、より作品の背景や思い、エネルギーのようなものを感じることができ、また違った選択をするのかも?と考えていました。自分にはない審査員の皆さんの多様な視点やご意見をもとに作品を選ぶことができて、すごくよかったと感じます。」
最後にコンテストを総括して、青梅市地域経済部シティプロモーション課の白鳥美樹子さんよりコメントをいただきました。
白鳥さん: 「対象物件の草庵さんの思いを、応募者の皆様が細部に至るまで汲み取り、建物の長所を最大限に生かしたアイデアが多数見受けられ、青梅市民としてとてもありがたいです。また、審査員の皆様が各作品に込められた思いを丁寧に理解し、自身の言葉で感想を述べられたことで、各作品の魅力を深く知ることができたと感じています。温かい気持ちになり、このコンテストを開催して良かったと心から思いました。
もっと青梅の魅力をみなさんに知っていただき、にぎやかなまちになるよう、引き続きプロモーションを行っていけたらと思います。」
青梅に足を運び、魅力を肌で感じるきっかけに

事前エントリー数は300件を超え、多くの方に青梅を身近に感じていただくきっかけとなった青梅市わがままライフコンテスト2024。応募いただいた方からは、
「実際に初めて青梅に足を運び、風を感じて、地元の方々と関わる上で、画面越しでは知ることのないこのまちの魅力を知ることができました。」
「このコンテストをきっかけに、東京に青梅というまちがあることを知り、ただコンテストの対象地としてではなく、思い入れのある大切なまちに変わりました」
「青梅や草庵さんにこの企画を通して恩返しをし、たくさんの人に青梅の魅力を知ってもらえるきっかけになるよう頑張りました。」
「青梅市がもっと面白くなるようにわがままを詰め込みました。」
といった熱いお声が寄せられました。
青梅市の魅力や、応募者の皆さんのまちへの愛情がたっぷり詰まった数々のアイデア。そして、対象物件としてご協力いただいた草庵さん、さらに多彩な専門性と感性を持つ素晴らしい審査員の皆さんのご協力のもと「梅市わがままライフコンテスト2024」の審査会は幕を閉じました。
このコンテストをきっかけに、青梅というまちがどのように変化していくのか。魅力あふれる青梅のこれからに、どうぞご期待ください。そして、ご応募いただいた皆さん、本当にありがとうございました!
アメリカ・ワシントン州のメソウ・バレー。その雄大な山並みと四季折々の自然に囲まれたこの地に、まるで風景の一部のように佇む小さなキャビンがある。「Tiny Leaf Cabin」は、山の斜面にそっと埋め込まれるように設計された、約15フィート×22フィート(約6.7坪)のコンパクトな住まい。マウンテンバイクやクロスカントリースキーを楽しむアウトドア愛好家のために、季節を問わず自然とつながれる“ベースキャンプ”のような存在だ。
敷地との関係を築くための第一歩として
建築設計を手がけたのはシアトルを拠点に活動する建築スタジオGO’C。大きな建物を建てる前段階として、まずはこのキャビンを敷地内の先発基地として計画することで、土地の活用を一足早くスタートさせるという柔軟なアイデアから生まれた。
外とつながる開放的な構造
南側のファサードには大きなスライド式のガラス戸を採用し、外の風景を大胆に取り込む設計にしている。屋根はフラットで、冬には積雪を受け止めることで断熱性を高め、夏には屋上テラスとしても活用できる。外壁は現場打ちのコンクリートとスチール材で構成されており、斜面の岩肌や周囲の景色と調和するような色合いを持つ。時間とともに変化する素材の表情が、このキャビンを自然に溶け込ませていく。
まるで船のよう。無駄のない機能美
室内はコンクリートと木を基調にしたシンプルで温かみのある空間だ。まるで船のキャビンのように、限られた空間に収納や機能を巧みに埋め込んだ設計が特徴的。キッチン、バスルーム、ベッドルームは最小限のスペースにコンパクトにまとめられ、それぞれが収納を介してゆるやかに仕切られている。引き出し式の収納ベッドや、壁の厚みを活かしたパントリーやユーティリティスペースなど、使い勝手と美しさを両立させた工夫が随所に見られる。

via: archdaily.com
光とともに過ごす小さな空間
光の取り込みにも細やかな配慮がされており、大きな窓からは自然光が差し込むほか、背面の壁にはスリット状の天窓が設けられ、室内全体を柔らかく照らしている。ベッドヘッドに設けられた本棚は、小さな読書コーナーとしても活躍する。
タイニーハウスの新たな可能性
四季を通じてアウトドアを楽しみながら、自然の中で静かに過ごすための場所。素材の経年変化までもがデザインの一部として織り込まれた「Tiny Leaf Cabin」は、暮らしと環境の境界を溶かすような、新しいタイニーハウスだ。
via:
archdaily.com
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月の満ち欠けのサイクルに合わせて伐採された「ムーンウッド」を使って作られた「Cocoon Freelancer」。単に自然からの資源を使うだけではなく、自然のリズムを意識することにより、これまでにない耐久性を実現した移動型キャビンだ。
手がけたのは工業デザイナーのマルアン・アティア(Maruán Attia)。アルプスの山小屋や日本の寺院建築にヒントを得て、伝統的な木の知恵を現代のデザインに取り入れて制作したという。
トラックに搭載可能なミニマルさでありながら、室内には機能性や美しさを備えた、「Cocoon Freelancer」。新たな自然との調和を提案するその住まいを覗いてみよう。
特別な木材、ムーンウッドとは?
「Cocoon Freelancer」の大きな特徴は、使われている木材にある。ムーンウッドは、冬の一番寒い時期に、月の満ち欠けのサイクルに合わせて伐採される特別な木材。普通の木と比べて耐久性が高く、害虫に強く、歪みにくいのが魅力だ。時間が経つと、表面が自然とグレーがかった色に変化し、まるで木の皮のような風合いになる。アルプスの古い家や、日本の寺院が長い年月を経ても美しさを保っているのは、こうした木材の特性が関係しているという。
さらに、このキャビンでは外装にネジを一切使っていない。これによって木が水を吸収しにくくなり、長く安定した状態を保つことができる。
どこへでも移動できる自由な住まい
「Cocoon Freelancer」は、移動の自由度を最大限に考えたデザインが魅力。内部寸法は185cm×320cmで、高さは200cm。コンパクトなサイズながら、しっかり快適な居住空間が確保されている。
トラックの荷台にそのまま設置できる設計になっていて、例えばメルセデス・ベンツのスプリンターやVWクラフターなどの3.5トンクラスの車両にぴったり。特別な運転免許がなくても移動でき、トレーラーでの輸送や、今後登場予定の調整可能な支柱を使って地面に直接設置することもできるので、使う場所や用途に応じた柔軟な対応が可能だ。
コンパクトでも快適な空間設計
「Cocoon Freelancer」の内部には、限られたスペースを最大限に活かす工夫が詰まっている。床から天井まで続く大きな窓を採用し、外の景色を存分に楽しめるデザイン。ガラスは真空断熱ガラスを使用していて、44mm厚の三層ガラスと同じくらいの断熱性能を持ちながら、厚さはたったの7.7mmと軽量なのが特徴。この設計のおかげで、外の気温が7℃でも、薪ストーブを30分ほど使えば室内は20℃まで温まる。
また、デスクがベッドに変形するユニークな仕組みも取り入れられ、日中は作業スペースとして使い、夜になったら快適なベッドへと変化。見た目の美しさと実用性を両立させるために、18ヶ月もの試行錯誤を重ねて完成させたデザインだ。
オフグリッドで持続可能な暮らし
屋根にはソーラーパネルを搭載し、最大900Wの発電が可能。これによって、電力網に頼らないオフグリッドの暮らしが実現する。キャビンの壁は厚さ8cmの無垢材で作られていて、特殊な空気循環システムが備わっているため、追加の断熱材がなくても快適に過ごせる。
設計者のアティアは、「従来の断熱材を使うと湿気が溜まりやすくなり、カビのリスクが高まる」と指摘。そのため「Cocoon Freelancer」では木の特性を活かし、自然な換気と断熱を両立させる仕組みを採用している。

via: attiadesign.com
一人でも設置・撤去が可能
このキャビンのもう一つの大きな魅力は、設置や解体がとても簡単なこと。室内の構造は工具なしで組み立てができ、手で締めるだけのナットで固定されているので、一人でも設置や撤去が可能。これなら、移動もスムーズにできる。
未来の住まいの新しい形
月のリズムに合わせて育まれたムーンウッドを使い、環境に優しいオフグリッド設計を採用した「Cocoon Freelancer」。どこへでも運べる可動性と、一人で設置できる手軽さを兼ね備えたこのキャビンは、現代の住まいに新たな自由をもたらす存在となるはず。
自然の豊かなこの日本で、トラックに搭載したこの小さな住まいとともに暮らしてみるとしたら、あなたはどんな場所に暮らしてみたいだろうか。海辺や静寂な山の中で過ごしたり、フェリーで小さな島へ移動したり。好奇心の赴くままに、自分だけのオリジナルな暮らしができそうだ。
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株式会社モノクロームCEOの梅田優祐さんをお迎えし、YADOKARI共同代表のさわだいっせいが生き方のコアに迫る対談。後編では、モノクローム設立のきっかけやスタートアップの事業承継、湘南国際村につくろうとしている新しい学校のこと、そして死ぬ時のことなどについて語り合う。
前編はこちら>>

梅田優祐(うめだゆうすけ)|株式会社モノクローム CEO(写真右)
米国ミシガン州生まれ。愛知県岡崎市出身。幼少期に日米を行き来し、横浜国立大学進学を機に上京。2008年にユーザベースを創業し、企業向け情報サービス事業を展開。その後「NewsPicks」を立ち上げ、新しいメディアビジネスモデルを確立。2016年にユーザベースを東証マザーズ(現・グロース)に上場させる。2021年、太陽光発電事業を手がける株式会社モノクロームを設立。現在も同社を経営しながら、横須賀市の湘南国際村に国際バカロレアを取り入れた小中一貫校「秋谷葉山国際学園(仮)」の創設にも取り組む。
さわだいっせい|YADOKARI 代表取締役 / Co-founder(写真左)
兵庫県姫路市出身。10代でミュージシャンを目指して上京し、破壊と再生を繰り返しながら前進してきたアーティストであり経営者。IT企業でのデザイナー時代に上杉勢太と出会い、2013年、YADOKARIを共同創業。YADOKARI文化圏のカルチャー醸成の責任者として、新しい世界を創るべくメンバーや関係者へ愛と磁場を発し続ける。自身の進化がYADOKARIの進化に直結するため、メンターとなる人に会うことを惜しまない。逗子の海近のスモールハウスをYADOKARIで設計し居住中。
溶けゆく氷河を子どもと見つめて。モノクローム創業
さわだ: ユーザベースを退任されて、お休みの間は何をしていたんですか?
梅田優祐さん(以下敬称略): 特に決めずに、家族とゆっくり過ごしてました。その間の夏休みに家族でアイスランドへ行ったんですが、そこで氷河が急速に小さくなっているのを見たんです。年々小さくなる氷河に地元の小学生たちが杭を打って記録しているんですね。当然知識として地球温暖化は知っていたけれど、家族でそれを「実感する」というとても良い経験をしました。
もともと自然はすごく好きだったし、アイスランドでそんな経験もしたので、自分の家を建てる時に、せめて自分の家族が消費するエネルギーくらいは自分の家の屋根で、太陽光から発電してまかなうようなライフスタイルにしたいと思い、調べ始めたんです。
さわだ: そこからモノクロームにつながっているんですね。モノクロームは今後どのような方向を目指していくんですか? 上場も考えていらっしゃる?
梅田: モノクロームは公的な会社として、上場も見据えてしっかり成長させていきたいと思っています。
今回は2回目の起業で、ユーザベースの時と決定的に違う点は、事業承継を予め考えながら始めているということ。スタートアップの事業承継は必ず直面する問題で、立ち上げ期はそんなことは考えずにとにかくやっていくというやり方もあるけれど、ユーザベースを次の人達に受け渡していく経験をして、やはり会社に自分以上の経営者がしっかりといる状態にしておくことは重要だと思いました。だからモノクロームでは、それを最初から設計に入れておきたいなと。
創業期のカオスを経験できるのは、事業家としていちばんの財産になると思うんです。おそらくどこのMBAに行くよりも、実践的で希少性の高い経験値として積み上がる。なので、創業初期の売上が立たないタイミングだったとしても、経営者としてのポテンシャルを持った人材を意識的に多めに採用して、あえて最初の0から1で試行錯誤を積み重ねるプロセスを共有するようにしています。モノクロームは将来この中の誰が経営しても面白い会社になるな、というメンバーがすでに数名いる点が1社目とは違います。
僕自身は、自分から情熱があふれ出まくっていて「こうしたい!」というのが誰よりもあるうちは、自分自身で経営のハンドルをしっかり握りたい。でも、予測できないことだけども、いつか僕よりも他のメンバーの情熱の方が優ってきたり、あるいは僕がエベレストの方に情熱が入ってしまったり(笑)する日がやってくるかもしれない。そうなった時には、堂々と引き継いでいける会社にしたいと思っています。

本物の情熱と偽物の情熱の見分け方
さわだ: 「情熱」とか「熱中」というキーワードが梅田さんから数多く出てくるんですが、梅田さんにとって、その熱中をつくり出す“ピース”みたいなものって何でしょう? よく登山家が「なぜ山に登るのか」と聞かれて「そこに未踏の山があるからだ」と答えるじゃないですか。何が梅田さんの「情熱の火種」なのかなと。
梅田: 僕の場合は、最初の火種はもう自然発生的なものですよね。でもそこに「本物の情熱と偽物の情熱がある」ということを、メンバーにも話したりするんです。何か「これ好きかも」とか「これやりたい!」と思っても、やってみたら意外とあっという間に情熱が冷めてしまう場合もある。僕はそれで一度、ユーザベースの時に新規事業で大失敗したことがあります。ところが「NewsPicks」では、最初は同じように苦しかったけれど、やり続けられたんですよね。苦しい時も情熱の火は消えずやり続けることができた。だからこそ浮上した。こっちは「本物の情熱」だったわけです。
でも結局、その情熱が偽物なのか本物なのかは、トライしてみないと分からない。それは頭の中だけで考えていても分からないし、心に問うても分からない。何でもいいからまずは手を動かしてみる、やってみるというのは、言い尽くされたことかもしれませんが「本物の情熱」を探すための最短ルートだと思っています。
さわだ: 梅田さんは僕と同い年の43歳にしてすでに、成功の定石みたいなものが分かってしまっている気がします。
梅田: そんなことはないと思う。僕は確かに幸運だとも思うし、恵まれたとも思うけど、もう1回人生をやったとしても再現性があるかと言われたらないと思いますよ(笑)。再現性があるものは、コントロールできるものですが、人生はコントロール不能な外部変数が多すぎる(笑)。だから面白い!
さわだ: 僕が想像していたよりも、うんとフィジカルなんですね。
梅田: その時の目の前の「なんかこれ面白そう、これほしい」みたいな自分自身の欲望に対してピュアに従っていったという感覚はあります。
さわだ: 自分の中から湧き上がってくるものに従っていく。僕もそういう所があるし強く共感する部分ですが、リスクはあまり考えないですか?
梅田: それをゆうに超えてワクワクが勝る感じなので、リスク・リターンを緻密に考えて…はあまりないですね。ただ会社が潰れるほどの一発アウトのリスクは必ず取らないことは意識しています。当たり前ですが「潰れない」ってことは常に経営の重要な優先事項です。潰れない限りはセカンドチャンスがある。その中でできる最大限のトライをするという感じですね。

2027年8月の開校を予定している「秋谷葉山国際学園(仮称)」。神奈川県横須賀市・葉山町にまたがる湘南国際村に、国際バカロレア(IB)認定のインターナショナルスクールとして誕生する。4歳〜14歳までの一貫教育。7.5haの敷地に木造校舎3棟、体育館、グラウンド、カフェ、屋外テラス、駐車場などを整備する計画。
新しい学校で育みたい、これからの世界で生きるための3つの力
さわだ: 現在、湘南国際村に新しい学校をつくっていらっしゃいますよね。僕は子どもが二人いて、僕自身も学校にうまくなじめなかった経験をしているので、やっぱり教育は気になる話題です。
梅田: あれは僕の残りの財産を全て使い切って死のうというプロジェクトでもある(笑)。最後、社会に何を残していくかと考えた時、教育は社会のファンダメンタルだから。
民主主義社会を構成する要素で非常に重要なのは、やはり「教育」と「メディア」だと思うんです。良質な教育と健全なジャーナリズムが、良い社会をつくる。
さわだ: 「NewsPicks」もそこにつながるんですね。
梅田: とは言ってもそんな高尚な大義から全てのモチベーションが来ているわけではなく、学校に関しては、長男が生まれた時に、父親として「教育の選択肢がもっとあったらいいのにな」と思った所から情熱が始まっています。大好きで住んでいるこの地域にも貢献していきたいという思いもある中で、教育の選択肢が多い地域は豊かな地域だと思うから。
この地域は米軍基地も含め、多様な生き方をしている人がたくさんいるじゃないですか。その人達にとって教育の選択肢が不十分ではないかと感じる中で、ご縁が重なって神奈川県と横須賀市の協力を得ることができ、計画がスタートした所です。
僕の次男と三男も受けていますが、「国際バカロレア(IB)」という教育プログラムをベースにした学校です。このプログラムは探求教育がベースにあり、この地域にとてもフィットすると思っています。また、国際バカロレアは、カリキュラムの自由度が高いことも良い所で、この地域でしか実現できない自然学校の要素も組み合わせて、唯一無二の学校ができたらいいなという思いで始めています。
このプロジェクトも良い仲間が集まってきてくれて、今、まさに立ち上げのフェーズ。

さわだ: この学校で、どんな子どもたちが育っていくんでしょう?
梅田: 卒業した人たちは「世界で生きる力」が備わっていることを目指したいです。活躍のフィールドが日本だけではなく、自然と選択肢が世界にある状態です。
その上で「生きる力」を、僕らは3つの力と定義しています。1つ目が、能動的に自分で調べ、考え、意思決定し、行動する力。
2つ目が、違いや個性に対して寛容である力。最近は公園でボールも蹴れないみたいなことがあるけど、他者に対する寛容性が無いことがギスギスした社会をつくり、人を不幸せにすると思うんです。多様な世界を楽しく生きていくためには、個性を尊重し、違いに対して寛容である力は必要だと考えています。
3つ目は、どんな環境でも楽しめる力。結局、物事は捉えようじゃないですか。幸せは相対的なものではなく、主体的なもの。どんな環境であろうとハッピーで前向きに捉え、行動できる力があれば世界中どこへ行っても生きられる(笑)。
そういう3つの力を定義して、これに紐づいたカリキュラムをつくっていこうとしています。
それと、インターナショナルスクールの課題の一つは授業料が非常に高いということで、その意味において多様性が無いんですね。そこに多様性をつくっていくためにも、頑張って奨学金制度をつくりたいと思っています。寄付を募ってしっかりと運用し、毎年何名かは授業料を払わなくても通えるようにしたい。
さわだ: 僕も息子を通わせようかな。
梅田: そうなったら楽しいね。YADOKARIさんに今後さらに成長してもらって、寄付の方もよろしくお願いします(笑)

「全力を尽くした」満足感の中で死ぬ
さわだ: この対談シリーズで毎回皆さんにお聞きしているんですけど、梅田さんは自分が死ぬ時のことを、どんなふうに想像していますか?
梅田: そこまで考えて生きていないかもしれないけど、とにかくまず目の前を全力で楽しみたいと思う。いつ死んでもいい人生だったな、楽しかった、幸せだったって。
さわだ: そう思える要素は何だと思いますか?
梅田: やっぱり冒頭の話題に戻ってしまうけど「全力を尽くした」感じですよね。毎日、置かれた状況の中でやり切っているかどうか。今この時点で、やりたいことをちゃんとやれているなという感覚です。現時点でやりたいことはやらせてもらえたという感覚はあります。かと言ってまだ死にたくないですよ、子ども達の成長した姿は見たいし、エベレストにも行ってないし(笑)
さわだ: 不思議ですよね、僕も30歳くらいまでは「明日死んでもいいや」と思って生きてきたんです。でも最近はすごく「生きたい」と思うようになった。90歳まで生きたいと思ってます(笑)。それで、映画を撮りたい。YADOKARIを含め、人生でやってきたことを全部、映画に入れられますよね。北野武さんが「40歳超えたら映画を撮れる」と言っていたし、山田洋次さんは90歳過ぎても映画を撮っている。最近の70代、80代、90代のクリエイターの方々は皆元気で今も最先端を走ってますよね。エイドリアン・ゼッカさんとか…
梅田: MIDORI.soの黒崎輝男さんとかね、最高だよね。
さわだ: 10代の若い仲間とも一緒に楽しんでますよね。そんな先輩達のように常に何かに挑戦し続けたい。熱中している時、挑戦している時って間違いなく幸せじゃないですか。その時間をいかにつくるか。最終的なアウトプットが世界を変えていくというのももちろん良いけど、でもその間のプロセス、皆でわちゃわちゃ一緒に辛いことも楽しいことも共有しながらやっていくことそのものが、たぶんいちばん大切なものだし、幸せだし、その過程で一生の友ができるんですよね。
梅田: そんな幸せなことないよね。

モノクロームとYADOKARIとのコラボレーションから生まれた、太陽光パネル搭載のタイニーハウス「MIRGA」。太陽光パネルが一体型となったモノクロームの屋根材「Roof-1」を使用。蓄電池を併用することで、およそ1〜2日分の電力*を賄うことができる。(*天候・日照条件により変動)
YADOKARIと共に、社会に新たなライフスタイルを提案する楽しみ
さわだ: 最後に、梅田さんがYADOKARIのことをどう思っているかも伺いたいです。
梅田: 僕がYADOKARIを大好きなのは、当然プロダクトがかっこいいとか、タイニーハウス・ビジネスの面白さもあるんだけど、やっぱり「ライフスタイルをつくろうとしている」からなんですよね。世の中に対して新しい価値観をちゃんとぶつけに行ってる。そのスタイルが僕は本当に大好き。一見、メディアなど非効率な事業も抱えているかもしれないけれど、ソロバン勘定から始まっていない感じが、モノクロームや僕自身とも通じる部分があるし、他のトレーラーハウスメーカーとの際立った違い。今後も一緒に、「世の中にこれを出したらかっこいいね!」みたいなものを提示していけたらうれしいな。
さわだ: ありがとうございます。2030年くらいまでに僕はオフグリッドのタイニーハウスを完成させたいと思っているので、これからもぜひ一緒によろしくお願いします。

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編集後記
自分の中から自然発生的に湧き上がる情熱を起点に、とにかく何でも躊躇なくやってみることから全ては始まる、と梅田さんは言う。やってみないことには、その情熱の真偽も分からない。頭や心に問うのではなく、最前線に体ごと飛び込んで体験することで次の選択が見えてくるし、その冒険を共有することで生涯の友という最高の財産ができるのだ、と。
常に「今」を生き続け、挑戦し続ける梅田さんが、社会に残していきたい「学校」には、梅田さんが人生をかけて体験してきたことが目一杯詰まっている。それは梅田さんの、自然や地域、次世代、命や生きることそのものへの深い愛と感謝の形なのかもしれない。