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自然と調和しながら、洗練されたデザインと快適な暮らしを実現するタイニーハウス「The Luna」。Zook CabinsとNew Frontier Designが手がけたこの一棟は、コンパクトでありながら、心地よい広がりを感じられる住まいだ。
片流れ屋根のシルエットが特徴的な外観は、金属とシダー材のサイディングを組み合わせたモダンな仕上がり。大きな窓からは自然光がたっぷりと入り込み、屋内にいながらも外の景色と一体となる感覚を味わえる。開放感を重視した設計が、わずか400平方フィート(約37㎡)の空間に奥行きを与えている。

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細部までこだわった快適な室内空間

室内は、ナチュラルな素材と洗練されたディテールが光る。耐久性の高い合板フローリング材の床が温かみを生み、横板張りの木壁が空間を広々と見せる。リビングと寝室は完全には仕切られず、オーク材の腰高バーと細長い木製の板がゆるやかに空間を分け、落ち着いた雰囲気を演出している。特注のベッドフレームは、下部に間接照明が仕込まれ、まるで浮かんでいるかのような幻想的なデザインが施されている。

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使いやすさと美しさを両立したキッチンとバスルーム

キッチンは、機能性と美しさを兼ね備えたデザイン。キッチンの作業台にはクオーツ製の天板を採用し、白樺材のキャビネットが柔らかな温もりを添えている。電気コンロや前面が見えるシンク、アメリカの水栓メーカー『デルタ』製の蛇口が備えられ、コンパクトながらも使い勝手の良いキッチンスペースになっている。
バスルームには、地下鉄の駅で見られるような細長い長方形のタイルで仕上げられたシャワーブースと約106リットルの電気温水器を完備。小さな空間の中でも快適なバスタイムを楽しめるよう設計されている。

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一年中快適に過ごせる設計

「The Luna」は、居住性だけでなく、耐久性とエネルギー効率にも配慮されている。金属サイディングに最適化された断熱材を採用し、室外機不要の小型エアコンシステムを搭載。寒暖差の激しい環境でも快適に過ごせるよう設計されている。さらに、棒状のLED照明が天井や木製の造作部材、窓枠に沿って配置され、夜間の雰囲気を美しく演出する。

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購入しやすい価格とスムーズな導入

価格は75,000ドル(約1,100万円)から。家具付きのフルインテリア仕上げで、家電も備え付けられている。基本的にカスタマイズには対応していないが、10棟以上の注文で特注デザインが可能だ。納品までのリードタイムはおよそ6か月。Zook Cabinsは全米への配送を行っており、RVIA認証を取得し、ANSI A119.5規格に準拠した設計になっているため、導入もスムーズに進められる。

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フルインテリア仕上げでキッチンやバスルームの機能性も抜群。ミニマルな暮らしの良さを知るタイニーハウスのプロによって作られた「The Luna」は、ミニマルな暮らしの快適さや豊かさを多くの人に伝えてくれるプロダクトとなるに違いない。都会の喧騒を離れ、静けさの中で自分らしい時間を過ごすための住まいとして、新しいライフスタイルの可能性を広げてくれるだろう。

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どんな場所にも軽やかに馴染み、跡を残さずに移動できるシェルターがあったら──。そんな思いから誕生したのが、デンマークの建築スタジオ BIG とキャビンメーカー Nokken による「Softshell」だ。このタイニーハウスは、トラックやクレーンを必要とせず、人の手で運び、組み立てができる設計が特徴。地形に合わせて柔軟に調整でき、土地を掘削することなく設置可能なため、自然に優しく、撤去後も環境に痕跡を残さない。

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シンプルだけど洗練された、移動可能な空間

Softshellは、遠隔地や自然豊かな場所でも快適に過ごせるようにデザインされたタイニーハウスだ。木製フレームとキャンバス生地を組み合わせた独自の構造を採用し、軽量でありながらも堅牢なつくりとなっている。宿泊施設としてはもちろん、個人の庭に設置するスタジオやゲストハウスとしても活用できる。
「Softshellは、持ち運びができる簡易な宿泊施設でありながら、洗練されたデザインと高い耐久性を兼ね備えています」と、Nokkenの共同創設者ネイサン・エイロットとジェームズ・ヴァン・トロムプは語る。

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自然の中で暮らすように泊まる、機能美あふれるデザイン

Softshellの基本構造には、強度と耐久性に優れた グルーラム(集成材) を使用し、外装には コットン混合キャンバス生地 を採用。しっかりと風雨を防ぎつつ、通気性が良く、室内を快適に保つ。
テントのサイズは 4.2メートル四方の基礎 を持ち、中央に向かって 高さ4.75メートルの三角屋根がそびえる開放的な空間。さらに、 2.1メートルのデッキスペースを備え、自然の景色を存分に楽しめる設計になっている。
「BIGとのコラボレーションにより、機能性とエレガンスを融合させたデザインが生まれました。Softshellは、ミニマルながらも居心地の良さを追求した、新しい移動型住居の形です」とNokkenのチームは説明する。

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環境と調和する、やさしい建築

Softshellは、環境への影響を最小限に抑えることを目的に設計された。モジュール式の木製基礎は 地形に合わせて調整可能で、掘削を必要とせずに設置できる。これにより、土地を傷つけることなく、撤去後も環境に影響を残さない。
「私たちは持続可能な設計を重視し、設置する際に土地を壊さない方法を模索しました。Softshellは、環境保全を大切にする場所にぴったりの宿泊施設です」と、開発チームは語る。

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2025年、販売開始。

現在、Softshellの試作モデルはカナダでテストされており、2025年中に正式販売が開始、日本への配送も可能とのことである。エコツーリズムやグランピング需要の高まりに応える新しい選択肢として、自然と調和した宿泊施設の在り方を提案するSoftshell。軽やかに移動しながら、どこでも快適に過ごせるこのタイニーハウスが、新しいライフスタイルを生み出していくかもしれない。

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相鉄本線(星川〜天王町)の高架下にあるシェアレジデンス、YADORESI(ヤドレジ)。

“生きかたを、遊ぶ住まい”がコンセプトのこの住まいの最大の特徴は、なんと言っても各個室の廊下を出た先にある、道沿いに並ぶ「はなれマド」。日々の暮らしの中で、小さな挑戦や表現活動ができる空間です。

そんな「はなれマド」で”小商い”を実践してみたり、これからの暮らしと働き方の関係性を編み直す可能性を探究していく「小商い探究家」に、YADORESIでの暮らしをレポートしてもらいました。
ぜひ、”生きかたを遊ぶ”暮らしを覗いてみてくださいね!

▼WEBサイトはこちら
https://yadoresi-hoshiten.life/

こんにちは!YADORESIの住民、小商い探求家のしげみです。
皆さん、シェアハウス YADORESI には、ちょっとユニークな空間があるのをご存知ですか?
それが 「はなれマド」です。

はなれマドとは?

はなれマド とは、個室を出た廊下の先にある、窓付きの小さなスペース。
ギャラリー、制作スペース、物品販売、交流の場 など、使い方は住む人のアイデア次第です。
「自由に使えるって言われても、どう活用すればいいの?」と迷う方もいるかもしれません。
そこで今回は、住民たちがどのように はなれマドを活用しているのか、 使いこなし度別 にご紹介します!

【初級 ★】趣味スペースとして使う

まずは 趣味を楽しむ空間 として活用するケース。
例えば、自転車好きの住民は メンテナンススペース として利用!
窓から差し込む自然光のもと、作業がより快適に。
お気に入りのアイテムを飾るだけでも、自分らしい空間が生まれます。

【中級 ★★】アトリエ & 交流の場にする

次は、創作活動の場 としての活用。
イラストや刺繍などの制作スペースとして使いながら、オープンデイには 窓を開けるだけで、通りすがりの人と交流 できる場所として活用している方のはなれマド。
他にも、イラストを描く住民 は、自分の作品を見せるオープンアトリエとして使用。
刺繍が得意な住民 は、作品を展示しながら、作品に興味を持ってくれた方とおしゃべり。作品がきっかけで材料を譲っていただくこともあるそうです!
このように作業場としてだけでなく、「見せる空間」や「人とつながる場」 として使うのも、はなれマドの醍醐味です!

【上級 ★★★】コミュニティスペースに発展!


そして 最上級レベル になると、はなれマドは 住民や地域の人とつながる場所 へと進化します。
例えば、本棚を設置 し、誰でも自由に読める「まちの小さな図書館」に。
窓の外に椅子を置き、通りがかりの人が ちょっと座って本を読んだり、おしゃべりできる憩いの場 に。窓一つで、「個人の空間」から「みんなの空間」 へと変わるのが、はなれマドの魅力ですね!

あなたなら、どう使う?

このほかにも、バー、調理スペース、ポップアップショップ など、活用方法は無限大。
住む人それぞれの個性が反映されるのも、はなれマドの面白さです。
実際にYADORESIを訪れて、あなたならではの「はなれマド」の使い方 を考えてみませんか?

————————–

全部屋に小商いのできる「マド」のついた、
生きかたを遊ぶ“小さな挑戦“を応援する
高架下のシェアレジデンス「YADORESI」では
現在、入居者を大募集中!🌱

まずはお気軽に、
内覧・お問い合わせお待ちしてます!
https://yadoresi-hoshiten.life/

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2025年3月31日までにご契約いただいた方限定✨
契約日から 1ヶ月間の家賃が無料 になります!

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内覧必須:契約前に必ず内覧をお願いいたします。
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入居審査あり:審査の結果によっては、ご入居いただけない場合がございます。

詳細はこちら!
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YADOKARIと共振共鳴し、新たな世界を共に創り出そうとしている各界の先駆者やリーダーをお迎えして、YADOKARI共同代表のさわだいっせいが生き方のコアに迫る対談シリーズ。Vol.5は、株式会社モノクロームCEOの梅田優祐さんだ。前編では梅田さんの少年期からユーザベース創業と躍進、そして退任までをふり返り、梅田さんが人生で初めて手にした「ある感覚」に注目する。


梅田優祐(うめだゆうすけ)|株式会社モノクローム CEO(写真左)
米国ミシガン州生まれ。愛知県岡崎市出身。幼少期に日米を行き来し、横浜国立大学進学を機に上京。2008年にユーザベースを創業し、企業向け情報サービス事業を展開。その後「NewsPicks」を立ち上げ、新しいメディアビジネスモデルを確立。2016年にユーザベースを東証マザーズ(現・グロース)に上場させる。2021年、太陽光発電事業を手がける株式会社モノクロームを設立。現在も同社を経営しながら、横須賀市の湘南国際村に国際バカロレアを取り入れた小中一貫校「秋谷葉山国際学園(仮)」の創設にも取り組む。

さわだいっせい|YADOKARI 代表取締役 / Co-founder(写真右)
兵庫県姫路市出身。10代でミュージシャンを目指して上京し、破壊と再生を繰り返しながら前進してきたアーティストであり経営者。IT企業でのデザイナー時代に上杉勢太と出会い、2013年、YADOKARIを共同創業。YADOKARI文化圏のカルチャー醸成の責任者として、新しい世界を創るべくメンバーや関係者へ愛と磁場を発し続ける。自身の進化がYADOKARIの進化に直結するため、メンターとなる人に会うことを惜しまない。逗子の海近のスモールハウスをYADOKARIで設計し居住中。

この日のインタビューは梅田さんのオフィスがある横須賀市秋谷のコワーキング施設「Soil work Akiya Village」で行った。施設からは海が一望でき、庭には会員が利用できるサウナ小屋、施設内にはジムも備える。

43歳にして思う、人生の豊かさを決めるもの

さわだ: お忙しいですか?

梅田優祐さん(以下敬称略): いやぁ、いろいろやりすぎちゃってて(笑)、山登りやトレイルラン、アウトリガーカヌー、スキー…40歳超えてからそういうアクティビティに熱中し始めましたね。いつかはエベレストにも登頂したいし、やりたいことがたくさんある。来年はヨーロッパアルプスの3000m級の山々を、スキー板を担いで190キロくらい縦走する“オートルート”にも挑戦したい。それに行くためには一定のスキー技術と体力が必要で、行ける人間かどうかを見定められる機会が5月にあるんです。それに向けて忙しい(笑)

さわだ: 若い時よりも、40歳超えてからもっとエネルギーが上がった感じ?

梅田: ユーザベースの最後の頃に、自分の中から湧き出るエネルギーが弱くなっていた。それでCEOを退任しましたが、「やり切った感」はすごくありました。そこに対する後悔はない。今まで何か一つのことをやり切るということができず、幼少期から何をやっても中途半端ですぐやめちゃう所があって、それがコンプレックスでもあったんだけど、人生の中で初めて「やり切った」という満足感があるのがユーザベースでの経験です。一度そこまで行ったから、そこから次は何をやるか特に決めずにしばらくゆっくり過ごしていたんだけど、その反動なのか…

さわだ: しっかりエネルギーが貯まって、それが外に出始めたんですね。梅田さんはどんな子ども時代だったんですか?

梅田: 僕の出身は愛知県岡崎市というトヨタの城下町の一つ。父もトヨタグループの会社に勤めていて、同級生の親御さんも大方そういう感じ。至って普通の環境だったと思いますが、父の勤めていた会社がデトロイトに事務所を立ち上げることになり、そのメンバーに父が手を挙げて、母もついて行って、そこで僕が生まれたんです。生後間もなく日本に帰ってきて、5歳の時に再びデトロイトへ行き、9歳の時に帰ってきました。子どもだから、どちらの環境にも言葉にもすぐ慣れて。

よく、帰国子女は日本だとすごく窮屈で…と聞くじゃないですか。僕はそんなこともなく、日本は日本ですぐ楽しめたんです。アメリカの学校は自由だったけど、日本の学校は校則があり、パンツの色も白、制服も統一されている。でもそれは僕の目にはかっこよく見えた(笑) そこから高校までは地元の公立へ。でも、小さい頃から世界を見たことは、大人になってからも選択肢が日本だけじゃないと自然と思える感覚のベースになっているかもしれないですね。


さわだ: ご両親の教育方針はどんな感じだったんですか?

梅田: それなりに自由にさせてもらっていたんじゃないかと思いますが、僕は常に天邪鬼な所があるから、親がやれと言ったことはやらない(笑)。ただ、何か熱中できるものをずっと探し続けてきた。好奇心は旺盛で常に新しい世界を見たい欲求はあったから、大学では絶対県外に出たいと思っていました。何があるか分からないけど東京に出ようと。とはいえ一人じゃ淋しいから、ユーザベースの創業メンバーの一人でもある、同じ高校の稲垣(*稲垣裕介氏/現・ユーザベースCo-CEO、NewsPicks Co-CEO)を巻き込んで。結局僕は横浜、稲垣は埼玉の大学に行って、上京した当初は横浜と埼玉を行き来し合っていました。ちなみに妻も同じ高校の二つ下で、一緒に遊んでいた仲間だったんだけど、彼女も千葉の大学に進学して。

だから、皆もう長いですよね。今43歳になって、結局「人生の豊かさ」は何なのかと考えると、こういう「背中を預けられる仲間」がどれだけいるのかが人生の質の高さを定義するという気がしてます。ユーザベースの創業時の仲間達は今でも大親友で、一緒にいろんな経験をしながら山を登ってきた。この歳になって親友と呼べるそういう仲間がいるのは、やっぱりいちばんの財産だと思いますね。

さわだ: 友達をつくるのが上手なんですよ、梅田さん。

梅田: いや、苦手ですよ。僕は狭く、深く。やっぱり何か一定の経験を共有することで、本当の意味で深い関係になれると感じています。

人生で初めて見つけた熱中。仲間と寝食を共にしたユーザベースの創業期

さわだ: 梅田さんは、起業される前はコンサルファームや証券会社にいらっしゃったんですよね。

梅田: そう。でもそれも、昔から何一つ長続きしない自分が没頭できるものを探し求めて、結局何も無かったから、就職活動の時にまずはジェネラルな所を見ようということでコンサルティングファームへ行ったんです。その後のUBS証券も、よりグローバルな世界を見ようというぐらいの安易な感じで。

さわだ: じゃあ、ユーザベースでようやく探し求めていたものに出会えた感じなんですね。

梅田: 「これだ!」みたいな感じはありました。起業当時、「なんでもっと早く起業しなかったんだろう」と思った感覚を今でも覚えています。品川のマンションの12畳の一室で創業したんですよね。真ん中に丸テーブルがあって、炊飯器が置いてあって、毎日皆でそこで米を炊いて食って、そこで寝る。文字通り寝食を共にするみたいな感じが最高に楽しく、全然飽きない。取り組んでいるテーマも、ゼロからつくっていくことも、そのプロセスそのものも、すごく楽しかったです。

さわだ: 何年くらいそういうのを続けたんですか?

梅田: 最初の1、2年かな。2008年5月に創業して、本当は半年でプロダクトを出す予定でしたがなかなか上手くできなくて、2009年の5月で資金が尽きるから何が何でもローンチしなければならないという状況だったんですよ。つくっていたのは「スピーダ」という、金融機関向けのプロが使う情報インフラ。僕らが本当に目指していた製品にはまだまだ及ばない状態だったけど、キャッシュがないと生きていけないから、最初の数ヶ月はまだ機能もコンテンツも十分でない製品を昔からのお世話になった方々に半ば無理矢理買ってもらいながら食いつないでいました。でも、その間にも稲垣を中心に技術チームが頑張り続けて、だんだん理想の製品に近づいて行ったんです。

明確に覚えているターニングポイントは2009年11月。あるファンドが僕らの製品の機能を純粋に評価して契約してくれたのを機に、その後は不思議ですがババッと売れていきました。それまでは、本当に正しいものをつくっているのか、方向性そのものが間違っているんじゃないか、日々迷いながらやっていた感じでしたが、臨界点を超えると一気に。

水面下に潜っている時も必死でしたから、あるコンペで他社にはあるのに僕たちの製品には欠けていた重要な機能を「ちょうど今開発してます。もうすぐ出ると思うので結論を待ってください!」と言って、その会場を出た瞬間に稲垣に電話して、「つくるって約束しちゃったから、一週間でデモを見せられるぐらいまでつくって」と。そこから技術チームが一週間徹夜してコンペを勝ち取った、みたいな感じでした。でも、そういう日々を必死に生き延びるための積み重ねが競争力のある製品に繋がって行ったのだと思います。

事業はタイミング。上場を遅らせてでも挑んだNewsPicks

さわだ: すごいなと思うんです。僕は「NewsPicks」を見始めた頃から梅田さんを知ったんですが、ホリエモンさんと一緒にやり始めて、ある時点から一気に加速していった感じがありました。何がポイントだったんですか?

梅田: 「NewsPicks」はやはり時代背景がすごく大きい。スマートフォンが人々の生活に一気に浸透していく、何十年に一度のスタートアップのゴールデンタイムだったんですよね。パソコンの市場はYahoo!が独占状態だったからスタートアップなんか入れなかったけど、ユーザーが一気にスマホにシフトしていく時に市場にまだ独占的なプロダクトが無く、メルカリなどいろんな会社が誕生していった黄金期。

この時すでに「スピーダ」が黒字化していて上場が見えてきたタイミングだったので、もう一度赤字にしてB to Cビジネスを始めるのか、手堅くB to Bで上場させるのか、創業メンバーの間でも意見が割れました。でも、事業は時代のタイミングが絶対に重要。これはメディア業界の大きな変革期で、ここを逃したら一生B to Cのメディア事業には進出できないと感じたので、半ば押し切るような形で始めたのが「NewsPicks」でした。

その頃はもう葉山に住んでいて、横須賀線で通勤する1時間が僕の思考の時間。NewsPicksの初期の事業構想も横須賀線の中で生まれました。経済コンテンツのキングはニュースなんですよね。だから絶対に扱いたいんだけど、日本では日経新聞という独占状態の企業がある。それに対抗するには、スマホベースのニュースメディアにすることによって勝算の余地がある。だったら今しかない。その時の、ある意味思い込みも含めた勢いで、3年以内に黒字化させると条件を決めて、やろうと。そこでもう一度資金調達をしてB to Cを始めました。ユーザベースの上場は2016年、「NewsPicks」を始めて3〜4年後ですね。

「自分が喉から手が出るほどほしいか」を手掛かりに、躊躇なくやってみる

梅田: 「NewsPicks」の一つの転換点は、初代編集長の佐々木紀彦さんを迎えて、自社のオリジナルコンテンツをつくり始めたことだと思います。

最初は自社コンテンツはつくっていなくて、いろんな所からコンテンツを集め、識者にコメントしてもらうという形で始めたんです。その時にホリエモンさんや竹中平蔵さん、出井伸之さんなどに入っていただいて。最初は僕が、「こういうニュースが出たからコメントしていただけませんか?」というメールを一人一人送って、返ってきたコメントを僕や他のメンバーが手作業で入力するみたいな、できる手段を全部使って、コンテンツ集めと価値付けをしていました。

その中で、やはりスマホに最適化させた、ユーザーが見たくなるオリジナルコンテンツを自分たちでつくる必要があると感じ、最も理想的な人材として佐々木さんをスカウトしに行ったんです。

さわだ: やっぱり梅田さんはゼロイチが得意なんですよね。最初にその熱量で引っ張っていく。

梅田: 僕自身やっぱりそこがいちばん好きだし、力が湧く。すぐにやってみて、違ったら調整していく。何事もやってみなきゃ分かんない。小さなピボットを躊躇なくしていく感じで、方向性を合わせていきます。

さわだ: その最初のアイデアみたいなものは、どういうふうに降りてくるんですか?

梅田: それは僕の場合、毎回ごくシンプルで、「自分が喉から手が出るほどほしいか」というユーザーとしての感覚です。そうすると迷わない。市場地調査の結果や人の意見をベースに考えてしまうと、常に変数が外にあるから振り回されてしまう。そうじゃなくて源が自分の中にあると、全てが自分次第になる。そうするとエネルギーがすごく出るんですよね。

アメリカで陥っていた傲慢さと、最後に得た清々しさ

梅田: 「NewsPicks」でもう一つチャレンジだったのが、有料課金です。当時、スマホのアプリで1500円というそれなりの高い金額を課金するビジネスがほぼ無かったんですね。課金に見合う価値を提供してユーザーを伸ばしていきながら、広告と組み合わせていくという、紙のメディアと同じビジネスモデルをスマホで再現する。そこが最初のビジネスモデルでこだわった所です。

この1500円はどのように決めたかというと、メディアの業界では長年、紙のメディアが強いビジネスモデルを築いてきたんですよね。例えば新聞が月額4500円くらいだとして、そこには紙や印刷、配達網のコストなど、デジタルでは必要ないコストが3分の2くらいあり、純粋にコンテンツにかかっているのは3分の1くらい。そうすると単純に考えて1500円くらいの購読料にすれば、紙のメディアと同じぐらい強いモデルを実現できるはずだという仮説の下で始めました。

ところが最初は有料会員がびっくりするくらい伸びなくて。毎日値下げしようと思いながら通勤しつつ、1500円を維持して帰宅する(笑)。今は、値下げしなくて良かったなと思います。

さわだ: その「NewsPicks」が少しずつ軌道に乗って、アメリカに進出していくんですよね?

梅田: 「デジタルメディアのビジネスはいかにして成り立つのか?」という問いに対して、「NewsPicks」が一つの先行事例なんじゃないかと、アメリカ最大手のメディア企業 ダウ・ジョーンズの社長がうちを見に来てくれたんです。それで彼らと一緒に合弁会社をつくってアメリカに進出するというのが最初のプロジェクトだった。

ところが出資比率が50%ずつだったから、経営する僕にとってはストレスフルだったんですね。僕らスタートアップの「走りながら考えて突き進め!」みたいな考え方と、歴史あるダウ・ジョーンズの考え方が違いすぎて。だから合弁の解消に至るのですが、アメリカに進出して1年で単独でやるのは難しいから、すでに読者を抱えているメディアを買収して、100%自分たちの出資でやろうというのが僕のプランだった。

そこでクォーツという新興メディアが買収に同意してくれることになったので、アメリカで一気に垂直立ち上げしてやろうというのが、僕が最後の頃に取り憑かれていたプロジェクトですね。


梅田: 結果的にこのクォーツ買収には失敗してしまって。クォーツは非常にブランドのあるメディアで広告収入が強かった。それに対して「NewsPicks」の強みは有料課金の売上が半分以上を占めること。クォーツに、僕らが培った有料課金できるコンテンツのつくり方と、専門家のコメントという外部のネットワーク性を投入することで、より強い成長を描けるだろうというのが戦略だったんです。

ところが、広告と有料課金は相反する性質がある。広告はページビューを増やす必要があるのでタイトルをキャッチーにして、コンテンツを多く出すことが重要。対して有料課金は、お金を払ってまでも読みたくなるコンテンツの質が重要になり、数は必要ない。編集部で常に量と質の議論が出ることになるし、有料課金にばかり注力すると、今まで会社を支えてきた広告チームの意欲も削がれてしまう。

クォーツの経営陣は経営戦略にも合意していたし、うまくマネジメントもしてくれていたんだけど、広告事業の責任者が他社にヘッドハンティングされてしまったのをきっかけに広告の売上がみるみる下がっていった。課金の売上は上がってきていたものの、それをカバーするまでのスピードには至らず、これを続けていたらユーザベースで稼いだキャッシュの中でも持ち堪えられなくなるし、3年で黒字化させるというコミットメントも達成できない状況が見えて来ました。

選択を誤った、ということです。あの時も取締役会では反対意見もあったのに、今ふり返ると僕は傲慢になっていたと思います。確固たる根拠があるわけではないのに「俺なら成功させられる」と。「スピーダ」も「NewsPicks」も成功させてきたんだから、日本だろうがアメリカだろうが起業家魂は世界共通だ、みたいな意味不明な傲慢さ。

さわだ: でも「やり切った」という感じがしたんですよね?

梅田: うん、そう。人間、結果じゃなくて「いかにやり切るか」だと学びました。子ども達にもよく言うことですが。結果自体は僕としては当然満足できるものではないし、理想としていたものでもない。でもこれだけ「清々しい」というか、「前を向ける」というか、そういう感覚があるのはやはりちゃんと「全力を尽くした」ってことだと思うし、本当はそっちが重要なんだということを学びました。

社長は「最も情熱があふれ出ている人」がやるべき。退任の引き際

さわだ: その後、少しご自身でお休みを取られたんですよね。

梅田: はい。ユーザベースの最後の方で、社長を退任させてもらいたいなと思ったのは、今までは寝ても覚めてもやりたいことが自分の中からあふれ出してきていたのに、それがどんどん弱まっていって、メンバーから上がってくる提案を承認しているだけの人になっていたから。その頃の僕が社長でいるのは自分の人生の喜びとしても違和感があったし、会社としても、僕よりもっと情熱にあふれているメンバーが社長をやるべきだと思いました。そんなタイミングが来た、という感じですよね。

———————————————–

熱中できるものを探し求め、あり余るエネルギーの注ぎ先をユーザベースに見出した梅田さん。日本での成功とアメリカでの苦い経験から、結果よりも「やり切ること」の重要性を体感し、清々しい気持ちで退任を選んだ。それは梅田さんの命が完全燃焼した体験だったのかもしれない。

後編では、モノクローム設立のきっかけやスタートアップの事業承継、湘南国際村につくろうとしている新しい学校のこと、そして死ぬ時のことについて、さわだが深く対話する。

後編へ続く>>

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フィンランド・ヘルシンキ郊外の美しい海岸沿いに位置する「Majamaja Village」は、完全自立型のオフグリッド生活を体験できるタイニーハウスビレッジだ。建築家であり共同創設者であるペッカ・リットウ(Pekka Littow)は、資源への依存を減らしながら快適な生活を実現する方法を示すことを目的に、このプロジェクトを立ち上げた。

最初のキャビンは2020年に建設され、現在では4棟が美しい群島を望む海岸線に並んでいる。ここには道路や公共インフラの接続がなく、環境への影響を最小限に抑えることが必須だった。そのため、建物はプレハブ方式で作られ、フィンランドらしいシンプルで洗練されたデザインが施されている。外壁には縦張りの木材が使われ、鋭い切妻屋根が特徴的なスタイルを生み出している。

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完全自立型のライフラインを備えたオフグリッド設計

「Majamaja Village」の最大の特徴は、都市のインフラに頼らずに生活できる点にある。各キャビンには、特許取得済みの独自の衛生モジュールが搭載されており、ソーラーパネルや風力発電機、グレイウォーター再利用システムと組み合わせることで、完全な自給自足を実現している。
清潔な水は、海水や使用済みのグレイウォーターを浄化するシステムによって供給され、使用後は再び自然に戻される仕組みだ。さらに、乾燥式トイレが導入され、排泄物は土壌改良材として利用可能な形に処理される。こうしたシステムによって、居住者は資源の有限性を意識しながら、持続可能な生活を送ることができる。

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環境への負担を抑えたプレハブ構造

「Majamaja」のキャビンは、完全にプレハブで製造され、現地での組み立て時間を短縮することに成功している。フィンランドの岩場の多い海岸線では、通常の建築工事が難しいため、この方式は理想的だった。
建築現場での掘削やインフラの敷設を避けることで、周囲の自然環境を守りながらキャビンを設置できる。実際、ヘルシンキのプロジェクトでは、キャビンを小さなユニットに分割し、フェリーで運搬して設置された。このように、景観を損なうことなく、必要な設備だけを持ち込む設計がなされている。

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コミュニティとしての魅力も

各キャビンは独立した居住空間となっているが、「Majamaja Village」は単なる個別の宿泊施設ではなく、コミュニティの概念を大切にしている。リットウ氏は、「人は共同体の中で生きる力を持っている。いや、それは生きる上で欠かせない本質的な要素なのかもしれない」と語る。村としてのまとまりが、安心感を生み出し、住人同士の自然な交流を促している。

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販売と導入の可能性

「Majamaja」のタイニーハウスは、販売も行われている。基本モデルはヘルシンキにある 23㎡(約248平方フィート) のキャビンで、3人まで宿泊可能な設計となっている。また、新たに建設予定の 40㎡(約430平方フィート) モデルには、5人用の寝室スペースとプライベートサウナのオプションが用意されている。

販売価格は、モデルや導入する技術によって異なり、 €80,000(約83.5万円)〜€250,000(約260.8万円) の範囲で提供される予定だ。さらに、島のプロジェクトでは、 40㎡のファミリーユニット が販売され、プライベートサウナを備えた宿泊施設として、€300,000〜€400,000(約313万円〜417万円) で提供される。このキャビンは、Majamajaを通じたレンタル運営も可能となっている。

さらに、「Majamajaメンバーシッププログラム」が開始され、ヘルシンキのキャビンを共同所有することも可能だ。メンバーシップは €18,500(約19.3万円) から始まり、キャビンの使用権とレンタル収益の分配を受けることができる。

via: dwell.com

簡単な設置プロセスとヨーロッパ全域への国際展開

プレハブで製造されたキャビンは、5棟まとめて製造する場合 約4ヶ月 の期間を要し、現地での設置作業は わずか5日間 で完了する。
現在、「Majamaja」はフィンランドとフランスに建設パートナーを持ち、ヨーロッパ全域への配送が可能となっている。遠方の顧客向けには、設計図のみを購入し、地元の建築業者と協力して建設する方法も提供されている。また、自給自足技術だけを購入し、独自の建築プロジェクトに組み込むことも可能だ。

建設と配送のプロセスも整備されており、顧客には必要な建築設計図や許可申請に関する資料が提供される。建築許可の取得や基礎工事の詳細は、各地域の規制に合わせて調整される。

オフグリッド生活の未来へ

「Majamaja Village」は、オフグリッドでの持続可能な暮らしを体験できる貴重なモデルケースだ。自然と共生しながら、快適で自立した生活を送るための新しい選択肢として、今後もその可能性を広げていく。「未来の住まいは、エネルギーや水、廃棄物の管理をもっと身近にすることが重要だ」とリットウ氏は語る。

自然からの恩恵を受け、そして共生しながら自立する住まいが並ぶこの村では、そこに集う人々がどのようなつながりを育み、新しいコミュニティの形を築いていくのだろうか。持続可能な暮らしの中で生まれる価値観や、そこで営まれる日々の生活は、豊かな暮らしを他者とともに育んでいくためのヒントを与えてくれるかもしれない。

via: dwell.com

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タイニーハウスとは「小さな家」のこと。私たち「YADOKARI.net」ではざっくりと、「延床面積はおおむね20㎡以内で、本体価格は1000万以内(ローンは組まないまたは最小限の期間)、セルフビルドや移動ができること」。加えて、「大切なものと向き合うきっかけとなること」と定義しています。

実はこのタイニーハウスには、機能別に大きく分けて以下の3つの種類があるのです。
・基礎付きの「スモールハウス・マイクロハウス」
・車で牽引できる「トレーラーハウス」
・車を改造した「キャンパー」

この記事では、種類別のタイニーハウスの特徴と、国内の販売事例、国内外の活用事例をご紹介します。

①最もスタンダードな「スモールハウス・マイクロハウス」

via:②

種類その①は「スモールハウス」。一般的な家と同じく基礎が付いていて、平均的なサイズは10〜15㎡ほど(これより大きいものや、ロフト付きのものもあります)の小さな家です。マイクロハウスと呼ばれることもあります。

スモールハウスには、より簡素で小さい「小屋」も含まれます。

基礎が付いているので動かすことはできませんが、本邸として利用したり、母屋に併設する形で建てて「書斎」や「子ども部屋」として利用したりできる、一番スタンダードなタイニーハウスです。

■スモールハウス「mocoYA」

via:③

4.5帖の小さな小屋mocoYaは、本体価格98万円から買えるスモールハウス。大きさは4.5帖と6帖の2タイプがあり、外壁が15色から選べるのが特徴です。

家の庭に建てて、離れにしても良いですし、小さなお店や簡易ガレージとしても使えます。使い方はオーナー次第。あなたはどう暮らしますか?

■【海外事例】遊ぶ子供を見ながら仕事。裏庭のタイニーハウス「Garden Studio」

via: ⑧

世界の主要都市では地価の上昇が続く一方で、広い住まいを手に入れるのがますます難しくなっています。そんな状況の中、ロンドンやニューヨークでは、ユニークな方法で住宅の増築や拡張に関心を持つ人が増えているそうです。

今回の事例も、建物全体を大規模に改築するのではなく、限られたスペースを工夫してリビングやワークスペースを広げようとする試みのひとつ。高い木の壁に囲まれたコンパクトな仕事場と、そのすぐそばにある子どもたちの遊び場は、まるで家族のための小さなオアシスのようです。

仕事と暮らしを家族と共に楽しむための、かけがえのない空間です。

【海外事例】遊ぶ子供を見ながら仕事。建築家が裏庭につくったタイニーハウス

②移動もできる「トレーラーハウス」

種類その②「トレーラーハウス」は、車で牽引できる移動可能な家です。

一般的に「シャーシ」と呼ばれるタイヤの付いた土台の上に建てられ、自動車で牽引することで移動することが可能。
たとえば、仕事の転勤や移住に合わせて、家ごと引っ越しすることもできるのです。

トレーラーハウスは通常は土地に固定して住むことが一般的ですが、すぐに動かせるようにするなど一定の基準を満たせば不動産として扱われず、固定資産税がかからないこともポイント。

トレーラーハウスは、家のようで家ではない、なんとも不思議で魅力的な住まいなのです。

■YADOKARIオリジナルトレーラーハウス

YADOKARIのトレーラーハウスは、シャーシだけではなく上物も含めた一体型車検、シャーシだけの車検のどちらも取得が可能で設置後の車検更新も可能なナンバープレート付きのトレーラーハウスです。

様々なサイズ展開や、海浜エリアへの設置に適した塩害対策モデルなど様々なタイプをもつTinys INSPIRATIONから、木のあたたかみを大切にした自然に溶け込むデザインを採用したROADIEシリーズ、木造トレーラーや、太陽光パネル搭載モデルのあるMIGRAなど、多種多様なトレーラーハウスを展開しています!

トレーラーハウスの専門サイトYADOKARI.net プロダクトページ

■amagearトレーラー

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簡易キッチンとトイレ、シャワーが付いたamagearトレーラーは、車で牽引可能な国産トレーラーハウス。

余裕を持ってふたつ設けられたロフトは収納や寝室として使えます。生活に必要な設備を備え、スペースをゆったりと使えるので、「移動もできる本邸」としておすすめです。

■エアストリーム〈16’BAMBI SPORT〉

 

世界中に根強いファンがいるエアストリーム社によるトレーラーハウスです。キャンピングトレーラーのビルダーとして1936年にアメリカで設立されました。

デザインは、80年以上に渡りアルミの外板パネルをリベット止めする独特のスタイルを貫き、 宇宙船のように見える外観は唯一無二の存在で見るものを虜にし、世界中の熱狂的なファンから支持されています。

エアストリームは、大型のSUVやピックアップトラックなどで牽引するタイプのキャンピングカーで、全長が5m弱から7mを超えるモデルがラインナップされています。最も人気のあるモデルは小型トレーラーのエアストリーム〈16’BAMBI SPORT〉。小型なので比較的容易に牽引ができる他、ちいさいながらもキッチン、シャワー、トイレの設置が可能。移動式のホテルやお店として使うこともおすすめです。エアストリームを公道で走らせるためには、牽引免許が必要になります。

■【トレーラーハウス利用事例】海辺のグランピング施設

福岡を拠点に構える運送会社「西小倉運輸様」の新規事業として、絶景の海辺のロケーションで開業するグランピング施設の宿泊用のトレーラーハウスをYADOKARIの「Tinys INSPIRATION」を10台活用していただきました。
絶景のロケーションではありますが、こちらは市街化調整区域のため建築不可となっている場所。しかしトレーラーハウスを活用することにより、快適な宿泊空間を作り出すことができました。

広大な海に向かって大きなFIX窓を設け、まるで絵画のような絶景を縁取りました。
ダブルベッドと2段ベッドの2種類を設け、カップルからファミリーまで楽しめる仕様となっております。

Tinys INSPIRATION|グランピング施設利用ページ

■【トレーラーハウス利用事例】”移動する”センサリールーム

一般財団法人トヨタ・モビリティ基金主催の、誰もが自由に移動し自分らしくいられる世界を目指すアイデアコンテスト、「Mobility for ALL 2023」に採択された株式会社へラルボニー様によるモバイル式センサリールームの実証実験にて、YADOKARIのトレーラーハウス(Tinys INSPIRATION、STORK)をご利用いただきました。

センサリールームとは落ち着いた空間で自己表現や自己認識を深めるための環境を提供し、一時的な休憩場所となる空間のこと。不安やパニック症状などが発生した場合には、帰るという選択肢を選ぶしかなかったという屋外イベントに「センサリールーム」で時間を過ごすという新たな選択肢を提示することができました。

Tinys INSPIRATION&STORK | イベント 利用ページ

③車+家のハイブリッドな住まい「キャンパー」

via:⑥

種類その③「キャンパー」は、車の内部を改造して居住可能にした家のこと。

キャンパーは、キャンピングカーのようにあらかじめ居住可能な設備が付けられて販売されているものや、バスやバンを改造して作られたものなど様々。

常に移動することを想定して作られているので、内部の設備はベッドやキッチンが中心で、シャワーやトイレは付いていないことがほとんどですが、工夫次第で取り付けることも可能です。

国内で販売しているものは、キャンピングカーや、バンを改造したもの、軽トラの荷台に乗せるタイプなど様々。旅をしながら暮らしたい人にはぴったりの拠点になってくれるでしょう。

via:⑦

国内で購入する場合は、キャンピングカーなどを買うか、DIYで自作するかのどちらかになるキャンパー。
アメリカではDIYでモバイルハウスを作り、旅をしながら生活している人も数多くいます。

VAN DOG TRAVELLER.comは、これらのモバイルハウスの事例を紹介しているWebサイト。
全文英語ですが、写真も多くモバイルハウスのイメージがつかみやすいので、モバイルハウスを自作する場合は参考にしてみましょう。

その他のタイニーハウス

タイニーハウスにはさまざまな種類があり、その中には「コンテナハウス」や「ツリーハウス」も含まれます。

コンテナハウスは、貨物用コンテナを改造して作られた住まいです。丈夫で耐久性があり、移動や増設が比較的容易なため、個性的な住まいを求める人に人気があります。一方、ツリーハウスは木の上に建てられた小さな家で、自然と一体化した暮らしを楽しめるのが魅力です。子どものころに憧れた秘密基地のような空間が、大人になってからの新しい住まいになるのも素敵ですね。

それぞれ違った魅力を持つタイニーハウスですが、小さな空間で自由に暮らすという点ではどれも共通しています。

まとめ

どのタイプのタイニーハウスが最適かは、人それぞれのライフスタイルや価値観によって異なります。たとえば、自然を身近に感じながら暮らしたいなら、森や山の中に設置できるタイプが魅力的かもしれません。一方で、コンパクトながらも機能的な空間を重視するなら、設計や素材にこだわったタイプが適しているでしょう。さらに、住まいに柔軟性を求めるなら、移動が可能なものや、多用途に活用できるタイプが選択肢に入るかもしれません。

大切なのは、自分にとって「心地よい暮らしとは何か」を考えること。日々の過ごし方や大切にしたい価値観を見つめ直しながら、自分にぴったりのタイニーハウスを選んでみてはいかがでしょうか。

トレーラーハウスに関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
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via:①

タイニーハウス(Tiny house)とは、「Tiny(小さな)house(家)」を指す言葉で、その名の通り「小さな家」のこと。

1990年代後半にアメリカで提唱された住まいのスタイルで、大きな家を持つことが当たり前だった価値観に対し、もっとコンパクトに、シンプルに暮らそうという発想から生まれました。その後、2008年のリーマン・ショックをきっかけに「無駄を省いた質の良い暮らし」に注目が集まり、タイニーハウスは単なる小さな家ではなく、一つのライフスタイルとして広がっていきます。

タイニーハウスの定義は決まっているわけではありませんが、「TINY HOUSE ORCHESTRA」ではざっくりと、「延床面積は20㎡以内」「本体価格は1,000万円以内(ローンは組まない、もしくは最小限の期間)」「セルフビルドや移動ができること」といった特徴を挙げています。そして、それ以上に大切なのが「大切なものと向き合うきっかけとなること」。限られた空間の中で暮らすことは、持ち物や生活スタイルを見直し、本当に必要なものだけを選ぶ機会を与えてくれます。

小さな家での暮らしは、ただコンパクトなだけではなく、暮らし方や考え方を大きく変えるかもしれません。余計なものがない分、身軽になって自由を感じたり、自然と向き合う時間が増えたり。タイニーハウスに住むことが、今までの生活を見つめ直すきっかけになるかもしれません。たかが家、されど家。暮らす場所が変わるだけで、日々の過ごし方や生き方そのものが変わることもあるのです。今回は、そんなタイニーハウスについて、ご紹介します!

タイニーハウスとは「大切なものに囲まれた、ほんとうに豊かな生活」をするための家

via:②

タイニーハウスとは、「大切なものに囲まれながら、シンプルに心豊かに暮らす」ための住まい。単に小さな家というだけでなく、本当に必要なものを大切にしながら、自分らしい暮らしを実現するためのひとつの選択肢です。

日本でタイニーハウスが注目されはじめたのは、東日本大震災の後のこと。突然当たり前の日常が失われるという経験をしたことで、多くの人が「物質的な豊かさ」だけではなく、「心が満たされる暮らしとは何か」を改めて考えるようになりました。そんな中で、「大きな家やたくさんのモノがなくても、身軽に、自由に暮らせるのではないか」という発想が広がり、タイニーハウスへの関心が高まっていったのです。

日本で特に注目されているタイニーハウスには、いくつかのタイプがあります。たとえば、わずか10㎡ほどの「マイクロハウス」、車で牽引できる「トレーラーハウス」、庭や別荘に設置して子ども部屋や書斎として活用できる「小屋」など。国内のメーカーも少しずつ増え、それぞれのライフスタイルに合った形のタイニーハウスが登場しています。

では、なぜタイニーハウスは「大切なものと共に、ほんとうに豊かな生活をするための方法」として注目されているのでしょうか?それは、限られた空間だからこそ、本当に必要なものを厳選し、大切にしながら暮らせるから。小さくても、身の丈に合ったちょうどいい暮らしがそこにはあります。大きな家やたくさんのモノに縛られない、自由でシンプルな暮らし方として、タイニーハウスが選ばれているのかもしれません。その理由のなかで、代表的なものは以下の通り。

・家にかかる費用が抑えられる
・働き方が変えられる
・必要なもの、そうでないものを見直せる
・ちいさいからこそ、空間にこだわることができる

これらの理由を、それぞれ細かく解説していきます。

◎家にかかる費用が抑えられる

タイニーハウスは、一般的な住宅に比べてコンパクトでシンプルな作りが特徴です。そのため、建築に必要な材料の量が少なく、建築費用を抑えることができます。家を建てる際、大きな家ほど多くの資材が必要になりますが、タイニーハウスなら最小限の材料で済むため、コストを大幅に削減できるのです。

さらに、小さな家は工事にかかる時間も短くなるため、建築にかかる人件費も抑えられます。場合によっては、セルフビルド(自分で建てること)に挑戦することも可能です。自分で建てれば、工務店や施工業者に支払う費用が不要になり、より低コストでマイホームを手に入れることができます。「自分の手で家をつくる」という経験そのものも、タイニーハウスの魅力のひとつかもしれません。

住み始めてからのランニングコストが抑えられるのも、タイニーハウスの大きなメリットです。小さな空間なら、照明やエアコンの数も少なくて済み、光熱費の負担が軽くなります。また、限られたスペースだからこそ、無駄な家電や家具を増やさずに済むため、余計な出費を減らすことにもつながります。

家は一生の中で大きな買い物のひとつですが、タイニーハウスなら建築費や維持費を抑えながら、自分に合ったちょうどいい暮らしを実現できます。無駄を省き、シンプルで心地よい暮らしを求める人にとって、タイニーハウスは魅力的な選択肢といえるでしょう。

◎働き方が自由になる

家にかかる費用を抑えられれば、その分のお金をほかの大切なことに使う余裕が生まれます。たとえば、子どもの教育資金に充てたり、将来のために貯蓄を増やしたり。無駄な出費を減らすことで、経済的なプレッシャーが少なくなり、生活の選択肢が広がります。

収入に対するプレッシャーが減ることで、働き方にも柔軟性が出てきます。例えば、「住宅ローンを返済するために今の仕事を続けなければならない」といった状況から解放されるかもしれません。収入が多少変動しても、無理のない範囲で生活できるなら、仕事の選び方も自由になります。自分が本当にやりたい仕事を選んだり、フルタイム勤務ではなくパートやフリーランスといった形で働いたりすることも可能になるでしょう。

また、タイニーハウスは固定の場所に縛られないタイプもあり、仕事の場所もより自由に選べるようになります。リモートワークが当たり前になりつつある今、都市の喧騒を離れて自然の中で働くという選択肢も現実的になりました。好きな場所で暮らしながら、自分に合った働き方を見つける。そんな生き方が、タイニーハウスならより身近になるのかもしれません。

「生活のために働く」のではなく、「自分らしい働き方を選ぶ」ことができたら、毎日がもっと充実したものになるはず。タイニーハウスは、そんな自由な生き方のきっかけを与えてくれる存在なのかもしれません。

◎必要なもの、そうでないものを見直せる

タイニーハウスは、そのコンパクトな空間が大きな特徴です。限られたスペースに収まるだけの家財道具しか持てないため、暮らしを始める際には、ある程度の断捨離が必要になるでしょう。その過程で、「本当に必要なもの」と「そうでないもの」を改めて見つめ直すことになります。今までなんとなく持っていたものの中には、実は使わなくても困らないものも意外と多いかもしれません。一方で、毎日手に取るものや、大切にしたいものが自然と浮かび上がってくるでしょう。

ただ、「必要なもの・不要なものを選ぶ」ことは、物理的なものに限った話ではありません。たとえば、お金の使い方も同じです。本当に必要なことにお金をかけることで、無駄な出費を減らし、より充実した暮らしができるようになります。さらに、住む場所の選び方も変わるかもしれません。大きな家に住むことが当たり前だと思っていた価値観から解放され、自分にとって心地よい場所で暮らすことが大切だと気づくこともあるでしょう。

人間関係も同じように見直すきっかけになるかもしれません。小さな家での暮らしは、自分にとって本当に大切な人との時間を大切にする生活につながります。誰かと無理に付き合うのではなく、心地よい関係を築くことの大切さに気づくこともあるでしょう。

タイニーハウスでの暮らしは、ただ「物を減らす」ことではなく、自分の価値観を整理し、本当に必要なものを選び取るプロセスでもあります。シンプルだけれど、自分にとって大切なものに囲まれた暮らし。それはきっと、より豊かで満たされた毎日につながっていくのではないでしょうか。

◎ちいさいからこそ、空間にこだわることが出来る

タイニーハウスはその名の通り小さな家ですが、だからこそ、一つ一つの空間にこだわることができます。大きな家を建てようとすると、全体のコストがかさみ、高級な材料や設備を取り入れるのは難しくなりがちです。でも、タイニーハウスなら必要な面積が限られているため、材や設備のグレードを上げても、コストを抑えながら理想の空間をつくることができます。

たとえば、環境負荷の少ない木材を使ったり、無垢材や自然素材を取り入れたりすることで、ナチュラルで心地よい空間を実現できます。また、デザインにこだわった家具や照明を取り入れるのも、小さな家だからこそできる贅沢かもしれません。床や壁の素材、キッチンのデザイン、窓の配置にいたるまで、自分が本当に好きなものを選び、一つ一つ丁寧に考えて作ることで、より満足度の高い住まいになります。

限られたスペースだからこそ、余計なものを置かず、本当に大切なものだけを選び取ることができるのも魅力です。お気に入りの椅子を置いたり、大好きな食器を並べたり、小さな空間だからこそ、一つ一つのアイテムにこだわる楽しさがあります。「狭いから仕方なく」ではなく、「小さいからこそ、こだわれる」という視点で考えると、タイニーハウスの魅力がより深まるのではないでしょうか。

家は、ただ住むだけの場所ではなく、自分にとって心地よい空間であることが大切です。タイニーハウスは、小さいながらも自分らしさを存分に表現できる家。シンプルだけれど、しっかりとこだわりを詰め込んだ、特別な空間をつくることができるのです。

まとめ

タイニーハウスには、すでにご説明した内容のほかにもたくさんの魅力があります。たとえば、家の面積が小さいことで固定資産税の負担が軽くなったり、掃除がぐんと楽になったり。広い家だと掃除にかかる時間や手間が増えますが、タイニーハウスなら短時間でサッと片づけることができ、その分の時間をほかのことに使えます。

また、家が小さいと必然的に持ち物の量も厳選することになり、暮らしの中から自然と無駄がなくなっていきます。余計なものを持たず、必要なものだけを大切に使う。そんなシンプルな暮らしは、心の余裕にもつながるかもしれません。さらに、ランニングコストが低いため、経済的な負担が軽くなり、その分を趣味や家族との時間、旅行や自己投資に充てることもできます。

小さな家は、決して不便なものではなく、むしろ暮らしの質を上げるきっかけになるもの。お金や時間の無駄を減らし、本当に大切なものにしっかりと向き合う。そんな生き方を選ぶ人が増えれば、これからタイニーハウスはますます注目されていくかもしれません。シンプルだけれど豊かで、自分に合った暮らしを見つける手助けをしてくれるのが、タイニーハウスなのかもしれませんね。

【画像引用】
①②:tumbleweedhouses.com

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via: iscale3d.com

ウクライナとドイツの企業 Lemki Robotix が開発した「Tiny Camper」は、3Dプリント技術を駆使した世界初のモバイルハウスだ。このキャラバンは、7,000本以上のリサイクルプラスチックボトルを活用し、ガラス繊維で補強することで、軽量ながらも頑丈な構造を実現している。環境に配慮しながらも、実用性と快適さを兼ね備えた、タイニーハウスの新たな形といえるだろう。

軽量かつ高耐久な3Dプリント構造

「Tiny Camper」は、全長8メートル、高さ3メートル超の一体型シェルとして3Dプリントされており、継ぎ目のないスムーズなデザインが特徴。壁の厚さはわずか9ミリメートルしかなく、それでもしっかりとした強度を持ち、重量はわずか250kgに抑えられている。これにより、製造の効率化はもちろんのこと、輸送や設置も驚くほどスムーズになった。

via: iscale3d.com

コンパクトながらも快適な居住空間

このタイニーハウスは、ただ軽量なだけではなく、内部空間にもこだわりが詰まっている。スリーピングスペース、コンパクトなキッチン、そして十分な収納スペースを確保し、必要なものをコンパクトにまとめながらも、快適な居住空間を実現している。また、エネルギー自給型の設計が施されており、バッテリーシステムが標準装備されているため、ソーラーパネルを接続すれば完全にオフグリッドでの生活が可能になる。さらに、内蔵センサーによって水の残量やバッテリーの充電状況、室温の管理ができるなど、スマートホームの機能も充実している。

via: dezeen.com

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持続可能な未来の住まいをより多くの人へ

持続可能な住宅を大量生産する可能性を広げたことが、このプロジェクトの大きな魅力のひとつだろう。Lemki Robotixは、大規模3Dプリント技術のブレークスルーとして、「Tiny Camper」の生産プロセスを開発。ドイツのロボット企業KUKAの技術を活用し、独自のソフトウェアとプリントシステムを組み合わせることで、コストと生産時間の大幅な削減を実現した。従来の住まいと比べて手に届きやすい価格帯を目指し、多くの人にとって新しい選択肢となることを目指している。

via: dezeen.com

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未来の住まいとしての可能性

Lemki Robotixは、「持続可能なビジネスモデルを現実のものとし、大量生産を視野に入れている」と語る。これからの移動型住宅は、ただ便利なだけでなく、環境との共存を考えた形へと進化していく。3Dプリント技術とリサイクル素材を活用することで、新しいライフスタイルを提案する「Tiny Camper」。その存在は、未来の住まいの可能性を広げる革新的な試みとなるだろう。
オフグリッドで持続可能な小さな住まいを一家に一台備える暮らし。そんな未来がもうすぐそこまで来ているのかもしれない。

via: iscale3d.com

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中古トレーラーハウスは、初期費用を抑えつつ自由度の高い暮らしを実現する選択肢として注目されています。しかし、「どれくらいの価格帯が相場なのか」「購入時に注意すべきポイントは何か」といった疑問を抱える方も多いでしょう。本記事では、中古トレーラーハウスの価格相場やメリット・デメリット、選び方について詳しく解説します。

目次

中古トレーラーハウスの価格相場

中古トレーラーハウスの価格は、サイズ、設備、年式、状態によって大きく異なります。以下に一般的な価格帯を示します。

小型モデル(1.5坪〜3坪程度)

価格帯: 150〜300万(状態による)
特徴: 軽量で移動がしやすく、個人用の簡易居住スペースや移動型店舗として人気のあるモデルです。例えば、ワンルームのような使い方が可能で、最低限の設備が整っていれば簡易的な住居としても利用できます。設置場所の自由度が高く、庭先やキャンプ場に設置するケースも見られます。


【小上がり付き】ROADIE mini

中型モデル(4〜6坪程度)

価格帯: 300万円〜600万円
特徴: 住居や小規模オフィスとして利用できる、より実用性の高いモデルです。キッチンやトイレを備えたものが多く、オフィスやカフェなどの店舗としても十分に活用できます。中古市場では、設備の状態やカスタマイズのしやすさが重要視され、特に水回りの機能性を確認することが推奨されます。


20ftスケルトン木造分離型トレーラーハウス

大型モデル(7坪以上)

価格帯: 600万円〜1000万円以上
特徴: 長期間の住居や高級感のある設備を備えた住宅として活用されることが多いモデルです。広々とした間取りが確保できるため、寝室やリビングスペースの分離が可能で、快適に過ごせるのが特徴です。また、ウッドデッキを追加してアウトドアリビングを楽しんだり、断熱性能を向上させることで年間を通して快適に使用することもできます。リゾート地の別荘や長期滞在型の宿泊施設としても活用されており、高級仕様のものは人気があります。


9m 大開口トレーラーハウス

価格に影響を与える要因

トレーラーハウスの価格は、年式や設備、状態によって大きく変動します。中古市場では、それぞれの要因を慎重に比較しながら選ぶことが重要です。

1.年式

新しいほど価格が高くなる傾向があります。最新のモデルは省エネ性能が向上し、断熱材や耐久性の高い素材が使用されていることが多いため、住居としての快適性が増します。一方で、古いモデルは価格が安くなるものの、修理やメンテナンスが必要なケースが多いため、費用がかかることを考慮する必要があります。

2.設備

キッチンやバスルーム、トイレなどの設備の有無やグレードが価格を左右します。フルキッチンや広々とした浴室を備えたものは高価格帯に位置しますが、最低限の設備のみの場合は比較的安価です。また、ウッドデッキやカスタマイズが施されたモデルは、用途に応じて価格が変わります。

3.状態

使用頻度やメンテナンスの履歴も価格に大きく影響します。適切なメンテナンスが行われているトレーラーハウスもある一方で、長期間放置されていた場合、外装や内装の劣化が進み、修理費用が発生する可能性があります。購入前には、タイヤや基礎部分のチェック、雨漏りやサビの有無を確認することが重要です。

トレーラーハウスに住む男性

中古トレーラーハウスのメリット

1. 初期費用を抑えられる

新品のトレーラーハウスと比較すると、中古は購入価格を大幅に抑えられるため、限られた予算内でも選択肢が広がります。特に、住居や事務所、店舗として利用を考えている場合、費用を抑えながら理想の空間を手に入れることが可能です。また、カスタマイズにかかる費用を確保しやすくなる点も魅力です。

2.環境への配慮

中古トレーラーハウスを再利用することで、新たな建築資材を使用せずに済み、資源の無駄を減らすことができます。特に、建築物の建設には多くの材料が必要となるため、環境への影響を抑えながら住める空間を確保できるのは大きなメリットです。

3.カスタマイズの柔軟性

中古のトレーラーハウスは、新品に比べて内装や設備の変更がしやすく、用途に合わせたカスタマイズが可能です。例えば、ウッドデッキを追加してアウトドア空間を広げたり、内装をリフォームして快適な居住空間を作ることもできます。ただし、一体型車検を取得した車両は、大幅な改造を加えると車検の基準を満たさなくなる可能性があるため、カスタマイズの際は注意が必要です。

中古トレーラーハウスのデメリット

1.状態が不明確な場合がある

十分なメンテナンスが行われていない中古トレーラーハウスは、購入後に思わぬ修理費用がかかることがあります。特に、タイヤやシャーシの劣化、内装の傷み、雨漏りの有無など、細かい点まで注意が必要です。購入前に業者を通じてしっかりと点検を行い、修理が必要な部分を事前に確認することが重要です。

2.法規制への対応

中古トレーラーハウスであっても、設置場所の法律や市街化調整区域に関する規制を確認する必要があります。特に、トレーラーハウスが建築物とみなされるかどうかは、自治体ごとに異なるため、法律の違いを理解した上で設置を検討することが求められます。

3.最新設備の欠如

新品と比較すると、古いモデルは断熱性能やエネルギー効率が低い場合が多いです。特に北海道などの寒冷地で使用する場合は、断熱材の追加工事が必要になるケースもあります。空調設備やソーラーパネルなどの最新機能が搭載されていない車両が多いため、快適な居住空間を確保するためには追加のカスタマイズが必要になります。

中古トレーラーハウスの選び方

中古トレーラーハウスを選ぶ際には、費用や用途、設置場所の規制を考慮しながら、慎重に検討することが重要です。後悔のないよう、以下のポイントを押さえていただくことをおすすめします!

1. 信頼できる販売業者を選ぶ

中古トレーラーハウスを購入する際は、信頼できる業者を選ぶことが最も重要です。実績のある業者であれば、販売前の点検や修理がしっかり行われ、状態の良いトレーラーハウスを選ぶことができます。口コミや評判をチェックし、アフターサービスの有無も確認すると安心です。
また、販売業者によっては、用途に応じたカスタマイズや内装のリフォームに対応している場合もあります。例えば、別荘や事務所、移動店舗など、目的に応じた提案をしてもらうことで、より快適な環境を作ることができます。
YADOKARIの中古トレーラーハウス買取・マッチング・販売サービスでは、豊富な知見を持つ専門スタッフが対応し、最適なトレーラー選びをサポートします。設置場所や用途に応じた相談ができ、状態や法規制の確認も徹底。安心して購入・売却が可能です。


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2. 状態を詳細にチェック

中古トレーラーハウスは、新品と比較して価格が安い分、状態をしっかりと確認する必要があります。以下のポイントをチェックすることで、長く快適に使用できるものを選ぶことができます。

外装: 錆びやひび割れがないか確認し、雨漏りのリスクがないか注意。
内装: 配管や電気系統が正常に機能しているか確認。特に、水道やキッチン設備は念入りにチェックする必要があります。
シャーシ: タイヤやフレーム部分が錆びていたり傷んでいないか、特に移動を頻繁に行う場合は重要なポイントです。
断熱: 北海道など寒冷地での使用を考えている場合、断熱材の有無や性能を確認することが快適性につながります。

中古のため、使用頻度やメンテナンスの履歴によって状態が大きく異なります。購入前に専門家の意見を聞いたり、可能であれば実際に見学して判断することをおすすめします。

3. 設置予定地の規制を確認

トレーラーハウスの設置には、地域ごとの建築基準法や土地利用規制を確認することが必要です。市街化調整区域では、トレーラーハウスを設置できるかどうかが自治体によって異なるため、事前に確認しましょう。
また、道路からのアクセスや牽引の可否、設置場所の地盤の強度なども重要なポイントです。特に、大きなモデルの場合は、運搬や設置にかかる費用が高くなるため、事前に見積もりを取ることが推奨されます。
法律の違いや規制の影響を受けることがあるため、専門業者や行政機関に相談しながら計画を進めることで、スムーズな導入が可能になります。

中古トレーラーハウスの購入時の注意点

中古トレーラーハウスを購入する際には、慎重に検討し、トラブルを防ぐためのポイントを押さえておくことが重要です。新しいものに比べて費用を抑えられる反面、状態の確認や契約内容の見極めが必要になります。以下の点に注意しながら、安心できる取引を進めましょう。

1. 契約内容を詳細に確認

購入契約には、中古のトレーラーハウスが状態に個体差があるため、どのようなメンテナンスが行われているのか、修理が必要な場合の対応方法などを事前に確認することが大切です。特に、住居や事務所として長期間使用する場合、購入後のトラブルを防ぐことができます。

2. 見積もりを比較

トレーラーハウスを販売する業者は多数存在し、それぞれ価格やサービス内容が異なります。見積もりを取る際は、単に価格だけでなく、設置場所までの運搬費用やカスタマイズ可能な範囲、車検や登録手続きの代行サービスの有無なども比較することが大切です。特に、市街化調整区域などでは設置に関する規制が異なるため、業者に相談しながら進めるのが安心です。

3. 実物を確認

中古トレーラーハウスの購入時には、現物を直接確認し、状態や設備をしっかりと見極めることが重要です。特に、内装やタイヤの劣化、雨漏りの有無などは事前にチェックすることをおすすめします。住める状態にあるかどうか、修理が必要な部分がないかを細かく確認しましょう。また、ウッドデッキや階段の追加工事が必要な場合、その費用も考慮に入れておくと後々の計画がスムーズになります。

中古トレーラーハウスの活用事例

中古トレーラーハウスは、その自由度の高さやコストパフォーマンスの良さから、さまざまな用途で活用されています。新しい建築物を建てるよりも費用を抑えながら、住居や事業スペースとして利用できる点が大きな魅力です。以下、ビジネス向けと個人向けの活用事例を紹介します。

1. ビジネス向け活用

移動型店舗

中古トレーラーハウスは、フードトラックやポップアップショップとして活用されることが多いです。特に屋外イベントや、市街化調整区域では新たに建築物を設置するのが難しいため、移動可能なトレーラーハウスは理想的な選択肢となります。また、飲食業を始めるにあたって、店舗を借りるよりも初期費用を抑えながら事業を展開することもトレーラーハウスの魅力のひとつ。新たな挑戦を後押ししてくれることでしょう。

仮設オフィス

建設現場やイベント会場での一時的な事務所としても、中古トレーラーハウスは活躍します。運搬が可能で設置場所を選ばないため、必要な時に応じて柔軟に対応できるのが特徴です。特に寒冷地では、断熱性能の高い内装にカスタマイズすることで、冬季の快適性を確保することができます。中古ならではの価格の安さもメリットで、企業のコスト削減にも貢献します。

2. 個人向け活用

セカンドハウス

週末や休暇用の別荘として中古トレーラーハウスを利用するケースも増えています。特に、海沿いや山間部など、自然環境の中に設置することで、快適なセカンドハウスとして活用できます。基礎工事が不要なため、設置コストを抑えられるのも魅力です。中古モデルを選ぶことで、さらに予算を抑えながら理想の空間を作ることができます。

趣味の部屋

アトリエや音楽スタジオとして、中古トレーラーハウスを活用する人も多くいます。建築物と異なり、比較的気軽に設置できるため、趣味のためのプライベート空間として利用するのに最適です。防音対策を施したり、内装を自由にカスタマイズすることで、快適な環境を整えることが可能です。広い庭を持つ場合は、住居とは別に設置し、趣味専用のスペースを確保することもできます。

まとめ

中古トレーラーハウスは、費用を抑えながら自由な住居スタイルを実現できる魅力的な選択肢です。特に、市街化調整区域などの法律上の制約がある場所でも、用途に応じた設置が可能なため、多くの方におすすめされています。しかし、価格相場や状態の違いを理解し、慎重に選び方を考慮することが重要です。

購入を検討する際は、信頼できる業者に依頼し、適切なメンテナンスが施された中古トレーラーハウスを選ぶことで、安心して長期間住める環境を確保できます。また、ウッドデッキの追加や内装のカスタマイズによって、さらに快適な空間を作ることも可能です。

中古トレーラーハウスを選ぶ際は、価格だけでなく、設置場所の地面の状態や運搬方法、車検の有無、さらには建築物とみなされる可能性についても事前に確認することが大切です。特に、北海道など寒冷地での使用を検討する場合は、断熱対策も考慮すると良いでしょう。

最適な中古トレーラーハウスを見つけるためには、専門業者への相談を行い、必要な情報をしっかりと収集することが重要です。購入前に、費用面や修理が必要な部分の有無、長期的に快適に過ごせるかどうかをチェックし、慎重に判断してみてはいかがでしょうか。

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フランスのタイニーハウスメーカーBaluchonが手がけた「「La Maison du Bonheur」(幸せの家)」は、コンパクトな空間の中に、遊び心と機能性を詰め込んだユニークなトレーラーハウス。
この小さな家の特徴は、子どもがワクワクする仕掛けが随所に施されていること。全長わずか6メートルのスペースながら、クライミングウォールや滑り台、秘密基地のような収納スペースまで、暮らしの中に遊びを取り入れる工夫が満載だ。

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遊び場と一体になったリビング

リビングには、子どもがのびのびと遊べるプレイスペースが設けられている。
まず目を引くのが、壁に取り付けられたクライミングウォールだ。室内でも体を動かして遊べるように設計されており、天候を気にせずにアクティブな時間を過ごすことができる。

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さらに、階段には滑り台の機能がプラスされており、子どもたちが楽しく移動できる仕組みになっている。小さな空間でも、こうした遊び心のあるデザインを取り入れることで、毎日の暮らしにワクワクできそうな特別な空間を演出している。

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秘密基地のような収納スペース

限られた空間で、収納をどう確保するかはトレーラーハウスの大きな課題のひとつ。しかし、「La Maison du Bonheur」では、その収納スペースにも遊び心が取り入れられている。
階段下には、まるでハリー・ポッターの小部屋のような隠れ家的収納が。子どもにとっては秘密基地のような空間になり、大人にとっても便利な収納スペースとして活用できる。ここにおもちゃを収納すれば、子どもたちが張り切って片付けをしてくれるかも。

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小さな家でも快適に暮らせる工夫

「La Maison du Bonheur」は、遊び心が満載なだけでなく、実際の住居としても機能的に設計されている。
1階には、コンパクトながらも使い勝手の良いキッチンが配置されており、調理スペースや収納を十分に確保。シャワールームも設けられており、日常生活に必要な設備がしっかり揃っている。

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2階のロフト部分には広々とした寝室があり、屋根の傾斜を活かした快適な空間に。コンパクトながら、家族みんなが心地よく暮らせる工夫が詰まっている。
外装にはフランス産のレッドシダー材を使用。ナチュラルで温かみのあるデザインも魅力の一つだ。

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移動できる住まいで自由なライフスタイルを

車輪がついているので、牽引すれば移動も自由自在。ライフスタイルに合わせて住む場所を変えることができるのも、この家の大きなメリットだ。
自然の中で暮らしたい、移動しながら生活したいなど。自由なライフスタイルを求める人にとって、理想的な選択肢となるのではないだろうか。

小さな空間でも工夫次第でここまで楽しく、快適にできる。「La Maison du Bonheur」は、そんな可能性を感じさせてくれる住まいだ。
限られたスペースをどのように活かすかはアイデア次第。「小さくても、楽しく暮らせる」その魅力を、ぜひあなたの日常にも取り入れてみてほしい。

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中国・杭州に登場した移動式ポップアップカフェ&ベーカリー「Cycle Cycle Mobile Bakehouse」。このユニークなタイニーハウスは、FOG Architectureによって設計され、穀物袋を壁材として活用するという斬新なデザインが特徴だ。コロナ禍による上海のロックダウンを受け、公共空間を再活性化する手段として考案されたこの移動型ベーカリーは、都市に新たなにぎわいをもたらしている。

伝統的な農村の納屋から着想を得たデザイン

「Cycle Cycle Mobile Bakehouse」の構造は、伝統的な農村の納屋からインスピレーションを受けている。モジュール化された木製フレームで構成されており、簡単に分解・組み立てが可能。トラックで都市から都市へと移動できるため、その場の空間を即座に変化させることができる。この柔軟な構造は、FOG Architectureが目指した「展開可能なフードデバイス」というコンセプトを体現している。

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穀物袋でできた壁が生み出す独特の空間

到着した場所で組み立てられると、木製フレームの間に穀物袋が積み上げられ、独特な壁が形成される。穀物袋は上に行くほどサイズが小さくなり、徐々に細くなっていくデザインが施されている。この作業は、通りかかった人々が参加できる「パフォーマンスの瞬間」として位置付けられており、ベーカリーが街の人々を巻き込む場となることを意図している。

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竹製のキャノピーが生み出す温かみのある空間

パビリオンの長辺には、竹製マットを使ったキャノピー(ひさし)が設置され、カーテンが取り付けられた座席スペースを作り出している。このキャノピーは、直射日光を避けながらも開放感を維持する工夫が施されており、利用者がリラックスできる空間を提供する。また、販売用の窓口が設けられているので、パンやコーヒーを受け取りやすい。シンプルながらも機能的な設計となっている。

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農村の家具に着想を得たローチェア

FOG Architectureは、この移動式ベーカリーのためにオリジナルの家具もデザインした。特に特徴的なのが、農村部でよく見られる低い椅子だ。これらのローチェアは、地面に近い位置で座れるため、農作業や日常生活に適したデザインとなっており、食事だけでなく、作業や交流の場としても活用できる。「Cycle Cycle Mobile Bakehouse」に配置された椅子は、この農村の暮らしの記憶を呼び起こし、訪れる人々に親しみやすい雰囲気を提供している。

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都市に新たなにぎわいをもたらす移動式ベーカリー

FOG Architectureが手がけたこの「Cycle Cycle Mobile Bakehouse」は、単なるベーカリーではなく、都市の公共空間を再活性化する役割を担っている。焼きたてのパンの香りが通りに広がり、人々が自然と集まり、穀物袋を積み上げながら一緒に空間を作り上げる。そんな体験が、都市生活に新たなつながりを生み出すのだ。
ロンドン、上海、重慶にオフィスを構えるFOG Architectureが生み出したこのプロジェクトは、移動型フードデバイスの可能性を広げるとともに、都市の風景を一時的に変え、人々の交流を生む新しい試みとして注目を集めている。

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町田山崎団地を舞台に、団地に住まう人とまちの人とが入りまじり、団地ならではの豊かな暮らしや心地いい日常の景色を共に創り・発信していく取り組み、「まちやまプロジェクト」。

そのプロジェクトの一環として、団地や町田にまつわる取り組みをしている方のインタビューを発信していきます。

今回はまちやまプロジェクトの1年間を振り返る回。実証実験イベント「まちやままるごとスコーレ」などを通して見えてきた町田山崎団地の魅力、広大な敷地や長い歴史の中にある可能性。UR都市機構の三浦さん・東窪さんをお迎えした座談会を行いました。

(写真右からUR都市機構の東窪さん、三浦さん、YADOKARIの山下さん、前田さん、木村さん)

”団地の大家さん”として、町田山崎団地の魅力を深めて発信したい

ーまずは前提のお話として、UR都市機構(以下、UR)がどのような組織なのか、知らない方もいらっしゃるかと思います。団地における役割をお聞かせください。

三浦さん: URは”独立行政法人”という組織で、民間と公共の中間にいる存在です。具体的には賃貸住宅の管理、都市再生、災害復興の大きく3つの事業に取り組んでいます。
全国に展開している賃貸住宅の中で、私たちは関東の多摩エリア(=東京23区以外の東京都市)、町田市の担当をしています。

東窪さん: 「団地の大家さん」と言われることがありますね。その団地をどのような場所にするかコンセプトから考えていく部署もあれば、建物の管理をする部署もあり、様々なパートに分かれながら大家という役目を担っています。

ー団地の大家さんという呼び名は分かりやすいですね!お二人は町田山崎団地を担当されてからどのくらい経ちますか?

三浦さん: 町田山崎団地はお互い2年目ですね。私は”団地マネージャー班”に所属していて、簡単に言うと「団地をどうやって盛り上げていくか」「どうすれば入居したいと思っていただけるか」について計画・実行をしています。

東窪さん: 私はストック活用計画課という、団地の敷地や、住戸の利活用について考える部署にいます
ーURとYADOKARIのみなさん、それぞれ町田山崎団地の最初の印象はいかがでしたか?

三浦さん: URで管理されてから50年以上経つ団地なので、最初は入居者を増やせるのか不安な部分も正直ありました。

東窪さん: 初めは少し寂しい印象もありました。敷地が広大で、一見すると人と人との繋がりが少ないように見えましたが、住人や商店会の方々と関わる内に、印象が大きく変わっていきましたね。

山下さん: 私たちYADOKARIが参加したタイミングは、商店街に新しいお店が増えたり、URさんが活動されていく中で色々な取り組みが芽吹いてきている時期だったと思います。だから、何かが動き出しそうっていうポジティブな印象も受けました。商店会主催のお祭りが盛大に開催されていたり、冒険遊び場が団地で焚き火をしていたり。

前田さん: 色々なプレイヤーの方がいる中で、この町田山崎団地にも新しい流れが生まれ始めていて、町田という土地柄を感じました。とにかく広いなっていう感想はやはりありましたね。

山下さん: 東京ドーム9個分ですもんね。実はまだ団地の一角しか見れていないんじゃないかという気はしています。

三浦さん: 多分僕たちでも全エリアを知り尽くせていないと感じます。そのくらい、活かせる場所が存分にある団地ですよね。

敷地の広さと歴史の深さ、この場所の特徴を活かすために

ーまちやまプロジェクトはどのような背景で発足したのでしょうか?

三浦さん: 町田山崎団地は建設から50年以上経っていて、建て替えなどの話も出始めています。町田市としてもモノレール開通を控えていて、団地が大きく変わろうとしている時期です。

人材や予算に限りがある中で、団地を丸ごと新しくすることは難しいですし、それが正解というわけでもありません。ただ、何もしなければ居住者の減少、高齢化が進んでしまいます。
モノレールが通れば町田市としての人口は増えることも予測されますが、それはまだ先の話。未来を見据えて、この町田山崎団地の魅力を伝えてくために、URだけではなく民間企業の力も借りながら盛り上げていきたい。そんな思いからスタートしたプロジェクトです。

外壁のリニューアル

東窪さん: 「敷地が広い」というキーワードが出ましたが、公園や広場など、町田山崎団地には魅力的な共用部がたくさんあります。今ある資源を活かしたいという視点が、今回のプロジェクトでも重要だと思っています。この環境をどうすれば楽しく使ってもらえるのか、地域の方々と一緒に考えていきたいという気持ちが根底にありました。

山下さん: YADOKARIとしては、”今後の町田山崎団地のありたい未来に向けたビジョンをともにつくっていく”という点が、今回ご一緒する上でのミッションでした。団地の屋外共用空間における実証実験や、今起こっている町田山崎団地での取り組みの発信だったり、同じ課題を抱える全国の団地のフラグシップになるような事例としても、育てていきたいと話していました。

ー今回のまちやまプロジェクトでは、「まちやままるごとスコーレ」という新たなイベントも誕生しました。

三浦さん: 元々この団地には、地域活動に積極的な方が多いことは知っていましたが、URがどう交われるのかが課題でした。まちやままるごとスコーレという、URとYADOKARIさんが主体となって作るイベントをきっかけに、今まで以上に地域の方々とやり取りできるようになったことは大きかったです。

山下さん: URのみなさんが本当に熱量高く向き合ってくださって。まずは熱源となるメンバーのチームワークが育ちながら、それを面白がってくださる地域の方々と出会えたことが何より嬉しいことでした。
商店会や自治会のみなさん、イベントに出店してくださる方や遊びに来てくださる住民の方など、この地域の人々の思いや考えが可視化されていく感覚がありました。町田山崎団地に関わる人たちの味が出てきている気がしますね。

三浦さん: 団地の持つ寛容な雰囲気や人の繋がり、そういった部分が町田山崎団地の魅力なのだと、イベントを重ねて実感する部分がありました。「建物の集合体」じゃなく「人の集合体」として見た時に、どんな人が暮らしていて、どんな望みがあるのか、触れることのできる機会でしたね。建物や設備の更新だけでは見えてこない部分だと思います。

普通に仕事をしているだけだと、住人や商店街の方々と話せる機会ってあまりないので、一緒に作り上げる経験もすごくよかったです。今後団地の将来を考えていく時にも、色々な意見を交換しながら進めていくことが大事だと思っています。

イベントを通して見えてきた、人の交差点としての団地の魅力

ー今回のまちやまプロジェクトで印象に残っている場面についてお聞きしたいです。

東窪さん: まちやままるごとスコーレの、夕暮れを背景にした夕日ビールさんの音楽ライブ、そこで子どもたちがシャボン玉を吹いて遊んでいるシーンが真っ先に浮かびます。様々な世代が入りまじって、一緒に団地の風景を作っていた様子が心に残っていますね。

夕日ビールさんのライブ風景

山下さん: 夕日ビールさん自身がこの地域の出身で、「思い出の場所に戻ってきて演奏できることが幸せ」と、伝えてくださったのも嬉しかったです。

三浦さん: 50年以上の歴史があるので、本当にたくさんの人がこの団地に関わってきたと思います。夕日ビールさんのように、今は住んでいなくても、子ども時代の思い出を胸に団地に戻ってきていただけるのは嬉しいですよね。
「おばあちゃんが団地に住んでるから遊びにきた」という子どもたちを見かけると、この団地に関わる人がずっと広がり続けていることを感じます。子ども時代を団地で過ごして、大人になってこの土地でお店を始める方もいますし、そういう心に残る風景を守っていきたいです。

東窪さん: 帰る場所、ちょっと立ち寄れる場所であって欲しいなと思いますよね。

まちやままるごとスコーレvol.1での交流会の様子

山下さん: 団地は、「家」という建物の中だけで完結する住まいじゃないからこそ、豊かな共用部は様々な人の中庭になっているのではないかなと。住んでいる方以外の人にも開かれた舞台になっていると感じますね。

三浦さん: 夏祭りの時は驚くほど人が集まりますしね。

山下さん: そうですね。夏祭りが究極のハレの日だとすると、一方でまちやままるごとスコーレは、穏やかな空気で日常に寄り添った場だったのかなと。ゆっくりとした時間の流れの中で、地域の方々とコミュニケーションが取れたことで見えてきた部分もたくさんあるなと思っています。

東窪さん: ゆっくり会話できたというのは、私も思いました。子どもたちが遊んでいる時に、親御さんにお話を聞ける場面もあって、すごくいい時間でした。
日常の温度感をちょっとずつ上げていくっていう意味では、すごく意味があると思います。

三浦さん: 主体が個人というか、1-2名の小さなグループの人たちも関われるのが、まちやままるごとスコーレの良さでもありますよね。

三世代でワークショップを楽しんでくださった、近隣にお住まいのご家族

居住空間だからこそ、挑戦できることがある

ー住民や近隣地域の方々とお話する中で見えてきたニーズ、発見はありますか?

東窪さん: 団地の中でイベントをすることが、ちゃんと求められていることは発見でした。「こういう場があったらすごく嬉しい」「子どもと一緒に遊びに行けるので、たくさんやって欲しい」と伝えていただいて。あとは菜園とか、ちょっとした手仕事をしてみたいというお話も伺って、町田山崎団地のポテンシャルを生かせそうなニーズがあるじゃん!と嬉しくなりました。

三浦さん: 団地の古さは正直デメリットなのかなと思っていましたが、商店街で駄菓子屋「ぐりーんハウス」を営む除村さんのインタビューで、”不便だからこそ、工夫を楽しんで暮らしを豊かにする”という考え方を伺って、新しい気づきがありました。

レトロとはまた違って、50年超の歴史から滲み出ている価値があると思うので、そういった伝統のようなものを活かせたらと思いました。

山下さん: 形としてあるレガシーだけじゃなくて、その人の持ってる知恵とか趣味とか、目に見えないものが循環しているのも団地ならではだと思いました。例えば、まちやままるごとスコーレでのレコードの企画は印象的でしたね。三浦さんの私物のプレイヤーをお借りして、誰でもDJとして好きなレコードをかけて楽しめちゃうっていう。団地住人の方が家に眠るレコードを持ってきてくれたりもしましたね。

三浦さん: そうですね、あの企画はすごく嬉しかったです。主体的に参加いただけましたし、自分の好きなものを紹介するって、きっかけがないと難しいと思うので。

元々は近くの山崎高校の学生さんが、団地の中で文化祭をしたいと提案してくれて、当日は部活の展示やパフォーマンスで盛り上げてくれました。商店街も開催の協力をしていて、商店会長の綾野さんからのお声がけで私たちも参加しました。

高齢の方も足を止めて懐かしいって言ってくださったり、「レコードを持ってくる」と言ってくれたり、たくさん会話が生まれましたね。古い曲を流すと、やっぱり高齢の方の方がよく知っていて、興味を持った若者に曲を紹介してあげるのもいい場面だなと。

レコードの企画

山下さん: この企画はまちやままるごとスコーレでも評判でしたよね。いわゆる「先生」のような立場のひとが何か教えてあげるというよりも、そこに住んでいる方が好きなことを共有することで、自然と学びと知恵の循環が起きる。肩書きも年齢も関係なく、自分の人生の持ち物や興味を誰かに託していくようなシーンが生まれたのは嬉しかったですね。

木村さん: イベントを通して、何かを自分で発信したいという気持ちは、年齢問わず持っているものだと感じました。暮らしの延長にあるこの場所でなら、嫌味なく自然と受け取り合うことができる距離感がいいなと。

山下さん: レコードの企画もそうですが、出店者自身が心から楽しんでいるからこそ、無理のないコミュニケーションが生まれていきますよね。

ー今後続けていきたいこと、この場所でやってみたいことは何ですか?

東窪さん: 実際に人と関わってみると、一人一人がとても温かくて、この団地や町田が好きっていうパッションをすごく感じました。そういう思いを受け取れる仲間がもっともっと増えていったらいいなって思います。居住者の方や、団地暮らしに興味のある方が、”町田山崎団地っていいな”と思えるような風景が、今後も生まれていって欲しいです。

三浦さん: 今回のイベントはURとYADOKARIが運営していましたが、この団地やエリアを中心に活動する方々が、主体になってイベントや発表のできる土壌が育つといいなと思います。みなさんのやりたいことと、場所を繋げられるような役割をしていきたいです。
あと、個人的には団地の同窓会を開いて、昔団地に住んでいた人の話も聞いてみたいですね。

山下さん: コミュニティとか人の繋がりって流動的だからこそ、誰かが抜けたら終わっちゃうのではなく、まちやまっていう場所があるから続いていく文化を作れたら理想的ですよね。

木村さん: この団地が持っている雰囲気、環境の良さは、純粋におすすめできるなと思っています。魅力が伝わるようなシーンを着実に作って、しっかり届けていきたいです。発信すれば、共感してくれる人は絶対いると思うので。

それぞれの心地いい暮らしかたを、町田山崎団地で

ー最後に、町田山崎団地に関わってみたい方へ一言お願いします

山下さん: 町田山崎団地では、日々様々なイベントが行われていて、どれも本当に魅力的です。まずは参加者として、次は出店者や運営側として、など、それぞれの心地よい関わり方でご一緒できる機会がたくさんあると思うので、まずは情報の発信も含めてこの団地の魅力を伝えていけたらと思っています。

前田さん: 自分で何かをやりたい人だけじゃなく、この場所や雰囲気が好きというだけで集まれる空気を作っていけたらと思います。好きな形でここに居ていいんだってことを感じていただけるように。

木村さん: とにかく一度足を運んで、ここに流れている心地いい空気を感じていただきたいです。人生の中の少しの時間でも、ここで過ごすことによって広がるものや得られるものがあると思っています。

東窪さん: それぞれの関わり方で、町田山崎団地に対して愛情を持っている方がたくさんいらっしゃると思います。その思いを受け止め繋いで、スパイラルを大きくしていけるような活動を続けていきたいと思っています。

三浦さん: 「当初はネガティブに思っていた「古さ」も、町田山崎団地の魅力のひとつだと思っています。50年以上、積み上げてきた経験や人間関係などの歴史、そういう内側にあるものが価値として滲み出てくるような年数だと思っています。残していきたいものを活かしつつ、このエリアの魅力をもっと伝えていきたいです。

TINY HOUSE JOURNALタイニーハウスの“現在”を知る

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